原題:EPOCH

21世紀。人類の未来は、進化か?絶滅か? 突如地中から出現した謎の巨大物体 それは40億年前に宇宙から飛来 地球生命を生んだ奇蹟のエネルギー体 そして始まる地球再生のプログラム 世界を覆いゆく滅びの雲 人類は未曾有の危機を迎える!

2001年/アメリ力映画/100min 発売・販売:プライムウェーブ(DVDレンタル商品/ビデオ税抜:12,000)

2001年10月26日DVDレンタル開始/2001年10月26日ビデオ発売&レンタル開始

(C)2001 Epoch Productions,Inc.

解説


『アルマゲドン』を筆頭に世紀末を席巻したパニック大作。その熱は世紀を超え、ついに登場する最新超大作がこの『オデッセイ2001』だ。突如出現した、生命の進化を司る謎の巨大物体。絶滅の危機に瀕する人類。不朽の名作『2001年宇宙の旅』を思わせるスケール感。『インデペンデンスデイ』に匹敵するヴィジュアル・インパクト!パニック物の面白さ、SF大作の魅力に加え、メガヒットに欠かせない感動的人間ドラマも盛り込み、その完成度・アピール度は超Aランクだ。製作はハイレベルなVFXに定評のあるUFO。スタッフは『メン・イン・ブラック』『ホーンティング』等のVFXを担当したマット・コッドが本作で監督デビューを果たし、CGIの精鋭チームが集結。キャストも名優ライアン・オニールなど実力派が顔を揃え、神秘的で壮大なドラマを盛り上げている。

【チェック・ポイント!】

 未公開ビデオは、ジャケットが命!そりゃ、どうしたって劇場公開作品に比べれば、一般への認知度は薄いことがままあるわけだから、レンタルショップの店頭で手に取ってもらえるようにと、ド迫力のイラストによるビジュアルを多用したりするわけだ。で、実際本編を観てみると、そんな場面は出てこない(笑)。そんなこと判っていたはずじゃんみたいな、自虐的な楽しみ方をしたい方には、本編はおすすめしません。
 この文章の脇のジャケット写真と、ストーリーの本編カットを見比べてもらえば判る通り、この作品のジャケット・ビジュアルはイラストであっても本編に対してかなり正直で(まぁ厳密に言えば、舞台は都市じゃないけどね)、逆に驚かされます(笑)。さて、この物体“トーラス”は、巻貝を逆立ちさせたような形状に岩盤を重ね合わせたような奇抜さで、高さ800メートル、最大直径400メートルという威容を誇る。圧倒的な迫力のヴィジュアルで観る者に強烈な印象を残してくれる。ストレートなモンスターとは言い難い謎の巨大物体が登場する作品というと、隕石が水分を吸収しながら巨大化を続け、増殖と破壊を繰り返す『THE MONOLITH MONSTER』(57)や、やはり宇宙から来た行灯を思わせるような直方体の機会生命体(アニメーションで動くんだなこれが)が世界を破壊する『KRONOS』(57)などのモノクロSFがあるが、最近作としては結構珍しく懐かしくも新鮮。その目的が、地球生命体の進化の創造と大きくでたわりには、あっさりした結末も50年代B級SFっぽい感じだ。それでも、トーラスに先制攻撃をかけた中国軍のミグが、透明な触手状のエネルギー体により撃墜される場面等、なかなかの迫力。“トーラス”探査用のベース基地となるタンク車などのメカ描写もカッコイイ。監督のマット・コッドは視覚効果や美術畑でキャリアを積んできたということだが、その経歴を活かした初監督作品といえるだろう。また、製作・脚本を担当したフィリップ・ロスは、『超時空兵団APEX』(93)『トータル・リアリティ』(97)『アイスランド』(00)など多くのSF系作品を監督・製作している、B級ジャンル・ファン御用達の御仁だ。
 ライアン・オニール、デビッド・キースなどキャストもそれなりに豪華で、『スパイダーズ2』の時に「あんた普通の奥さんのくせに、何でそんなに強いんだ?」と誰しも疑問に感じたステファニー・ニズニックが、武闘派じゃなくとも事件の究明に率先して取り組む女科学者役なのは、妙に納得。逆に、シャノン・リーの扱いはちょっと勿体無い気もするが。
(殿井君人)

ストーリー



40億年前。地球に飛来した巨大隕石は、生命誕生前の海中に突入。その日から、地球は新たな進化の時を迎えた……。現代。中央アジア、ブータンの山岳地帯。ある夜、突然地中から謎の巨大物体が出現した。地上800メートル、最大直径400メートルの石柱状の物体が放った衝撃波は一瞬で世界を覆い、各地で停電事故が発生。現地に飛んだアメリカ国家安全保障局のメーソンは、不可思議な現象を知った。伝染病で死んだ少年が、物体の出現と共に蘇生したというのだ。現地の人々は物体を“トーラス”と呼び、神のように敬っている。特残部隊と共にトーラスの内部に入ったメーソンは、さらに驚くべき光景に直面する。荘厳な巨大迷路のような空間を飛翔する、光り輝くエネルギー生命体トーラスには生物の細胞を変化させる力があり、その“意志”で地球生命体の進化を司っていたのだ。そしてメーソン自身が犯されていた病気も、いつしか、台癒していた……。その頃、外部ではアメリカ軍と中国政府が一触即発の緊張状態に陥っていた。世紀の大発見を独占しようとする野望の激突、その結果中国軍戦闘機がトーラスにミサイルを発射。トーラスは戦闘機を撃墜し、二酸化炭素の雲を大量発生させて地球を覆いはじめる。メーソンはトーラスの真の意志を悟った。トーラスは地球上全ての生命体を死滅させ、新たな進化の歴史を作ろうとしている!米政府は、核兵器によるトーラス破壊を決意。メーソンは爆破を阻止すべく、トーラス内部で特殊部隊との闘いに挑む。刻々と広がる滅びの雲、破滅への時を刻む核爆弾そして、驚愕のクライマックスが訪れる。

スタッフ

監督:マット・コッド『メン・イン・ブラック』『ホーンティング』『プライベート・ライアン』
VFX監督:アンドリュー・ホフマン『ディープ・コア2000』
製作:フィリップ・ロス、ジェフ・ビーチ、ケン・オランド『ディープ・コア2000』『パイソン』
脚本:ジョナサン・レイモンド、フィリップ・ロス
撮影:ケネス・スタイプ
音楽:リチャード・マクヒュー『ディープ・コア2000』
編集:ケン・ピ一夕ース

キャスト

デヴィッド・キース『U−571』『ザ・ダイバー』
ライアン・オニール『ある愛の詩』『遠すぎた橋』
ステファニー・ニズニック『スパイダーズ2』
ブライアン・トンプソン『アルゴノーツ』
シャノン・リー『エンター・ザ・イーグル』
マーク・マクルーア『アポロ13』
ジェームズ・ホン『北京のふたり』
マイケル・キャヴァノー
グレイグ・ワッソン
スティーヴ・ボンド
ジェームズ・アヴェリー

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