雲 息子への手紙
原題:Nuages lettres a mon fils
あなたは今日の雲の色を知っていますか。 あなたは昨日の月の形を覚えていますか。
第54回カンヌ国際映画祭批評家週間クロージング作品
2001/ベルギー=ドイツ/76分 提供:ギャガ・コミュニケーションズ 配給:アップリンク
2005年04月02日よりDVDリリース 2004年9月11日より東京都写真美術館ホールにて公開
公開初日 2004/09/11
配給会社名 0009
解説
あなたは今日の雲の色を知っていますか?
[雲]の世界へいざなう、かつてないスケールで描いたネイチャー・ドキュメンタリー
アフリカ最南端の喜望峰、地震と火山の島国アイスランド、スコットランドの牧草地、ヨーロッパをまたがるアルプス山脈、インド洋に浮かぶマダガスカル島…。[雲]に魅せられた女性監督マリオン・ヘンセルが世界各地を旅しながら飛行機やヘリコプター、熱気球を使って、[雲]と美しいだけではないありのままの自然の姿を力強く描いたドキュメンタリー。熱気球に乗って撮影したコロンビアでは霧があまりにも激しくスタッフ全員が長時間待機したり、レユニオン島(マダガスカル島の右側にある小さな島)ではモンスーンのために数週間待ち続けたり、イタリアでの撮影中にエトナ火山が噴火し急いで避難したりと、苦労を重ね1年以上かけて撮影され誕生したのが『雲-息子への手紙』です。
全編を流れる印象的な音楽は『花様年華』のヒットに大きく貢献したマイケル・ガラッソ。日本の琴やブラジルのパーカッションなど世界各地の楽器が奏でるゆったりとした心地よい旋律は、[雲]のもつスケール感と浮遊感を見事に表現しています。
監督は、旅の途中で息子を妊娠・出産、続く夫との別離、さらには息子が成長していく過程を、最愛の息子に宛てた母親からの手紙(朗読)という形で詩的に描き出しました。ナレーションはヨーロッパを代表するベテラン女優、カトリーヌ・ドヌーヴ(仏語版)とシャーロット・ランプリング(英語版)が担当。日本では仏・英の2バージョン(日本語字幕付)で劇場公開されるのも楽しみのひとつ。現れては形を変え消えていく[雲]、成長し自分のもとを巣立っていく息子に、彼女は何を想い、何を見い出したのか—。冒険家でもあるマリオン・ヘンセル監督が[雲]に託した“こころ”の旅の物語です。
『雲-息子への手紙』は地球に対するオマージュです。一度くらい自然のリズムにあわせてみよう、自然にリードされよう、そういった気持ちが発展してもう少し地球に近づいてみたらどうだろう、そうすることで、地球の美しさと一方ではそれが汚染されている危機的な現実も含め、たくさんの人に伝えたいと考えたのです。
マリオン・ヘンセル監督
ストーリー
スタッフ
監督・脚本:マリオン・ヘンセル
製作:マリオン・ヘンセル
カール・バウムガートナー
音楽:マイケル・ガラッソ
キャスト
ナレーション:
カトリーヌ・ドヌーヴ(仏語版)
シャーロット・ランプリング(英語版)
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