ランドリー

原題：Laundry

こういうの地球では「アイ」というんだよ。宇宙では知らないけどね。

サンダンス・NHK国際映像作家賞受賞 第２５回モントリオール世界映画祭出品

2001年／日本／2時間6分／モノラル／ビスタ／カラー／ 配給：ROBOT／配給協力・宣伝ザナドゥー／製作：Landory　Partners

2002年10月04日よりビデオ発売＆レンタル開始 2002年3月9日よりシネアミューズにてロードショー公開

公開初日　2002/03/09

配給会社名 0259

公開日メモ　コイン・ランドリーで働く純粋無垢な青年テル。そして、そこに集まっては消えてゆく悩みを抱えた人々…ある日、謎めいた1人の女性が現れ、ワンピースを忘れて消えてしまう。テルは、彼女の忘れ物を届けに、旅に出るーー。

解説

ストーリー

祖母の経営するコインランドリーで働く青年テル(窪塚洋介)。彼の仕事は、洗濯物を盗まれないよう見張ること。幼い頃に頭に傷を負ってしまったテルにとっては、このランドリーだけがすべての世界だ。
ここには、いろいろな人々がやってくる。
自分の撮った写真をテルに見せにくる主婦。毎日必ずシャツとパンツを1枚づつ洗い
にくる老人。連戦連敗のボクサー。誰もが日々の暮らしから出た汚れを洗いにきて、洗濯物と一緒に心を真っ白にして帰っていくのだ。テルはそんな人々を毎日見つめ続けている。
ある日、ランドリーに水絵(小雪)という女性がやってくる。テルは彼女の忘れた洗濯物を届け、それが縁で2人は知り合う。
しかし、心に傷を持つ水絵は、自殺未遂をおこし突然帰郷してしまう。実家に戻った彼女だが、哀しい過去はいつまでもまとわりついてくる。かつて水絵は、婚約した男性に裏切られ、心の痛手から宝石を盗んでしまっていた。小さな田舎町ではすぐに噂が広まり、逃げるように東京へ出てきたのだ。テルは水絵が残した血のついたワンピースを見つけ、彼女の深い哀しみを知る。
祖母が詐欺にあい、ランドリーが人手にわたってしまったため自分の居場所を失ってしまったテルは、その忘れ物を持って水絵を訪ねて行く。初めて踏み出す新しい世界だった。道中、心優しいサリー(内藤剛志)の助けにより、なんとか水絵の元へ辿りつく。血の跡を消すため洗いすぎて小さくなったワンピースを受け取った水絵は、テルの優しさに触れる。
そして2人は一緒に暮らし始める。普通の男女の関係とも違う、しかし楽しく満たされた生活の中で、水絵は心の傷が徐々に癒されていくことに気付く。2人は、テルに”アイ(愛)”という言葉を教えてくれたサリーの元を訪ね、3人の優しい時間がゆっくりと過ぎて行く。しかし、幸福な日々は永遠には続かなかった。

スタッフ

監督・脚本・原作:森淳一
音楽:渡辺善太郎
主題歌:「Under The Sun」atami/vo:BONNIE PINK(cutting edge)
アニメーション:MAYA MAXX
原作本:メディアファクトリー刊
プロデューサー:堀部徹・安藤親広
撮影:柴崎幸三
照明:上田なりゆき
録音:山方浩
美術:佐々木尚
キャスティング:守屋圭一郎

キャスト

窪塚洋介
小雪
田鍋謙一郎
村松克己
角替和枝
西村理沙
木野花
内藤剛志

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