原題:LOONEY TOONS: BACK IN ACTION

2003年11月14日全米初公開

2003年/アメリカ/カラー/92分/DTS / Dolby Digital / SDDS 配給:ワーナーブラザース

2007年07月13日よりDVDリリース 2004年10月15日よりビデオレンタル開始 2004年10月15日よりDVD発売開始 2003年3月27日より新宿シネマミラノ、ワーナー・マイカルチェーン他、全国ロードショー

(C)2003 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

公開初日 2004/03/27

配給会社名 0085

解説



エンターテインメントの本場アメリカからお笑いにかけちゃ右に出る者はいないぐらい、もはやギャグのお手本にすらなっているお騒がせコメディ集団が、ついに日本の大スクリーンにやってくる!
ヤツらの名は“ルーニー・テューンズ”。1930年に登場して以来、それ以降に作られた数多くのアメリカン・コメディや、ロビン・ウィリアムズはじめ映画界トップクラスのコメディアンたちに多大な影響を与え、あのスティーブン・スピルバーグさえも虜にし、じつに70年以上もアメリカのお茶の間を笑わせ続けてきた超プロフェッショナル集団。その人気は、あのディズニーのキャラクターたちと同じく、もはや生活の一部となっているほど絶大。しかも、上品なセンスとキュートさが売りのディズニー・キャラクターとは逆に、“ルーニー・テューンズ”は笑いのためなら何でもありの厚かましさと過激さ(自らの肉体さえも壊して笑いにする)こそが魅力。それでいてアカデミー賞にまで輝くほどのハイレベルな完成度を持ちあわせているのだから、人気が出ないほうが不思議。子供たちがキャラクター・グッズで遊ぶなんてのは当たり前で、ハーレー・ダビッドソンにまたがるゴツいバイカーまでもが好んでTシャツ、革ジャンを身につけてしまうほど。日本でも明石家さんま、所ジョージといったトップクラスのお笑い芸人が惚れ込み、キャラクター・グッズをコレクションしているのもわかるというもの。まさに老若男女すべてに愛されているヤツらなのだ。
そんな彼らがいつもの活躍の場であるカートゥーン(お笑い系短編アニメ)から飛び出し、生身の人間が暮らす我々の世界を舞台に、タイトルに偽りなしの“ルーニー・テューンズ”ならではの破壊的なギャグを連打連発してくれるのが、この『ルーニー・テューンズ バック・イン・アクション』。そのお笑いパワーはもはやタタゴトじゃない。なにしろ、“ルーニー・テューンズ”の中の1人だけでも1本の映画を作れるほどの個性派ばかりなのに、この映画ではそんな人気キャラクターたちが総結集。コメディ界のドリームチームとでもいうところか。しかもその濃すぎるほどに濃いヤツらがそれぞれのお得意ギャグを負けじと繰り出し、現実の世界をワガモノ顔で歩き回り、そこで暮らす人間たちを“ルーニー・テユーンズ”流ギャグ・ワールドヘと引きずり込んでドタバタを繰り広げてみせる。いわば実写版カートゥーン。こんなおかしな映画、観たことない!
主演はもちろん、アメリカ映画界を代表するウサギのビッグスター、バッグス・バニー。ワーナー・ブラザースの短編アニメで1940年にデビューして以来、映画、テレビと大活躍し、アカデミー賞にも輝いた経歴をもつ大ベテランだ。「どったの、先生?」という口グセとともに事態をややこしくしていくクールなギャグ・センスはバッグスならでは。
バッグスに負けじと画面狭しと暴れ回るのはワーナー・ブラザースの“ナンバー2”スター、ダフィー・ダック。デビューはバッグスよりも早く、ツバを飛ばしての独特のセリフ回しだけでなく、肉体をも変形させる体当たりギャグは人気が高い。本作では引き立て役のアヒルとして奮闘努力するさまを大熱演している。2大スターの演技合戦をさらに盛り上げる人間側のキャストもピタリとハマるナイス・キャストぞろい。映画のスタントマンをめざすガードマンD.J.には、コメディからシリアスまでこなし、『ジャングル・ジョージ』『モンキーボーン』と実写版カートゥーンならおまかせのブレンダン・フレイザー。堅物キャリアウーマンのケイトにはTVシリーズ「ふたりは最高!ダーマ&グレッグ」で人気を博した天性のコメディエンヌ、ジェナ・エルフマン。そして彼らを大事件に巻き込む悪役、アクメ社の社長チェアマンを怪演してみせるのが、どんな動きも体現できる芸達者コメディアン、スティーブ・マーティンという豪華さ。さらにはD.J.の父親で、スパイ映画のスターにして実は腕利きスパイというダミアンを4代目ボンド俳優(!)のティモシー・ダルトンが演じているのも話題だ。監督は、“ルーニー・テューンズ”という題材にはピッタリのジョー・ダンテ。
若いころにカートゥニストをめざしていただけでなく、『グレムリン』では“ルーニー・テューンズ”の生みの親の1人である伝説のアニメーター、チャック・ジョーンズを出演させてしまったほどの熱烈ファンだ。そんな彼の持ち前のカートゥーン・センスと、『ロジャー・ラビット』や『ジュラシック・パーク』とこの世に存在しないものを撮らせたらピカイチの撮影監督ディーン・カンディの絶妙なカメラワーク、そして『アラジン』のギャグメーカー、ジーニーを手がけたアニメーション・ディレクター、エリック・ゴールドバーグによるアニメ演出が相まった奇想天外映像の連続は、観る者を“ルーニー・テューンズ”の世界へといざなってくれるはずだ。

ストーリー



◇ハリウッド
 ワーナー・ブラザースが請るスター、バッグス・バニーの引き立て役を演じることに不満なダフィー・ダックは「自分を主役に!」と社長たちに直談判。しかし副社長ケイトによって契約を切られることに。納得のいかないダフィーはスタジオで大暴れ。彼を捕まえようとしたガードマン、D。J.までが巻き添えを食らってクビになってしまう。

◇スパイラボ
 ダフィーはD.J.をからかいながら彼の家に押しかける。そこで彼らを待ち受けていたのは大事件!D.J.の父親であるスパイ映画の人気スター、ダミアン・ドレイクが誘拐されたのだ。ダミアンは映画の役柄だけでなく実は本物のスパイ。謎の秘宝“ブルー・モンキー・ダイヤモンド”のありかを知っていたため、秘宝を狙う悪徳企業アクメ社の経営者ミスター・チェアマンに監禁されたのだ。

◇ラスベガス
 父救出のためにラスベガスヘ行ったD.J.とダフィーは、カジノでショーガール、ダスティーと接触。秘宝探しの鍵となるトランプを手に入れる。一方ダフィー抜きのアニメに不満な役員からダフィー探しを命じられたケイトはバッグスとともにラスベガスヘ行き、D.J.&ダフィーと再会。
しかしチェマンの命令を受けたヨセミテ・サムに追われてド派手なカー・チェイスを展開。

◇砂漠
 追撃を逃れた4人は砂漠の真ん中で“エリア52”という極秘施設に遭遇。そこで地球外生命体を世話するマザーに案内されるうちに、例のトランブにモナリザの絵が隠されていることが明らかに。

◇パリ
 4人は本物のモナリザの絵を確認するためにフランスは花の都パリヘと飛ぷ。D.J.がトランプをモナリザの絵の前にかざすとアフリカの地図が現われ、“ブルー・モンキー・ダイヤモンド”の隠し場所が……。しかし追っ手エルマー・ファッドが襲来。ケイトはチェアマンの部下スミスに捕らえられ、エッフェル塔へと連れ去られる。

◇アフリカ
 エルマーとスミスの手を逃れ、アフリカのジャングルヘ辿り着いたD.J、ケイト、バッグス、ダフィーは秘宝が隠されているという寺院に到着。なかなか見つからずにあせるダフィーが叫び声をあげた時、祭壇が動き出し秘宝が目の前に……。その時チェアマンが突然姿を現わし“ブルー・モンキー・ダイアモンド”が横取りされ、4人も捕らわれの身に!

◇宇宙へ
 チェアマン一味によってアクメ社へと連れてこられた4人。チェアマンは秘宝のパワーを宇宙衛星から発射することによって地球を支配しようと企んでいた。チェアマンの命令を受けた火星人マービンの手によって秘宝は宇宙へ。バッグスとダフィーは野望を阻正するために宇宙へ飛ぷ。果たして人類の運命やいかに!?

スタッフ

監督:ジョー・ダンテ
製作:ポーラ・ワインスタイン、バーニー・ゴールドマン
脚本:ラリー・ドイル
製作総指揮:ラリー・ドイル、クリス・デファリア
撮影:ィーン・カンディ,A.S.C.
美術:ビル・バジェスキー
編集:マーシャル・ハービー、リック・W・フィニー
音楽:ジェリー・ゴールドスミス

キャスト

DJ.ドレイク/本人役:ブレンダン・フレイザー
ケイト:ジェナ・エルフマン
ミスター・チェアマン:スティーブ・マーティン
ダミアン・ドレイク:ティモシー・ダルトン
ダスティー・テイルズ:ヘザー・ロックリア
マザー:ジョーン・キューザック
(日本語吹き替え版)
バッグス・バニー:山口勝平
ダフィー・ダック:高木渉
D.J.ドレイク:森川智之
ケイト:高島雅羅
ミスター・チェアマン:中村秀利
ダミアン・ドレイク:小川真司
ナレーター:梅津秀行
エルマー・ファッド:長島雄一
ポーキー・ピッグ:龍田直樹
スピーディー・ゴンザレス:三ツ矢雄二
グラニー:京田尚子
トゥイーティー:こおろぎさとみ
シルベスター:江原正士
ヨセミテ・サム:郷里大輔
フォグホーン・レグホーン:玄田哲草
マービン・ザ・マーシャン:中田和宏
タズマニアン・デビル:麦人
ぺぺ・ル・ピュー:中村秀利
ダスティー・テイルズ:伊倉一恵
マザー:土井美加

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