原題:Big Fish

2004年1月9日全米公開

2003年/アメリカ/カラー/125分/ 配給:ソニー・ピクチャーズエンターティンメント

2004年10月27日よりビデオレンタル開始 2004年10月27日よりDVD発売開始 2004年5月15日より日比谷スカラ座1ほか全国東宝洋画系にてロードショー!

公開初日 2004/05/15

配給会社名 0042

解説


ダニエル・ウォレスの小説「ビッグ・フィッシュ」は、1998年にアメリカで発行されて以来、人々に愛され、映画化を待ち望まれていたベストセラーだ。これまでにスティーブン・スピルバーグも監督候補に挙がったが、ティム・バートンを迎え、待望の映画化が実現した。キラキラと輝く水のイメージを随所に散りばめた、美しい映像。「小さな池の大きな魚になりたくない」と言う主人公の人生を、過去と現在をシンクロさせるユニークな手法で描いたティム・バートンは、本作で新境地を開くと共に、彼自身の最高傑作を誕生させた。

若い頃から、自分の人生を、家族に、人々に語り続けるエドワード・ブルーム。口から飛び出すのはまるで神話のように壮大なストーリー。人々はそこに面白さばかりでなく、”事実”よりも奥深い”真実”があることを感じ、語り手である彼自身と、彼の物語を愛するようになる。晩年、人生の最終地点に差し掛かったエドワードは、見舞いにきた息子のウィルや彼の妻に、変らずさまざまなエピソードを語っていた。昔、出会った巨人や魔女のこと、一夜にして作り上げた一面の水仙畑。自作のおとぎ話を語ることで、愛情を伝えようとするエドワード。そして正反対の性格を持ちながらも父の愛を求める息子、変らぬ愛を捧げ続ける妻。そんな家族ドラマの中に、バートンがイマジネーションする素晴らしい映像が広がっている。しかし、その根底に流れているのはエドワードの人生と、彼の家族を通じて伝えられる、人間や生命の素晴らしさだ。
息子が父の生き方を受け継ぎ、クライマックスでは、奇跡がさらなる奇跡を生み出す。この美しく輝く人間讃歌は、観る者を大きな愛と感動で包み込んでくれる。

ストーリー



エドワード・ブルーム(アルバート・フィニー)は、彼が語るお伽話で有名になった人物。未来を予見する魔女のこと、一緒に旅をした巨人のこと、人を襲う森とその先にある美しい町のこと。彼が語る「人生のストーリー」に、誰もが楽しく、しあわせな気分になった。たった一人、息子のウィル(ビリー・クラダップ)を除いて。
ジャーナリストとして活躍するウィルは、出産間近の妻、ジョセフィーン(マリオン・コティヤール)と共にパリで暮らしている。ウィルの結婚式の夜、父と息子は激しく口論した。祝宴で”息子が産まれた日に釣った巨大魚”の物語を話すエドワード。注目を集める父に、今夜の主役はエドワードではないと訴えるウィル。それ以来3年もの間、母親のサンドラ(ジェシカ・ラング)を通じての、間接的な交流した持たなくなっていた。
そんなある日、サンドラから電話で、患っていた父の容態が悪化したことを知らされる。残された時間は、あとわずか。ウィルは妻と一緒に故郷へと向かう。
ひさしぶりの実家。父は1日のほとんどをベッドで過ごしていた。そして、体調のいい時には、相変わらずかつての冒険や思い出話を語っている。エドワードの看病をするジョセフィーンは、サンドラとの恋愛話を聞かされた。運命を確信した一目惚れ。お花畑でのプロポーズ。戦死したと思いこんだサンドラの哀しみ。とびきりロマンティックな話に胸を打たれた彼女は、なぜその話を教えてくれなかったのか、ウィルの尋ねる。事実ではない作り話だからというウィルに、父への葛藤を見いだしたジョセフィーン。彼女はエドワードと話し合うことをすすめる。
「悪人でも善人でもいいから、本当の父さんを見せて」と、思いを打ち明けるウィル。エドワードの返事は「私はいつも、ありのままの自分でいた。それは見えないには、お前が悪い」。父と子という存在でありながらも、心がすれ違ってしまう二人。話し合いは結局、平行線をたどったままで終わってしまう。
書斎が欲しいというエドワードのために、不要品を片付けている最中、サンドラがエドワードの戦死を告げる電報を見つける。話のすべてが創作だと思っていたウィルは、驚きをかくせない。「本当にあったことなの?」と問いかける彼に、サンドラは「彼の語る話は、まったくの作りごとではないのよ」と答える。
お伽話の中に隠されていた、真実のかけら。一人で片付けを続けるウィルは、エドワード名義である土地の”信託証書”を発見する。本当の父を知りたい一心で、ウィルは記載されている住所へと向かう。しかし、その間にエドワードの容態は急変してしまう。

スタッフ

監督:ティム・バートン
脚色:ジョン・オーガストン
原作:ダニエル・ウォレス
製作:リチャード・D・ザナック
製作:ブルース・コーエン&ダン・ジンクス
製作総指揮:アーン・L・シュミット
撮影監督:フィリップ・ルースロ
美術監督:デニス・ガスナー
編集:クリス・リーベンゾン
衣装デザイナー:コリーン・アトウッド
音楽:ダニ−・エルフマン

キャスト

若き日のエドワード・ブルーム:ユアン・マクレガー
エドワード・ブルーム:アルバート・フィニー
ウィル:ビリー・クラダップ
サンドラ・ブルーム:ジェシカ・ラング
ジェニファー・ヒル/魔女:ヘレナ・ボナム=カーター
ノザ−・ウィンズロー:スティーブ・ブシェミ
エーモス・キャロウェイ:ダニ−・デビート
若き日のサンドラ・ブルーム:アリソン・ローマン
ドクター・ベネット:ロバート・ギローム
ジョセフィーン:マリオン.コティヤール

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