原題:Dear HINAGON

少年たちは謎の怪物を探しに山に入っていった… 30年後、そいつは町に下りてきた…

2004年/日本/カラー/121分 配給:ビデオプランニング/共同配給:シネマクロッキオ

2006年01月27日よりDVDリリース 2005年5月下旬、広島地区先行ロードショー 2005年7月30日、イメージ・フォーラムにてロードショー

公開初日 2005/07/30

配給会社名 0172/0196

解説




“信じる心の大切さ”を描いた、直木賞作家「重松清」の原作を映画化

ネス湖のネッシーやヒマラヤの雪男・北米のビッグフットなど、世界中で様々な未確認生物の目撃証言や写真が出回りー大ブームとなっていた1970年代・日本で話題を集めたのが、広島県比婆郡西城町で起きた謎の生物ヒパゴン騒動。
この実話をべースに・「ビタミンF」で第124回直木賞を受賞・幅広い世代から熱い支持と人気を集める作家・重松清が書き下ろしたのが「いとしのヒナゴン」(文藝春秋刊。謎の怪物ヒナゴン騒動に揺れる架空の町を舞台に、教育や市町村合併問題など今日的なテーマを盛り込みながら・様々な場面での「信じる」事の大切さを描いた力作からこの映画は生まれました。
監督は「居酒屋ゆうれい」「ぷりてぃ・ウーマン」の実力派、渡邊孝好。
重松清の原作を、爽やかな笑いとちょっとせつない感動を交えた心温まるエンターテインメント作品に仕上げました。
主人公のイナゴのイッちゃんを演じるのは、伊原剛志。子供時代にヒナゴンを目撃、今もヒナゴンを信じ続けている、やんちゃで純粋な心を持った元ヤンの町長を生き生きと演じています。ヒナゴン騒動のきっかけとなったホラ健の孫であるヒロイン・信子役には・近年女優として進境著しい井川遥がチャーミングな魅力を全開、物語の語り部としても新たな一面を見せています。2人を支えるキャストには、上島竜兵、鶴見辰吾、嶋田久作、そして落語家・柳家花緑、松岡俊介といったバラエティに富んだ魅力的なキャストが実現しました。

広島出身・奥田民生がユニコーン時代の名曲を主題歌として提供

映画の主題歌「すぱらしい日々」は、奥田民生力率いたユニコーンの名曲.広島をこよなく愛する彼が、広島を舞台にしたこの映画のために特別に提供してくれたのです。そして、広島県比婆郡西城町の全面協力により、30年前にヒバゴン騒動が実際に起きた各所で行われた撮影は、リアリティ豊かなシーンを可能にしました。
製作には、中剛ク放送、ウッドワンといった広島の企業が参加、さらには主人公イッちゃんの人生のバイブルとして、劇中に何度も引用されるのが広島出身の矢沢永吉の「成り上がり」(角川文庫刊)と、「ヒナゴン」は正に、広島パワーが集結した映画なのです。

ストーリー




 累積赤字が重なり、隣町との合併問題に揺れる広島の田舎の小さな町、比奈町。その町役場に大ニュースが飛び込んできた!「比奈町はヒナゴンでまた日本一有名な町になるぞ!」今もヒナゴンの存在を”信じる”元ヤンの若き町長イッちゃんは大喜びで、高らかに”類人猿課”の復活を宣言した。
 実は比奈町には30年前にもヒナゴンの目撃騒動があり、役場は類人猿課を作ったり、一時的に日本中から注目を浴びて大ブームになったものの、最後にはマスコミに嘘つき村と叩かれ、大恥をかいた、つらい歴史があった。合併するしないで、町を二分して大混乱中の町民たちは「類人猿課!?」なんて、とんでもないと大反対!
 東京から∪ターン、比奈町の類人猿課に就職することになったのが信子。30年前のヒナゴンの第一発見者・ホラ健の孫である彼女を町長イッちゃんは大歓迎。子供の頃、ホラ健の話を信じヒナゴン探検に出かけ、山の中でヒナゴンに出会ったのが、誰あろう、イッちゃんだったのだ。
 でも、現代の比奈の子どもたちは、ヒナゴンという未知なる生物を、想像することに悪戦苦闘…。
「信じる…」という事にどこか臆病になっている子供たちに、どう接すればいいのか?悩んだ比奈の教師は、生徒たちをヒナゴンがいるという森の中へ連れて行くのだが…。 一方、ヒナゴンはおる!合併問題反対!と我が道を突き進む町長イッちゃんの立場は悪くなる一方、ついに町長選に突入することになった。
 そんな時、大騒ぎの町を一つにさせる、ある事件が起きる…
それは、「信じる」ものだけに許される奇跡だった。

スタッフ

監督:渡邊孝好
原作:重松清「いとしのヒナゴン」
企画協力:文藝春秋
脚本:山田耕大・渡邊孝好
音楽:岩代太郎
主題歌:奥田民生
製作:「ヒナゴン」制作委員会
   ウッドワン、中国放送、バンダイビジュアル、
   カラ、ビデオプランニング

キャスト

伊原剛志
井川遥
柳家花緑
松岡俊介
上島竜兵
嶋田久作
鶴見辰吾
佐藤允
永田めぐみ
豊原功補
馬渕晴子
田中要次
居升悠
雪村いづみ
夏八木勲

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