ホテル背徳蘭
原題:THE VOYEUR
男を惑わす華が咲く。 全ては淫らな欲望と秘密の塊だった。 散りばめられた官能。 そして濡れたシーツは語り出す。
1999年/ドイツ映画/98min/発売:アルバトロス
2001年12月7日ビデオ発売&レンタル開始
解説
湖の真中にたたずむ古城のようなホテル。本作を彩るのはホテルを包む名画のような景色、美しい肉体を持った謎の美女たち。誰もが秘密を抱え、ストーリーの一端を握り、美しいホテルの裏側では背徳と罠が隣り合わせで待ち構えている。一度チェック・インしたら全て抉り出され、人生をも狂わせるホテルの背徳へ巻きこまれていく。果たして破滅へ向かっているのか、それとも新しい人生の始まりなのか…?
絶妙なカメラワークと細部にまでこだわったストーリーの流れは、観客を惑わせてゆく。また「覗き」や「盗撮」が物語りのキーにもなっている本作は窓辺に映える男女の営みや無防備に投げ出された裸体など欲望を掻き立てるシーンがふんだんに登場する。禁断の行為は極上の悦びに変り、極上の悦びは破壊をも導く。そして物語は少しづつ狂気を帯びてゆくのだ。「エロス」とエロチックな関係を盛り上げるに欠かせない「サスペンス」が見事に調合された作品であり、単なる官能映画に終わっていない。恐ろしいほど美しいホテルに張り巡らされたエロスという罠にはまり、抑制の効かない欲情は、観る者をいつのまにか神秘な謎へと吸い込んでゆく。全ての謎はクライマックスへと繋がり、観る者を圧倒する迫力を持っているのだ。
ストーリー
仕事のため、湖に浮ぶ豪華ホテルヘチェックインしたカート。取引相手であるリーバ氏のスイートル—ムへ足を運び、さっそく契約を結ぼうと商談を始めた。だがそこで壁にかかるリーバ氏の新妻ララの写真に目を奪われてしまう。そして脳裏にララぶ焼きついたその瞬間から、カートはホテルの中の轟く陰謀に巻き込まれていたとも知らずにいた。贅の限りを尽くした宝石のようなホテル。だがその内部に潜む危うい空気は少しずつカートとその回りに影を落としていった。閉じ込めていたララヘの欲望ぱ肥大し、カートの立場すら追い詰めてゆく。やがて二人は張り詰めた緊張の糸が解けた瞬間、激しい肉欲へと溺れてゆく…。将来を約束された仕事も、美しい婚約者も、全てが目の前から崩れ去る。そして狂った歯車は二人を惑わせたまま、クラィマックスへと突入し…。アルバトロス・エロス最新作!
スタッフ
監督:ロマン・ク—ン
脚本:ステファン・キャンツ、ヴォルフ・ライザー
撮影:フロリアン・ヘーガー
編集:フロリアン・ヘーガー
キャスト
ゲッツ・オットー
クラウディア・メーネルト
アクセル・ミルベルク
ミリアム・フォン・ファーゼン
LINK
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