原題:Wonderful Days

第7回富川国際ファンタスティック映画祭オープニング作品 第11回ジェラルメール国際ファンタスティック映画祭アニメーション作品コンペ部門最優秀作品賞受賞作品 第2回大韓民国映画大賞視覚効果賞受賞

2003年7月17日韓国公開

2003年/韓国/カラー/90分/ 配給:ガイナックス

2005年07月22日よりDVDリリース 2005年07月22日よりビデオリリース 2005年6月11日、テアトル梅田にてレイトショー 2005年4月23日、アミューズCQN、テアトル池袋にてレイトショー 2004年10月29日東京国際映画祭にて上映

公開初日 2004/10/29

公開終了日 2004/10/29

配給会社名 0536

解説


 環境汚染でエネルギー資源が枯渇した22世紀の地球を背景にしたSF 3Dデジタル・アニメーション。
監督は、ホンイク大学をビジュアルアート学位と工業技術の修士を終えて卒業したキム・ムンセン。
多数のコマーシャル作品を手がけ、伝統的なアニメーション作品だけでなく、アニメーションとミニチュア、つまり二次元と3次元を総合させた作品を常に創作。World Creativity 賞、韓国コマーシャルフィルム大賞、ソウル国際漫画フェスティバル賞などを受賞。1998年には香港でもコマーシャルフィルムを制作している。『ワンダフル・デイズ』は初の劇場用アニメーションである。

 紀元前2142年の地球。エネルギー戦争でほとんどの人類は命を奪われ、生き残った人々は「エコバン」と呼ばれる都市を建設して暮らしていた。ストーリーはエコバンの住民として選ばれなかった人々のための場所「マー」を舞台にして始まる。エコバン設立から数百年後のある日、何者かが都市の中心部に侵入してきた。パトロール隊員のジェイはその侵入者を見つけるがそれは、ほかならぬ以前彼女が初めて愛した恋人スハであった。敵として現れた既にこの世にはいないとおもっていた初恋の相手との再会は、ジェイを混乱に陥いれる。パトロール隊長のサイモンは、彼が思いをよせるジェイにとって、スハが特別な存在であることを知ると、スハを抹殺しようとする。

 ワンダフル・デイズは「人工」「破滅」「希望」といったコンセプトを鮮明に視覚イメージにし、破滅の中における希望の芽生えを表現した物語である。果てしない道の表す「人工」の空間、「破滅」は水の中に、ぎらぎらと輝く青い空の象徴する「希望」、この三つのメッセージは観客の心に深く染み込むだろう。『ワンダフル・デイズ』はその技術性において新しい道を刻んだ。世界で初めて試みられたいわゆる「多面性multi-mation」の最高傑作として表された。2Dは仔細な顔の表情を、3Dはスピードと3次元効果を、ミニチュアは物語の舞台や町並みを表現する画像処理に使用され、物語にリアルさと深さを与えている。

 芸術の名作たちであふれた展示ホール、作品中流れるオリジナル音楽、祝祭の描写、それら全てが『ワンダフル・デイズ』が持つ独特のムードを作り出していた。作品の登場人物の描写や動き、ストーリー構成が稚拙であるというのは不当なことだろうか?疑う余地も無く、韓国アニメーションは長い道のりを進んできたが、この先にもなすべきことがまだ多く残されている。

ストーリー

スタッフ

監督:キム・ムンセン
美術監督:イ・ソギョン
作曲:ウォン・イル
脚本:パク・ジュニョン/キム・ムンセン
制作:TIN HOUSE

(日本語版スタッフ)
日本語脚本・演出:山賀博之(GAINAX)
プロデューサー:武田康廣(GAINAX)
翻訳:根本理恵
演出補:中村 烈(テレシス)
音響プロデューサー:里口 千(テレシス)
音響制作:株式会社テレシス
「Aria 」日本語版・歌:浅野美帆子(二期会)
「A Prayer」「Aria 」日本語版歌詞:山賀博之

キャスト

(オリジナル声優)
スハ:ユ・ジテ
ジェイ:ウ・ヒジン
チョン・ジュノ

(日本語版声優)
スハ:山寺宏一
シモン:横堀悦夫
ジェイ:真田アサミ
副官:山路和弘 
総督:大木民夫
ノア博士:清川元夢
ゴリアテ:石塚運昇
ジョー:後藤哲夫 
デイビッド:パク・トンハ
ティポン:荒川大三郎
エタ:榎本温子
スハ(子供時代):池田恭祐
ジェイ(子供時代):岡 珠希
ウッディー:桜井誉礼
カレン:手島沙織
中井将貴
坂口候一
後藤史彦
金子英彦
平川大輔
中国卓郎
高階俊嗣
松田尚樹
宮本侑芽

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