原題:RIPPER:LETTER FROM HELL

犯罪史上最も残忍な猟奇殺人鬼の悪夢が再び… 誰も信じるな——。 驚愕の全米上映禁止作品ついに解禁

2001年/カナダ映画/114min 発売・販売:スパイク(DVDレンタル商品/ビデオ税抜:16,000)

2001年10月25日DVDレンタル開始/2001年10月25日ビデオ発売&レンタル開始

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解説



『ヴァージン・スーサイド』のA・J・クック、米国人気NO.1トップモデルのケり一・ブルックほか、新世紀の顔となる若手俳優が結集、新たなスリラーがここに誕生!幼い日に目撃した殺人事件のトラウマを抱える主人公を襲う、謎の切り裂き殺人鬼の影。友人たちを次々と襲う恐怖の末には、事件の真相と主人公が鞄えるトラウマの真実が隠されていた。“ホラー”“学園”“若手人気俳優”という3ポイントを押さえた、スラッシャー・ミステリー。なお、現在ハリウッドでは同テーマをモチーフにした『FROM HELL』もジョニー・デップ主演で撮影中と、ブームの到来を予感させる1本だ。

【チェック・ポイント!】

 “全米上映禁止作品”というのが、真実か否かは判りませんが(笑)現段階ではアメリカでは劇場公開されていないカナダ製ホラー映画。といっても、スタッフ・キャストの顔ぶれにしろ作品のトーンにしろ、明らかに『スクリーム』以降の流れに属する典型的なティーンエイジ・スラッシャー・ムービー。“切り裂きジャック”ものというと、事件それ自体をモデルにしたマイケル・ケイン主演のテレフィーチャー『切り裂きジャック』(88)や『霧の夜の戦慄』(60)、ジャックがSF作家H・G・ウェルズが実際に発明していたタイム・マシンで現代にやってくる傑作SF『タイム・アフター・タイム』などの変化球作品まで何本も作られているが、そのコピー・キャットがテーマという点では『殺しのナイフ/ジャック・ザ・リッパー』(87)などが近い線だ。
 大学で猟奇犯罪心理を学ぶモリーの周りで起きる連続殺人。その手口は、切り裂きジャックの手口を真似たもので、また犠牲者のイニシャルは19世紀に実際に切り裂きジャックの犠牲者となった者と同じだった。犠牲者は、モリーと同じ研究グループとなった学生も次々と犠牲になり始める。犯人の正体とその目的は何か…と一応ミステリー仕立てで殺人劇が描かれていく。まぁ、モンスター・スプラッター・ムービの怪作『オクトパス』のジョン・イヤーズ監督ということもあり、物語の緻密さよりはそれなりに派手でヴァラエティに富んだ殺戮場面の数々が見せ場になっているのは言うまでも無いが、中でも製材所で男女が血祭りにあげられる部分は、ポイント高し!また、「部屋の中にいるんだぜ!」等の各種都市伝説ネタが散りばめられているのも流行だね。
 ヒロインのA・J・クックは、冒頭で描かれる過去の事件のトラウマを抱える気持ちGOTH or パンク風なヒロインを好演。でも、これからが期待の若手キャスト陣をサポートするのが、『マウス・オブ・マッドネス』等のユルゲン・プロホノフに、『ネクロノミカン』のブルース・ペインとジャンル系作品にも多数出演している実力派バイ・プレイヤーで、いかにも怪しい存在感バリバリなのが何とも楽しいぞ。
(殿井君人)

ストーリー



犯罪史上、最も危険で残忍な猟奇連続殺人犯としていまだ語りがれる“ジャック・ザ・リッパー”。大学で猟奇犯の心理を撃ぶ主人公モリ一とその友人たちは、リッパーの事件を研究していた。そんな時、彼女たちのまわりで残虐な殺人事件が発生!その手口は“ジャック・ザ・リッパー”を真似た猟奇的なものであった。研究を続けるうち、次第に事件の真相へと近づいていく彼女たちであったが、遂に仲間の一人が事件の犠牲となってしまい…。

スタッフ

監督:ジョン・イヤーズ『オクトパス』
脚本:パット・バーネル
プロダクトデザイン:マーク・ハリス『O07ワールドイズノットイナフ』
編集:アマンダ・カーポウル

キャスト

A・J・クック『ヴァージン・スーサイズ』
ケリー・プルック(米・英で活躍中のトップモデル)
ユルゲン・プロホノ『エアフォースワン』
ブルース・ペイン『ダンジョン&ドラゴン』

LINK

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