原題:minority Report

東京国際映画祭特別招待オープニング作品::http://www.tiff-jp.net/

2002年5月21日全米初公開

2002年/アメリカ映画/カラー/145分/DTS / Dolby EX 6.1 / SDDS 配給:20世紀フォックス

2010年10月08日よりDVDリリース 2010年05月21日よりDVDリリース 2007年10月24日よりDVDリリース 2007年05月18日よりDVDリリース 2005年04月28日より『アイ・ロボット』と二枚組のスーパーパックDVDリリース 2005年04月22日よりスペシャル・エディション版DVDリリース 2005年03月16日よりDVDリリース 2003年05月23日よりビデオ発売&レンタル開始 2003年05月23日よりDVD発売&レンタル開始 2002年12月7日より日劇1ほか全国ロードショー公開

(C)2002 TWENTIETH CENTURY FOX AND DREAMWORKS LLC.

公開初日 2002/12/07

配給会社名 0057

公開日メモ スティーブン・スピルバーグが創り出す、近未来スリラー「マイノリティ・リポート」は、トム・クルーズ演じる刑事が、自分が設立の手助けをしたシステムの犠牲者になる前に、真実を明らかにするため奔走する物語である。

解説



 スティーブン・スピルバーグが創り出す、近未来スリラー「マイノリティ・リポート」は、トム・クルーズ演じる刑事が、自分が設立の手助けをしたシステムの犠牲者になる前に、真実を明らかにするため奔走する物語である。伝説の作家、フィリップIK・ディックの小説「ザ・マイノリティ・リポート」を、スコット・フランク(「アウト・オブ・サイト」)とジョン・コーエンが脚色し、ジェラルド・R.・モレン、ボニーーカーティス、ウォルター・F・パークス、それにヤン・デ・ボンが製作を手掛けている。エグゼクティブ・プロデューサーは、ゲリー・ゴーロドマンとロナルド・シュゼットである。トム・クルーズを筆頭に、キャストはバラエティに溢れ、経験豊かな俳優が集った。アンダートンのライバル、ダニー・ウィットワーはコリン・ファレル(「タイガーランド」、「ジャスティス」)、アンダートンが真実を探る戦いの中で、重要な役割を果たすプリコグの一人で、謎に包まれたアガサを演じるサマンサ・モートン(「ギター弾きの恋」でアカデミー賞にノミネートされた)。マックスワォン・シドー(数多い出演作には、イングマール・ベルイマン監督の古典的作品が含まれる)は、犯罪防止局の父親的存在であるラマール・バージェス、ロイス・スミス(「プレッジ」、「ツイスター」)は、今回の、革命的なシステムを作る道を拓いた研究者アイリス・ハイネマンを演じ、キャサリン・モリス(「コンテンダー」)が、アンダートンと仲たがいをする妻、ララを演じている。その他の出演者は、未来犯罪の”犯人”たちの収容所の管理人ギデオンを演じるティム・ブレーク・ネルソン(「オー・ブラザーu)、禁制の手術を行うエディ博士を演じるピーター・ストーメア、それに、犯罪予防局の捜査員、フレッチャーを演じる二一ル・マクドノー(「バンド・オブ・ブラザース」)などである。
スティーブンスピルバーグの選りすぐりのプロダクション・チームには、アカデミー賞を獲得した撮影監督ヤヌス・カミンスキー(「シンドラーのリスト」、「プライベート・ライアン」)、アカデミー賞を獲得した編集者マイケル・カーン(「レイダース/失われたアーク〈聖櫃〉」、「プライベート・ライアン」)、プロダクションデザイナーのアレックス・マクドウェル(「ファイト・クラブ」)、それに、アカデミー賞を受賞した衣装デザイナー、デボラ・L・スコット(「タイタニック」)が含まれる。何度もアカデミー賞を受賞したジョン・ウイ
リアムズ(「スター・ウォーズ」、「プライベート・ライアン」)が、スコアを作曲している。作品の舞台となる近未来の世界のイメージをはっきりさせたのは、インダストリアル・ライト&マジック社の、視覚効果スーパバイザー、スコット・ファラール(「A.1.」)で、作品の画期的な視覚効果のスーパバイジングを手掛けた。アカデミー賞受賞者マイケル・ランティエリ(ジュラシック・パーク」)は、実際的な効果をスーパバイズした。ブライアン・スムルズ(「M:1-2」)は、主要なスタント作業をコーディネイトした。「マイノリティ・リポート」は、表面的には理想的な、犯罪摘発ツールが意味するものを、検証する。実行される前に、殺人を止める事が出来たらどうなるのか?「これから先、何が起こるか。誰もが知りたいと思っていると、僕は思う」と、スティーブンスピルバーグ監督は言う。「この世界での自分たちの人生に、次は何が起こるのかが、知りたいんだよ。この作品は、将来の、特定の事について知ることが出来たらどうなるか。特に、「生と死」に関する事について分かったらどうか、というコンセプトを扱っているんだ」「マイノリティ・リポート」でスピルバーグと彼のチームは、冒険感覚と、1940年代の古典的なノアール映画の、不可解なミステリー・テイストの両方を加えて、犯罪、テクノロジー、それに運命の本質を探っている。「これまでまったく扱った事のない主題を取り上げたかったんだ」と、監督は説明する。「今は、僕の人生の中でも、実験的で、自分には挑戦的な事柄に取り組むべき時期だと思っている。「マイノリティ・リポート」は本来、ミステリー物語だ。これは、誰が何をして、誰が何をするのか、の話で、観客は、その流れに同乗する。と、同時に、悲劇に出会った男が、その中でいかに生き延びて行くか、という人間的な物語でもある。
スピルバーグとトム・クルーズの二人は、クルーズの出世作となった「卒業白書」の製作中に出会い、以来、一緒に出来る作品をずっと求めていた。「スティーブンは、偉大なアメリカの物語の語り手だ」と、クルーズは言う。「彼は何度も、映画ならではの楽しさを、われわれに味合わせてくれた。長い間、彼とは一緒に仕事をしたいと思っていた。もちろん、みんなも、彼とは仕事をしたいと思っているが、今回、チャンスが巡り、僕は本当に嬉しい」。故スタンリー・キューブリック監督の「アイズ ワイド シャット」を撮影中、フィリップ・K・ディックの原作を脚色した、初期の「マイノリティ・リポート」の脚本が、クルーズの目に止まった。クルーズは、それをスピルバーグに送ったが、監督の反応は素早かった。「とても興奮していたよ」と、クルーズは言う。「素晴らしい物語だからね」。この脚本は少なくとも、10年以上、色々な人々の手に渡ったが、スピルバーグの反応は、直ちに権利を手中に収める事だった。それまで「マイノリティ・リポート」はフォックスで、数多くの監督が映画化しようと試みた。ジョン・コーエンが書いた初期の脚本をトム・クルーズから受け取った後スピルバーグ監督は、「ザ・マイノリティ・リポート」という題の、フィリップ・K・ディックの短編を読んだ。そして、それを脚色するために、脚本家、スコット・フランクに声をかけた。ディックの短編が最初に発表されたのは、1956年、雑誌ファンタスティック・ユニバースでの事だった。今や伝説となったファンタジストであり、SF作家の著者であるディックは、1950年代と1960年代に、何百もの短編を書いたが、商業的にヒットした事はなかった。彼の著作の最初の映画化作品、リドリー・スコット監督の「ブレードランナー」が完成する前に死んだディックだが、その豊かなイマジネーションは、幅広い年代の作家やフィルムメーカーにインスピレーションを与え、社会やテクノロジーの進歩と調和して行く、貴重な疑問を投げかけた。
「M:1-2」のスケジュールの遅れと、キューブリック監督原案の「A.I」を製作したいというスピルバーグ監督の衝動により、「マイノリティ・リポート」の撮影は二年間遅れる結果となった。スピルバーグ監督、フランク、それにドリーム・ワークスのウォルター・パークスは、このようなスケジュールの遅れを活用して、今回の複雑なストーリーラインを作り上げて行った。遅れはさらに、脚本家だけではなく、プロダクション・デザイナーにとっても大いに価値あるものだった。彼らは、スピルバーグ監督の作品にするために、協力して、台詞とイメージのディベロップメントを進めた。プロデューサーのボニーカーティスが言う。「今回の複雑な物語を構成するのは、非常に厳しい作業だったわ。スティーブンは、心理的スリラーに仕上げたかったので、ディベロップメント段階で、注意深く、物語の層が1枚1枚、正しい場所に重ねられているかを確かめたの。ある意味で、今回の作品
は、スティーブンがこれまで監督した作品の中でも、一番複雑だと思う」
「マイノリティ・リポート」はまた、現在のわれわれの世界から、自然に少しづつ進歩した伝統的で、SF的な未来像ではない世界を明らかにしながら、有機的で、シームレスな視覚効果への第一歩を具現化している。今回、481の視覚効果ショットが登場するが、その数の多さは、25年前に監督した「未知との遭遇」以来である。最初の、ピクセル・リベレーション・フロントが製作したアニマティックから、スコットワァラールがスーパバイズしたILMの画期的な3Dイメージ・モデリング。さらに、ハラルド・ベルカーがデザインしたカスタム・メイドのレクサス車まで、「マイノリティ・リポート」のイメージはどれも、われわれの前に広がる未来を反映させたものである。

ストーリー



ワシントンD.C.。2054年。殺人はすべて消滅していた。未来が見えるようになり、処罰は、罪が犯される前に行なわれた。司法局のエリート集団、犯罪予防局の奥深くで、罪を犯そうとするすべての証拠、殺人現場の場所を始めとする詳細を「プリコグ」が見通していた。サイキックの三人から構成された「プリコグ」(予知能力者)の気付いた殺人が、これまで、誤報だった事はなかった。それは、国内最高の、もっとも進んだ犯罪摘発チームで、完全なシステムだった。そんな犯罪防止局のために誰よりもよく働いたのが、チーフのジョン・アンダートン(トム・クルーズ)だった。自らの悲劇的な事件をきっかけにアンダートンは、自分が経験した悲劇を同じように経験する可能性を持った何干もの人々の為に、自分の情熱のすべてを捧げる事にした。それから、六年。犯罪予防法案が全国化するための投票を前に、アンダートンの決意はさらに強くなっていた。アンダートンには、ユニットの有効性を疑う必要がなかった。自分が、容疑者ナンバー・ワンに浮上してくるまでは。ユニットのトップとしてアンダートンは、プリコグチームが殺人の夢を見る、液体サスペンション・チエンバー部屋から流れてくる映像を、最初に見ていた。映像に写された景色には、馴染みがなかった。被害者の顔も知らなかった。しかし、殺人犯の身元は、明かだった。そこには、ジョン・アンダートンが36時間以内に、まったく見知らぬ他人を殺す映像が写っていた。これまでは自分が率いてきたが、今やライバルのダニー・ウィットワー(コリン・ファレル)がリーダーを勤めるユニット・チーム全員が追跡する中で、アンダートンは、自動化された都市の最新のレーダー網をくぐり抜けなければならなかった。そこでは、すべての歩みがモニターされ、運転する車はすべて他者がコントロrルする事が可能だった。人の目が、その人の身元、したい事、向っている場所などを人々に明らかにする役割を果たしていた。そこでは、みなが走るので隠れる事も出来なかった。未来殺人の容疑を晴らす方法のないままアンダートンは、映像に写し出された場所に、自分がどうして出かけたかを追跡し、この六年間、自分がこの世から打ち消そうと努力をして来た「プリコグが間違う事はあり得るのか?」という疑問の裏に潜む真実を、明らかにしなければならなくなった。

スタッフ

監督:スティーブン・スピルバーグ
脚本:スコット・フランク
   ジョン・オーガスト
原作:フィリップ・K・ディック
製作:ジェラルド・R・モレン
   ヤン・デ・ボン

キャスト

トム・クルーズ
コリン・ファレル
サマンサ・モートン
マックス・フォン・シドー

LINK

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