原題:BODY DROP ASPHALT

コイビトが、できなかったら、どうしよう? 奇妙なCGと、ピュアな女の子世界のアヴァンギャルド・エンターテイメント映画

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2000年/日本/96分/VTR/カラー/ 配給:アルゴピクチャーズ

2001年8月4日よりシアター・イメージフォーラムにてレイトロードショー公開

公開初日 2001/08/04

配給会社名 0090

公開日メモ 引きこもり症候群や、恋愛幻想といった今日的な主題を、監督自身の作家としての個人史に重ね合わせながら、身体的な感覚に根ざした映像表現によって、ポップで、かつアヴァンギャルドに描き出した、ユニークな作品。国内外の映画祭などで話題になった。

解説


天野天街「トワイライツ」や園子温「うつしみ」などを生んだ「愛知芸術文化センター・オリジナル映像作品」第9弾!
これは、映画?ビデオアート?ミュージカル?主人公のファッションショー?
監督は、27歳の女性映像作家・和田淳子。文化服装学院在学中に映像制作を始め、イメージフォーラムフェスティバル、ぴあフィルムフェスティバルなど、数々の賞を受賞し本作で長編デビュー。いまや、21世紀の女性映像作家を代表する存在なのです。

「低予算とは解っていても、既に第一線で活躍している方々と作品を作りたい!」そんな、わがままな監督の想いから出発した、さまざまなアーティストとのコラボレーションが実現!
オリジナル曲を書き下ろしているのは、元東京パノラマ・マンボ・ボーイズのメンバーでミュージシャン・DJのコモエスタ八重樫、撮影・照明は「港のロキシー」「代官山物語」「多摩川少女戦争(2001年公開予定)」を手がけている白尾一博と宮下昇、タイトルデザインはアートディレクターでPV監督もこなす辻川幸一郎。

出演は主人公の真中エリ役に期待の若手女優・小山田サユリ(「白痴」「東京ゴミ女」「溺れる魚」など)を始め、共演に「HERO」のバーテン役が話題になった田中要次、スタディスト(勉強家)としてSTUDIO VOICEなどに映画や音楽論も発表するミュージシャンの岸野雄一。
ゲスト出演者として音楽家・映画監督のあがた森魚、ムーンライダーズの鈴木慶一、映画評論家の大久保賢一、昨年「白痴」が話題になったヴィジュアリスト手塚眞、盆栽芸術家としても知られる写真家・沼田元氣のほか、日本インディーズ映画の巨星・金井勝など、個性的で独創的な人たちが勢揃い!

そして衣装協力はVIA BUS STOP。「ほんとの私をゴミ箱に捨てるため」に、くるくる着替える主人公・エリ。理想の「私」になるために、繰り返し鏡を見るナルシスト。そんなエリの独白は、現代の若い女性の(可愛い?)病気とも言えるでしょう。
そしてあなたも共感する?それとも反省する??

ストーリー


仕事がなく、恋人もいなり真中エリは退屈な日常生活に怯える毎日。
何もしていない自分が怖い。理想の私はこんなんじゃない!
テレビで見たはずの理想の恋愛は、どうやって手に入れるの?このままじゃ、結婚できない!何とかしないと…。
ひとり部屋に閉じこもり、架空の自分をロマンティックな恋愛小説に仕立てると、思いがけず新鋭小説家に大変身!一躍スターダム!
華やかな世界に飛び込み、彼女の戦略は成功したように映るが、理想の恋愛はちっとも上手くいかず、理想の自分を演じきれない。
小説の主人公・リエへのジェラシーから、現実と理想のギャップを埋めようと、エリはリエへの復讐を企むのだが…。
作品世界と日常世界の境界が曖昧になり、フィクションの世界に心を奪われ、帰る場所を失ったエリの運命は?
エリの罪は許される?そして作家って、なに?

スタッフ

監督・脚本:和田淳子
エグゼクティブ・プロデューサー:越後谷卓司
オリジナル映像作品選定委員:
  竹葉丈、とちぎあきら、平野勇治、村山匡一郎
制作主任:藤田功一
撮影・照明:白尾一博、宮下昇
編集:白尾一博
録音:小林徹哉
記録:横山響子
ヘアメイク:小野あけみ
タイトルデザイン:辻川幸一郎
スチール:首藤幹夫
CG制作:高島秀夫・花岡岳
音響効果:斎木琢磨
衣装協力:VIA BUS STOP
音楽:コモエスタ八重樫
宣伝協力:アルゴ・ピクチャーズ㈱
企画:愛知芸術文化センター
制作:愛知県文化情報センター

キャスト

小山田サユリ
尾木真琴
田中要次
岸野雄一
マチュー・マンシュ
あがた森魚
大久保賢一
鈴木慶一
手塚 眞
沼田元氣
鈴木卓爾
村上賢司
金井 勝

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