原題:24HOURS IN LONDON

戦慄の銃撃エンターテイメント 24時間怒涛の殺戮バトル・ロワイアル!

ポルト国際ファンタスティック映画祭・新人監督賞受賞作品

1999年/イギリス映画/96min/ビスタ 発売・販売:インターフィルム(税抜:16,000)

2001年7月6日ビデオ発売&レンタル開始

(C)1999 24Hours in London PLC,All rights reserved.

解説


『 ザ・ウォール』のG・オルセンが主演によるバイオレンス編。英ロンドンの犯罪王が敵対する者どもを倒し、米国の巨大組織と手を組もうとする。殺し屋や悪徳刑事を巻き込んだ抗争の行方は?
 『マトリックス』のウォシャウスキー兄弟や『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のラース・フォン・トリアーの才能をいち早く見出したポルト国際ファンタスティック映画祭で新人賞を受賞した本作品。日本以外の配給権は、『M:i−2』などのパラマウント映画がPICK UPするなど、期待を集める俊英の作品だ。

【チェック・ポイント!】

 超近未来の英国を舞台にした犯罪アクション…というのは勿論間違いではないのだが、妙なコミック感覚が溢れる映像世界が楽しい作品です。なんたって、英国マフィアのボスのクリスチャンは、日本刀(…といっても脇指程度の小刀ではあるのだけれど)で敵の喉を掻っ捌き、羽織袴の剣道着姿でJYUJYUTSUの練習しぃの、その背中には二匹の龍の刺青!おまけに、キメの台詞?が“SAYONARA”ってんだから、なんかMANGAエンターテイメント的(違うか−笑−)な日本趣味がニンマリさせてくれます。クリスチャンの部下の殺し屋カップルは殺人の目撃者を抹殺するために、一応普通の人間のくせに“ターミネーター”ノリで、武装警官がうようよいる警察署に殴りこみをかける。実際、これがまた撃たれても、目玉をドライバーで潰されてもなかなか死ななかったりするわけだ(最後は死ぬけど)。そんな感じの、バカバカしくもかっちょいいノリが好きな人には、見て損のない作品になってます。超近未来ってことで街並みの変化は、せいぜい合成の高層建築物が付け加えられてる程度だけど、犯罪組織の拡大とその超凶悪化が進んだその社会では、犯罪組織に対抗するため警察の制服が装甲を強化。このあたりは、舞台こそ違えど『マッド・マックス』以来の伝統って感じなんですが、臓器移植による延命が日常化した世界で、移植用臓器を奪うことを目的とした美人局が暗躍しているあたりの芸の細かさはポイントでしょう。
 アクション場面に多用されるスローモーションは、その気持が判る気はするんだけど、時にはちょっと煩かったりもする。それでも、物語の発端となるクリスチャンの組織による対立組織の殺戮場面は、カラー画面をハイ・コントラスト気味に捉えたざらついた感じの映像が結構ええ感じ。また、物語の方も登場するキャラクターたちの正体が、こんなんアリッ?ってくらいに入り乱れるのもちょっとしたサプライズかな。クライマックスのバトル・アクションはそれぞれのキャラが、意図した結果と微妙に食い違いつつ繋がっていく場面構成も楽しい。個人的には、臓器移植美人局カップルが、登場人物全ての死にたて or 瀕死の肉体から、内臓を持ち去るみたいなぶっ飛んだオチがあれば、なおよかったとも思いますけど。(殿井君人)

ストーリー



2009年ロンドン———
激突するイギリス、ロシアの犯罪組織、
そして欧州全体の闇史上制圧を企むアメリカのマフィア、
犯罪組織の撲滅を狙う警察、
そのために投入された特殊部隊が生き残りをかけてぶつかり合う戦慄の24時間。
大量の銃弾が飛び交い、
冷酷な日本刀がうなりをあげる怒涛の殺戮バトル遂に日本上陸。

スタッフ

監督・脚本:アレクサンダー・ウィンボー
製作:フェーガル・マグラス
製作総指揮:ピーター・ジャクイーズ
撮影:クリス・プレイヴィン
音楽:エドモンド・ブット
特殊効果:リチャード・リーヴ

キャスト

ゲイリー・オルセン『ピンク・フロイド・ザ・ウォール』
サラ・ストックウェル『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』
ジョン・シャリアン『プライベート・ライアン』
ジョン・ベンフィールド『父に祈りを』
リチャード・グラハム『タイタニック』
ロレリー・キング『ノッティング・ヒルの恋人』

LINK

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