原題:MARIA FULL OF GRACE

本年度アカデミー賞主演女優賞 ノミネート ベルリン国際映画祭 主演女優賞 新人監督賞 ドーヴィル映画祭 グランプリ 国際批評家賞 観客賞 サンダンス映画祭 観客賞 ニューヨーク映画批評家協会賞 第一回作品賞 ロサンゼルス映画批評家協会賞 新人賞 サンフランシスコ映画批評家協会賞 外国語映画賞 ワシントン映画批評家協会賞 外国語映画賞 シアトル映画批評家協会賞 外国語映画賞 トロント映画批評家協会賞 第一回作品賞 インディペンデント・スピリット賞 主演女優賞 第一回脚本賞 ゴッサム賞 ブレイクスルー監督賞 ブレイクスルー女優賞

本国アメリカにて2004年7月14日より限定公開

2004年/アメリカ=コロンビア/1時間41分/ビスタサイズ/ドルビーデジタル/スペイン語/日本語字幕翻訳:太田直子 配給:ムービー・アイ・エンタテインメント

2006年04月07日よりDVDリリース 2005年10月15日、渋谷シネ・アミューズにて公開!

公開初日 2005/10/15

配給会社名 0366

解説


世界中の女性たちに捧げる”21世紀のマリア、真実の物語”
2004年、サンダンス映画祭で観客達がナンバーワンに選んだのは、南米コロンビアからうまれた『そして、ひと粒のひかり』だった。

南米社会の事実にもとづいたスリリングなストーリー展開と、成長していく主人公の姿に誰もが深い共感をおぼえるドラマによって人々の心を強く掴んみサンダンス映画祭観客賞を受賞した本作は、その後ベルリン国際映画祭をはじめ世界各地の映画祭で大絶賛を受け、女優カタリーナ・S・モレノ×監督ジョシュア・マーストン?新しい二つの才能は瞬く間に全世界に知れ渡り映画界の「事件」となった。
昨年夏の全米公開時にはニューヨーク、ロサンゼルス7館上映から始まったものの1館あたりの興行収入は公開1週目、2週目とも『アイ、ロボット』、『ボーン・スプレーマシー』を抜いて第1位になり、最終的には全米127館が上映する拡大公開を成し遂げた。

『アモーレス・ペロス』、『シティ・オブ・ゴッド』につづく南米の真実を描いた”衝撃作”。

アメリカ人である監督ジョシュア・マーストンは、多くのショートフィルムを監督し評価を得た後、本作でついに長編デビューをはたした新鋭。日頃から移民について興味を持っていた監督は、あるコロンビア移民の女性から聞いた話にインスピレーションをえて、この作品の脚本を書き上げた。その女性の仕事がコロンビアで社会問題となっている、女性にとって最も危険な仕事、「ミュール」(麻薬を胃の中に飲み込んで密輸する運び屋)だった。
マーストンの念密な調査により、映画は南米社会のシビアな現実をドキュメンタリーのように描くことに成功し、主人公マリアがいつ破裂するかもしれない麻薬の粒を抱え飛行機に乗り込み税関をくぐるシーンは、大作では味わえない独特のサスペンス感にあふれるものになった。

期待の新人女優カタリーナ・サンディノ・モレノの魅力。

そんなマリアを演じたのは800人以上のオーディションの後、見事選ばれたコロンビア人の新星カタリーナ・S・モレノ。まず昨年ベルリン国際映画祭で主演女優賞を受賞し、全編ほぼスペイン語、デビュー作にもかかわらず、本年度アカデミー賞でヒラリー・スワンク(『ミリオンダラー・ベイビー』で主演女優賞受賞)とならび、『最優秀主演女優賞ノミネート』という快挙を成し遂げた。(※外国語映画でのオスカーノミネートは96年の『セントラル・ステーション』のフェルナンダ・モンテネグロ以来であり、コロンビア人としてコロンビアの映画としても初めての偉業である。)
そのアカデミー賞級といわれるモレノの演技は、生の躍動感に溢れ、危険を冒しながらも母として女性として目覚める姿は神々しく、作品に新鮮な驚きと魅力を吹き込んでいる。
コロンビアの田舎町とニューヨークを舞台に、新しい扉を開き、一歩を踏み出すことの大切さを17歳の少女が教えてくれる『そして、ひと粒のひかり』。エンディングにはきっと彼女の選ぶ道に共感し、彼女の最後の表情にエールを贈らずにはいられなくなるだろう。

ストーリー

危険を顧みず飛び込んだ世界で、女性として、母として目覚める17歳のマリア
マリアのとった最後の決断に、新しい人生への扉はすぐそこにあることをあなたに教えてくれるだろう

コロンビアの小さな町のバラ工場で働きながら、夢も希望もない生活を送っている17歳のマリア。些細なトラブルから仕事を辞めた彼女に、妊娠という事実が発覚する。家族とも彼氏とも衝突が絶えず、街へ出る決意をしたマリアは、友人からある誘いを受ける。それは、“ミュール”(運び屋)として胃の中にドラッグの粒を詰め込みコロンビアからニューヨークまで運ぶというもの。一度は躊躇するマリアだが、人生を永遠に変えてしまう程の報酬に、リスクの高い危険な仕事を引き受けてしまう。ニューヨークに着いた直後から、降りかかる困難の数々。だが、それは自分を信じ、新しい世界への道を切り開く試練でもあった。

スタッフ

監督・脚本:ジョシュア・マーストン(長編初監督)
製作:ポール・メゼイ

キャスト

カタリーナ・サンディノ・モレノ(映画初出演)
イェニー・パオラ・ヴェガ
ジョン・アレックス・トロ
ギリード・ロペス
パトリシア・ラエ

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