原題:Live Forever

アジアフォーカス福岡映画祭2004正式出品作品::http://www.focus-on-asia.com/ 第13回あきた十文字映画祭正式出品作品 山形国際ドキュメンタリー映画祭正式出品作品 第9回KAWASAKI 『しんゆり映画祭正式出品作品 第7回JPPAアウォード2003学生部門ゴールド賞受賞

2002年/日本/60分/カラー 配給:CINEMA塾 製作・著作:日本映画学校

2004年5月29日よりユーロスペースにてモーニングショー

(C) 2004 『熊笹の遺言』All Rights Reserved.

公開初日 2004/05/29

配給会社名 0456

解説



 群馬県草津町にある国立ハンセン病療養所栗生楽泉園。平均年齢74歳を超えたハンセン病の元患者が今も250人以上暮らしている。しかし高齢のため在園者は年々減っていく一方である。
ハンセン病違憲国賠訴訟を勝訴に導いたリーダー的存在であり、この園で暮らす谺雄二さんは、療養所を誰もが利用することのできる総合医療福祉施設にするため、現在様々な活動に取り組んでいる。この療養所を人々が自由に出入りすることのできる開かれた場所にし、園で生活する仲間と共に、この療養所に居ながらにして社会復帰したいと考えたからだ。しかし一方では、この療養所を出て社会生活を送りたい、その思いが今でも彼の心の中に捨てきれずにある。そんな彼には帰りたくても帰れない場所がある。その場所は彼が産まれてから発病するまで暮らしていた東京界隈の下町、足立区。谺さんは今、自分の原点を見つめるために故郷へと向かった。
故郷金沢を離れ、この地にきた浅井あいさんは、64年の間連れ添ってきた夫に4年前に先立たれた。盲目であるあいさんは夫の影を肌で感じながら日々の生活を営んでいる。そのような中、裁判後の金沢への里帰りで目の不自由な少年吉田大基君と出会う。その時から2人の文通が始まった。それから約半年後、大基君はあいさんに会う為に楽泉園に向かう。あいさんの胸には期待と不安が入り交じる。
50年ほど前から絵画を描いている鈴木時治さん。両手には筆を握る指がなく、視力もほとんどない。死ぬまで絵を描き続けたい、そして自分が死んだら故郷前橋を流れる利根川に散骨して欲しい。そう願う彼が今、少女の絵を胸に抱き利根川に向かう。その絵に描かれている少女はかつてこの療養所で自殺した末の妹の姿であった。

ストーリー

群馬県草津町にある国立ハンセン病療養所栗生楽泉園。平均年齢74歳を超えたハンセン病の元患者が今も250人以上暮らしている。しかし高齢のため在園者は年々減っていく一方である。
ハンセン病違憲国賠訴訟を勝訴に導いたリーダー的存在であり、この園で暮らす谺雄二さんは、療養所を誰もが利用することのできる総合医療福祉施設にするため、現在様々な活動に取り組んでいる。この療養所を人々が自由に出入りすることのできる開かれた場所にし、園で生活する仲間と共に、この療養所に居ながらにして社会復帰したいと考えたからだ。しかし一方では、この療養所を出て社会生活を送りたい、その思いが今でも彼の心の中に捨てきれずにある。そんな彼には帰りたくても帰れない場所がある。その場所は彼が産まれてから発病するまで暮らしていた東京界隈の下町、足立区。谺さんは今、自分の原点を見つめるために故郷へと向かった。
故郷金沢を離れ、この地にきた浅井あいさんは、64年の間連れ添ってきた夫に4年前に先立たれた。盲目であるあいさんは夫の影を肌で感じながら日々の生活を営んでいる。そのような中、裁判後の金沢への里帰りで目の不自由な少年吉田大基君と出会う。その時から2人の文通が始まった。それから約半年後、大基君はあいさんに会う為に楽泉園に向かう。あいさんの胸には期待と不安が入り交じる。
50年ほど前から絵画を描いている鈴木時治さん。両手には筆を握る指がなく、視力もほとんどない。死ぬまで絵を描き続けたい、そして自分が死んだら故郷前橋を流れる利根川に散骨して欲しい。そう願う彼が今、少女の絵を胸に抱き利根川に向かう。その絵に描かれている少女はかつてこの療養所で自殺した末の妹の姿であった。

スタッフ

監督:今田哲史
プロデューサー・ナレーター:原田芙有子
撮影:剣持文則
音楽:松本頼人
配給:「CINEMA塾」

キャスト

谺雄二
浅井あい
鈴木時治
吉田大基

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