原題:CLOSER

カラダを重ねるたび、 唇が嘘を重ねる。

本年度ゴールデン・グロ一ブ賞最優秀助演男優賞受賞/クライブ・オーウェン 本年度ゴールデン・グロ一ブ賞最優秀助演女優賞受賞/ナタリー一ポートマン 本年度ゴールデン・グロ一ブ賞主要3部門(作品・監督・脚本)ノミネート 本年度NY批評家協会賞最優秀助演男優賞受賞/クライブ・オーウェン ナショナル・ボード・オブ・レビュー2004年年間トップ10作品第3位受賞

2004年12月1日全米公開

2004年/アメリカ/103分/ 配給:ソニー・ピクチャーズエンターテインメント

2007年07月25日よりDVDリリース 2007年05月23日よりDVDリリース 2005年09月07日よりビデオリリース 2005年09月07日よりDVDリリース 2005年5月21日、丸の内プラゼールほか全国松竹、東急系にてロードショー

公開初日 2005/05/21

配給会社名 0042

解説


豪華なキャストが織りなす.大人の恋愛ドラマ。
重なり合う、4人の愛。ロンドンで引き寄せられるように巡り会ったフォトグラファー、小説家、ストリッパー、そして医師。情愛、嫉妬、熱望…嘘と真実の狭間で次第に変化していくそれぞれの愛し方、求め方。赤裸々な言葉で綴られる4人の関係は、ロマンチックで甘美な香りを醸し出す。4人を演じるのは、ジュリア・ロバーツ、ジュード・ロウ、ナタリー・ポートマン、クライブ・オーウェンのドリームキャスト。監督はアカデミー賞をはじめ数多くの受賞歴を誇るマイク・ニコルズ。

舞台からスクリーンへ.さらに深められた共感。
1997年5月。劇作家パトリック・マーバーの2作目の戯曲”CLOSER”が、英国国立劇場で初演された。瞬く間にイギリス演劇界久々の大ヒット作となり、数々の演劇賞を受賞。現在までに30ヶ国語に翻訳され、ブロードウェイや東京など世界中の100都市以上で上演されている。そして、その原作を基にマーバー自身が新たな脚本を書き上げ、ついに映画化が実現。2004年12月に全米公開され、すでにクライブ・オーウェンとナタリー・ポートマンが、本年度ゴールデン・グローブ賞最優秀助演男優賞と最優秀助演女優賞をそれぞれ受賞した。切ないまでに人間の内面を描き、共感と賞賛を獲得してきた恋愛ドラマ。スタイリッシュできわどい男女の愛の行方が、観る者すべてを虜にする。

ストーリー



嘘が恋を育み、真実が愛を壊す。
運命に引き寄せられ、4人は出逢った。
朝のラッシュアワー。通勤者で溢れるロンドンの街を歩くダン(ジュード・ロウ)は、小説家志望のジャーナリスト。やがて交差点にさしかかった彼は、若い女性と目が合う。次の瞬間、彼女は車と接触して倒れた。慌てて彼女を病院へ運ぶダン。彼女は幸い軽傷で済んだ。この女性の名は、アリス(ナタリー・ポートマン)。ニューヨークでストリッパーをしていたが、身ひとつでロンドンに来たばかりだという。互いに惹かれ合った2人は、まもなく同棲を始める。
1年半後一。アリスをモデルにした小説の出版を控えたダンは、撮影スタジオにいた。
フォトグラファーのアンナ(ジュリア・ロバーツ)は、手際よくダンの写真を撮っていく。そんな彼女の美しい姿に、ダンは一目惚れしてしまう。一方、アンナもダンに魅力を感じるが、アリスと同棲していると知り、彼の想いを拒んだ。だが、ダンの心移りを察知したアリスは嫉妬し、涙を浮かべるのだった。アンナは、そんなアリスの悲哀に満ちた美しさを、フィルムに収めた。
半年後一。アリスと暮らすダンは、暇つぶしに見知らぬ相手とチャットをしていた。
その相手は、皮膚科専門の医師、ラリー(クライブ・オーウェン)。ダンは”アンナ”になりすまして、言葉巧みにラリーを誘い、水族館で会う約束をした。翌日、”アンナ”に会うために水族館に現れたラリーは、偶然にも本物のアンナと出逢い、見知らぬ男であるダンに、騙されていたことを知る。こうして、ダンの些細な悪戯で出逢った2人は、互いに心を通わせ始めた。
4ヶ月後一。アンナの写真展の会場で、アリスをひとり残して消えてしまうダン。
飾られた自分のポートレートを見ているアリスに、ラリーが声をかけてきた。アンナとの結婚を目前に控え、上機嫌のラリー。2人は話すうちに、アリスはダンの、ラリ一はアンナの恋人であることに気づく。その頃ダンは、心の底から君のことを愛していると、あらゆる手を尽くしてアンナを口説いていた。そしてこの日を境に、アンナはダンとの密会を重ねていくことになる。
想いが交錯し、4人の愛は絡み始める。
1年後一。ラリーはアンナと結婚し、幸せに暮らしていた。だが、出張先で売春婦を買ったことに後ろめたさを感じたラリーは、正直にアンナに謝る。口では許すと言いながらも、浮かない表情で家を出ようとするアンナ。ラリーが問いつめると、ダ
ンを愛しているからだと言う。一方ダンも、アンナと愛し合っていることを、アリスに打ち明けていた。傷ついたアリスは、ダンの元から姿を消してしまう。こうしてダンとアンナは、いままで以上に愛を深めていく。
3ヶ月後一。アンナに裏切られ、ラリーは憔悴しきっていた。寂しさを紛らすため、ラップダンス・クラブを訪れるラリー。そこで偶然、アリスと再会する。アリスはダンの元を去って以来、ここでストリッパーをしていたのだ。ラリーは、自分の苦しい胸の内をアリスに打ち明ける。そして、自分と似た境遇に置かれているアリスと、慰め合おうとした。だが、いつまでも自分をさらけ出さないアリスに腹を立てる。
アリスは、「女は嘘をつくのが好きなの」と、かわすのだった。
1ヶ月後一。アンナは正式に離婚するため、ラリーと会っていた。離婚届にサインをずる代わりに、最後にもう一度抱きたいと言うラリー。アンナは仕方なく、条件を受け入れる。その夜、アンナはダンと一緒にいた。離婚届にサインを貰い喜ぶダンだが、彼女の態度に違和感を覚え、問いつめる。サインの代償に、彼女がラリーと寝たと知り、落胆を隠せないダン。嘘はつかない約束だったと言うアンナだが、もうその声は届かない。2人の愛は、終わりを告げた。
1ヶ月後一。ダンは、ラリーの診療所にいた。感情露わに激しい口論をする2人。やがて、ダンは衝撃の事実を知らされる。実はアンナが、ラリーとの正式な離婚手続きを踏んでいなかったというのだ。あまりにひどく落ち込むダンに、ラリーはアリ
スの居所を教える。アリスがまだ自分を愛していることを知り、元気を取り戻すダン。だがラリーは追い打ちをかけるように、ダンに非情な真実を告げる。再び激しく動揺しながらも、ダンはアリスの元へと向かうのだった一。

スタッフ

監督:マイク・ニコルズ
製作:ケイリー・ブロコウ、ジョン・コーリー、マイク・ニコルズ、スコット・ルーディン
原作戯曲:パトリック・マーバー
脚本:パトリック・マーバー
撮影:スティーヴン・ゴールドブラット

キャスト

ジュリア・ロバーツ
ジュード・ロウ
ナタリー・ポートマン
クライヴ・オーウェン 

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