原題:The Brothers Grimm

実在したグリム兄弟をめぐる、愛と冒険に溢れた未知なるファンタジー

2005年8月26日全米公開

2005年/アメリカ/117分 配給:東芝エンタテインメント

2006年03月17日よりDVDリリース 2005年11月3日、丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系にてロードショー

公開初日 2005/11/03

配給会社名 0008

解説


誰も見たことがない驚愕の
ファンタジー・ワールド!
世界で最も愛され、永遠に語り継がれるグリム童話の誕生秘話!圧倒的イマジネーションで描かれたグリム兄弟が体験する”誰もみたことがない”驚愕のファンタジー・ワールド!

「赤ずきん」、「白雪姫」、「シンデレラ」、「眠れる森の美女」など、今も世界中で愛され続けるグリム童話。その名作誕生の影に実在のグリム兄弟の恐怖と魔法のアドベンチャーがあったとしたら……。未だかつて映画で描かれたことがないグリム童話の恐るべき真実と謎が、このファンタジー超大作で、遂に解き明かされる!舞台は19世紀のドイツの村。うっそうと木が茂り、狼も出没する不気味な森で、次々に少女たちが姿を消す……。その事件の謎解きを依頼されたのが、ウィルとジェイコブのグリム兄弟だった。ふたりは各地で魔物退治をしながら賞金を稼ぐ日々を送っていたが、今度の事件はいつもと違う。呪われた森にはこれまで見たこともなかった魔術的なパワーが潜み、不思議な力を持つその森では、想像を絶する事件が起こり続ける。失踪した少女はどこにいるのか?朽ち果てた塔に棲む女王の正体とは?グリム童話の誕生をめぐる最高にパワフルで、謎めいた冒険の旅が、今始まる!

全世界が完成を待っていた!
天才テリー・ギリアム監督、7年ぶりの新作は、超一流のエンタテインメント大作!

これまで「未来世紀ブラジル」や「12モンキーズ」といった数々の傑作で、新しい映画の未来を切り開き、創造性あふれる現代の天才監督として高い評価を受けてきたテリー・ギリアム。大画面を縦横無尽にかけめぐる奔放なイマジネーションを駆使して、他のどんな監督も作れない大胆で、独創的な映像を作り上げてきた。そんな彼が7年ぶりの新作で挑んだのは、グリム童話の世界だ。赤ずきんやヘンゼルとグレーテルも住む19世紀の小さな村。そこで起きた謎の少女失踪事件を、実在のグリム兄弟、ウィルとジェイコブが解明に行く。「フェアリーテイルは私の好きなジャンルだ。リアルな舞台に、おとぎ話の要素を持ち込み、説得力あるファンタジーにしたかった」と語るギリアムは、アーレン・クルーガーの大胆で、独創的なシナリオにほれ込んで、映画化を決意。グリム童話という親しみやすい題材を、奔放なイマジネーションと最先端のVFXを駆使して再現。特にクライマックスでは鏡をめぐるトリックなど、奇想天外な仕掛けもたっぷり盛り込まれる。年齢を問わず誰でも心から楽しめる革新的なエンタテインメント大作で、天才ギリアムは新境地を切り開いたのだ。

今最も出演オファーが多い人気スター、マット・デイモンと若き実力派ヒース・レジャーがグリム兄弟に挑む!
モニカ・ベルッチなど共演者も超豪華キャスト

ハリウッドスターにも絶対的な信頼を寄せられ、過去にブラッド・ピット、ジョニー・デップ、ブルース・ウィリスといった大スターから名演技を引き出したテリー・ギリアム監督。今回の主役ウィル・グリムに選んだのは、大ヒット作「ボーン・スプレマシー」で21世紀の新しいヒーロー像を作り上げ、今、ハリウッドで最も多忙な人気スター、マット・デイモン。大のギリアム・ファンの彼は、過密スケジュールを調整して出演を実現。スマートで社交術にたけた”しっかり者”という、これまでにない役柄を見事に演じる。一方、空想が大好きで、子供の頃は魔法を本気で信じていた”永遠のロマンティスト”ジェイコブ・グリムを演じるのは「サハラに舞う羽根」の若き実力派スター、ヒース・レジャー。正反対の性格ながらも、ウィルと強い兄弟の絆で結ばれたこの役で、繊細で、優しい顔をみせる。ふたりは同じ女性と、まるでおとぎ話のように、恋に落ちていくが、そんな兄弟に愛されるタフなアンジェリカを演じるのは「抱擁」の新鋭レナ・ヘディ。また、少女失踪事件の鍵を握る鏡の女王役を完璧な美貌で演じるのは「マトリックス レボリューションズ」で知られるヨーロッパの宝石、モニカ・ベルッチ。兄弟を敵視するフランスのデラトンベ将軍役には「パイレーツ・オブ・カリビアン」の名優ジョナサン・プライス。彼の右腕カヴァルディ役は「ダンサー・インザ・ダーク」のピーター・ストーメア。エンタテインメント大作にふさわしい国際的な華麗な俳優陣がそろった。

グリム童話の華麗な世界をヨーロッパの街に再現。
大ヒット作で知られる超一流のスタッフたちが集結!

グリムの世界を華麗な映像として再現するために、ハリウッドの大ヒット作に参加してきた超一流のスタッフが集まった。製作はギリアムの「12モンキーズ」も手がけ、今年の夏はハリウッドの超大作「バットマンビギンズ」を担当したチャールズ・ローヴェン。脚本はジャパニーズ・ホラーのハリウッド進出作として話題を呼んだ「ザ・リング」シリーズのアーレン・クルーガー。撮影監督は「X-メン」シリーズの大胆なビジュアルが話題になったニュートン・トーマス・シーゲル。プロダクション・デザインは「X-MEN2」のガイ・ヘンドリクス・ディアス。ギリアム監督の才能を高く評価する彼は、1年がかりでグリム童話の世界を研究し、プラハにオールセットを組み、幻想的な森と村のデザインを完成させた。衣装は「エイジ・オブ・イノセンス」でオスカーを受賞し、最近では「ヴァン・ヘルシング」を担当した大物デザイナー、ガブリエラ・ペスクッチとその時、彼とコンビを組んだカルロ・ポッジオーリ。また、音楽は「イン・ディス・ワールド」のダリオ・マリアネッリが担当し、ドラマティックな曲作りをみせている。

ストーリー



ウィルとジェイコブのグリム兄弟は、魔物退治をしながら、ドイツの村を旅していた。
そんな時、ある村で起きた少女たちの失踪事件の調査を依頼される。
呪われた森に行った10人の少女は、なぜ、戻ってこないのか?
そのおそろしい事件の謎が、やがて少しづつ解き明かされていく……。

 19世紀、フランス占領下のドイツの街、カールシュタッド。そこにはグリム兄弟がいた。ウィル(マット・デイモン)はスマートな社交術を身につけた現実主義者、ジェイコブ(ヒース・レジャー)は架空の物語が大好きなロマンティスト。ふたりが子供の頃、妹が病気で倒れ、ジェイコブは牛を売りに行ったが、彼が家に持ち帰ったのは、幸せになれる魔法の豆だった。ウィルは作り話を信じてそれを買ったジェイコブを激しく責めた。それから15年後、ふたりはそれぞれの土地の魔物を退治することで賞金を稼ぎ、各地の民話も集めていた。その日はある村の魔女退治を依頼される。ふたりは現場に行き、魔女に矢を打ち込む。村の人々は大喜びするが、実はそれは兄弟が仕組んだ芝居で、彼らは助手たちに魔女の演技をさせていたのだ。そうとは知らぬ村人たちは、魔女退治を祝う華やかな宴を開き、ウィルとジェイコブはヒーローとなる。
 しかし、兄弟の芝居に気づいた冷酷なフランスの将軍ドゥラトンブ(ジョナサン・プライス)は、部下カヴァルディ(ピーター・ストーメア)にふたりを逮捕させる。その頃、マルバデンの森では10人の少女たちが失踪したまま戻らないという奇怪な事件が起き、将軍はその事件の調査のため、監視役のカヴァルディと兄弟をその村に行かせることにしたのだ。
 街からやってきた兄弟たちに対して、最初は警戒心を抱く村人だったが、やがて、少女の失踪事件について話し始める。赤いずきんの少女もグレーテルという名の少女も、みんなその森に入ったきり、帰ってこない。グリム兄弟はさっそく森へ調査に行くことになる。ガイド役となったのは、村人からは敬遠されている猟師の娘アンジェリカ(レナ・ヘディ)だ。昨年の冬に彼女の父親は狼に襲われ、ふたりの妹も森に行ったきり戻らない。自分の一家は呪われている、と考えるアンジェリカだった。
 気丈な彼女は、武器を森に持ち込みながら調査する兄弟たちに、心を許すことはなく、つれない態度でガイドを続ける。やがて、森の奥にそびえ立つ塔が見える。アンジェリカは、幼い頃、父親に聞かされたその塔の物語を兄弟に語り始める。そこには、かつて女王がいた。彼女は非常に美しく、傲慢な性格だったが、王との結婚式の日に疫病がその村に発生した。まずは王が亡くなり、女王は汚れた下界から身を守るため、入口のない塔に閉じこもるが、結局、彼女の顔も醜く朽ち果てた。そんな昔話をしながらも、森の妖しい変化を感じた一行は、その日は村に戻る。森に行った馬に異変が起きているとも知らずに……。
 その夜、村では新たな犠牲者が出た。少女エルシーが馬小屋に行くと、森に行った馬が、口からねばる糸を吐き出し、彼女はその口に飲み込まれてしまったのだ。その馬を追いかけるグリム兄弟、カヴァルディ、アンジェリカの一行。しかし、森に入ると、木が彼らにまとわりつき、カヴァルディは部下を殺される。その時、森の奥から現れた狼の目を見て、アンジェリカは驚く。その目に見覚えがあったからだ。

スタッフ

監督:テリー・ギリアム
脚本:アーレン・クルーガー
製作:チャールズ・ローヴェン
撮影監督:ニュートン・トーマス・シーゲル
プロダクション・デザイン:ガイ・へンドリクス・ディアス
衣装デザイン:ガブリエッラ・ペスクッチ
衣装デザイン:カルロ・ポッジオーリ
音楽:ダリオ・マリアネッリ

キャスト

マット・デイモン(ウィル・グリム)
ヒース・レジャー(ジェイコブ・グリム/愛称ジェイク)
モニカ・ベルッチ(鏡の女王)
ジョナサン・プライス(デラトンベ)
ピーター・ストーメア(カヴァルディ)
レナ・へディ(アンジェリカ)
マッケンジー・クルック(ヒドリック)

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