東京国際ファンタスティック映画祭2001イベント参加作品(本編上映無)::http://www.nifty.ne.jp/fanta/tokyo/

2001年/日本/92分/ヴィスタサイズ/DTSステレオ/ 配給:東京テアトル・ザナドゥー

2002年06月21日よりDVD発売開始 2002年06月21日よりビデオ発売&レンタル開始 2001年12月15日よりテアトル新宿にてお正月ロードショー公開

公開初日 2001/12/15

配給会社名 0049/0103

公開日メモ 人気絶頂のスーパーアイドル・釈由美子が初主演する愛と涙のハイパーSFアクションがベールを脱ぐ!

解説


ビッグ・アイドル釈由美子の初主演映画は、
超ハイパーSFアクション!

21世紀を象徴するビッグ・アイドルとして活躍する釈由美子が、新たな挑戦として、ついにスクリーン・デビューを果たした。しかも、その記念すべき初主演映画は、ハードでスリリングなSFアクションなのだから驚かされる。元はミカドに仕えていた近衛兵で、現在は暗殺集団と化した建御雷(たけみかづち)家の美しき女刺客・雪を演じる釈は、テレビの画面では絶やすことのない笑顔を見せることなく、想像を絶するハードなアクション・シーンにひたすら挑む。本作を体験したものは皆、新しい大物女優の誕生に刮目せざるをないであろう。

伊藤英明と釈由美子がくりひろげる、美しくも切ない愛の姿

暗殺集団・建御雷家で育った雪は、愛を知らず、また哀しみすら知らぬ弧独な女剣士である。が、母の死の真実を知った雪は組織を抜けて逃亡し、反政府グループのメンバー・隆と知り合う。隆との時を重ねる中で、雪は自分の心の中に生まれつつある新しい何かに気づくのだが…。
この作品は単なるアクション映画の枠にとどまらず、宿命を背負った若者たちのラブ・ストーリーでもある。釈の相手役である隆には、本年度エランドール賞を受賞した若手注目株ナンバーワンの伊藤英明。二人はお互いの運命から逃れ、共に新しい未来を手に入れようとする。だが、淡い希望の光が見えたと思えたその時…。

21世紀のバイブルとして生まれ変わった名作コミック

70年代を代表する名作コミックのひとつといわれる小池一夫・上村一夫による同名原作は、藤田敏八監督・梶芽衣子主演で『修羅雪姫』『修羅雪姫恨み恋歌』とすでに映画化がなされている。しかし『帝都物語』シリーズや『リング』シリーズなど常に時代の先を見据えたエンタテインメントを生み出している一瀬隆重プロデューサーは、原作の精神だけを残して設定やストーリーは大幅にリニューアルしたいと原作者に打診し、小池氏もこれを快諾。かくして『修羅雪姫』は、まったく新たな物語として蘇ることになった

佐藤、樋口、ドニー、
直球勝負の娯楽映画の旗手が勢揃い!

スタッフも最強の宥陣が揃えられた。監督は今年、『LOVE SONG』で劇場用映画デビューを果たした期待の新鋭・佐藤信介。抑制のきいた端正な演出が人の切ない想いを紡ぎ出す。特技監督には、平成ガメラ・シリーズで日本特撮映像の流れを大きく変えた樋口真嗣。圧政を示すこの国の不穏な様相は、彼の特撮によるものである。彼はまた、建御雷家の衣装や刀など細部のヴィジュアルにも協力している。さらに、アクション監督には、ウェズリー・スナイプス主演の超大作『ブレイド2』(2002年公開予定)のアクション監督を担当し、主演映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ外伝 アイアンモンキー』が全米で拡大公開されるなど、香港映画界のみならずハリウッドからも熱い注冒を集めるドニ一・イェン。三つの才能が女優・釈由美子と出会い今、日本映画の枠を越え、ハイパーSFアクションという新たな地平を切り拓く。

主演二人を囲む、いずれ劣らぬツワモノ・キャスト!

伊藤英明と釈由美子を囲むキャスト陣も魅力的だ。まず、建御雷家の首領・白雷(びゃくらい)に『帝都物語』の鶴田久作。また、その配下・双磨(そうま)に『東京マリーゴールド』の長曽我部容子、檮(とう)に『ムルデカ17805』の六平直政、蓮去(れんきょ)に『サトラレ』の松重豊、安嘉(あんか)に劇団四季出身の園岡新太郎、剪(きり)に『バトル・ロワイアル』の塚本高史と、いずれ劣らぬツワモノ揃い。一方、反政府グループのリーダー・城所には『カラオケ』で監督デビューも果たした異能の人・佐野史郎が扮し、独特の存在感を醸し出す。隆の妹・彩にはオーディションで抜擢された新人・真木よう子。そして、母の死の真実を雪に伝える謎の老人・空暇(くうか)には名優・沼田曜一が扮し、作品に風格を与えている。

愛と哀しみ、そして超弩級のアクションが日本映画の歴史を変える!

これ以上にない理想的なスタッフとキャストに支えられ、雪の闘いは今始まった。逃れられない己の運命を断ち切るかのように刃を振るう雪。その熾烈で哀しい姿は、そのまま釈由美子自身の健気さ、ひたむきさと重なって、観る者すべてが声援を送りたくなる興奮と感動を覚えるであろう。幸せを願う破女の闘いが報われる日は果たして来るのか?超弩級アクション・エンタテインメン『修羅雪姫』は、未だカオスの中にある21世紀初頭の世相をぶち破り、明日への希望に向けて、今ここにそのベールを脱ぐ!!そして、『ガメラ 大怪獣空中決戦』が日本特撮映画の歴史を変え、『リング』が日本ホラー映画の歴史を変えたのに続き、『修羅霧姫』は日本アクション映画の歴史を変える“事件”となるだろう。

ストーリー


現在とは時間も空間も異なる“もうひとつの未来”。

“その国”では、500年にも及ぶ鎖国政策が今も続けられていた。世界から孤立したまま、希望も絶望もなく、静かだが淀んだ空気が“その国”を支配していた。隣国で古来より近衛兵としてミカドに仕えてきた建御雷(たけみかづち)家は、帝政の崩壊とともに祖国を追われて“その国”にたどり着き、反政府絹織の鎮圧組織として政府に雇われたが、やがて金さえ受け取れば誰をも殺す暗殺集団と化していた。
建御雷家の若く美しい娘・雪は、あらゆる感情を抑圧し、冷徹に人を殺す刺客として育てられてきた。ある日、組織を逃げ出した安嘉(あんか)を斬った雷の前に空暇(くうか)と名乗る老人が現れ、雪の母・亞空(あぞら)を殺したのは、建御雷家の首領・白雷(びゃくらい)だと告げる。
住処へ戻り、白雷に真相を問いただした雪は、空暇の言ったことが事実であることを確信し、抜刀して白雷に刃を向けた。しかし、白雷は雪のかなう相手ではなかった。傷ついた雪は追手を振り切り、森を走り抜け、山道を通りかかったトラックの荷台に身を投げ、逃亡した。やがてトラックは人里籠れたガソリンスタンドで停まる。そこは、トラックを運転していた青年・隆の住処だった。反政府組織の活動家である隆は、雪が建御雷家の者だと知り、強く警戒する。雪も傷の手当を済ませた後、この家を出て、空暇に会うために鉱山跡へと向かう。しかし、ここにも建御雷家の追手が現れ、空暇は雪をかばって命を落とす。雪もまた、もう一人の女刺客・双磨(そうま)との激しい戦いの末、深い傷を負ってしまう。
雪が身を隠す場所は、もはや隆の家しかなかった。深く傷ついた瀕死の雪を隆は戸惑いながらも介抱する。隆もまた、信頼していたリーダー・城所の指示に従い、自ら手を下した連邦府議会の爆破で多くの一般人が巻き添えになって死んだことを知って苦悩していた。
雪と隆。これまでの生き方に疑問を抱き、苦悩する二人はこうして運命的に出会い、次第に心惹かれあっていく。そして、何の感情も持ち合わせなかった雪の心が少しずつ開かれ、様々な感情が彼女の中に芽生えていく。しかし、建御雷家は、一族を逃れようとする者を絶対に許さない。非情な刺客たちの影が、雪に迫っていた。

スタッフ

製作:豊忠雄、熊澤芳紀、松下晴彦、阪尾好
製作補:永江信昭、辻畑秀生、榎本憲男、平井健一郎
プロデューサー:一瀬隆重
アソシエイトプロデューサー:梶研吾
原作:小池一夫、上村一夫(角川書店)
脚本:佐藤信介、国井桂
アクション監督:ドニー・イェン
スタント・コーディネーター:KENJI TANIGAKI、下村勇二
特技監督:樋口真嗣
音楽:川井憲次
音楽プロデューサー:慶田次徳
撮影監督:河津太郎
美術:丸尾知行
照明:中川大輔
編集:阿部浩英
録音:柿澤潔
サウンド・エフェクト:柴崎憲治
助監督:李相國
製作担当:黛威久

キャスト

隆:伊藤英明
雪:釈由美子
城所:佐野史郎
彩:真木よう子
双磨:長曾我部蓉子
檮:六平直政
蓮去:松重豊
安嘉:園岡新太郎
剪:塚本高史
亞空:雅子
松尾:城戸裕次
ターゲットの男:渕野俊太
運転手:博通哲平
護衛たち:下原浩二、奥原邦彦、木村慶太、佐々木共輔、松原末成
ナレーター:鈴木英一郎
空暇:沼田曜一
白雷:嶋田久作

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