明日、陽はふたたび　

『明日、陽はふたたび』は、『かぼちゃ大王』（1992年）などで知られるイタリア映画界の中心的存在、フランチェスカ・アルキブジ監督の最新作です。イタリア中部、聖フランチェスコで有名なアッシジ周辺で実際に起こった大地震を背景に、生きること、愛することという普通の人々の営みをあたたかく優しく見つめた珠玉の作品です。実際に被災した子供たちの作文集を見せられた監督は、ただ悲しんでいるだけではない、子供たちの明るさとたくましさに驚き、心を動かされ、彼らの体験をもとに脚本を書き上げました。
中世のたたずまいを今に残す、美しいイタリア・ウンブリア地方の古都を夜半の地震が揺るがした。テントやキャンピングカーでの避難生活にワクワクする子供たち。そして、あらためて自らの生き方を問われる試練に直面する大人たち。本作は、どんな困難に遭っても希望をもち、再生への日々を信じて歩む人々の姿に、誰もが心を動かされる作品です。