助太刀屋助六

原題：Vengeance Is Such A Great Business

誰に頼まれたわけじゃない 勝手気ままに助太刀稼業 今度ばかりは故あって 命かけての仇討ち御免！

2001年／日本／カラー／88分／ 配給：東宝

2002年08月21日よりＤＶＤ発売開始 2002年08月21日よりレンタル開始 2002年2月16日より有楽町スバル座ほか東宝洋画系にてロードショー公開

(C)2001日活・フジテレビジョン

公開初日　2002/02/16

配給会社名 0001

公開日メモ　粋で小気味良い、人情味あふれる会心の痛快活劇、頼まれもしないのに他人の助太刀を買って出る助六が、そうとは知らずに、まだ見ぬ父の仇討ちに巻き込まれていく一大事を、笑いあり、涙ありで描きます。

解説

ストーリー

江戸へ向かって故郷・上州を飛び出した助六（真田広之）は、ある日ひょんなことから仇討ちに巻き込まれ、とっさに助太刀をやってしまった。ところが、これが病みつき。偉そうにしていた侍が頭を下げて礼を言い、金までくれる。以来、その快感が忘れられず、仇討ちがあると聞けば、頼まれもしないのに助太刀を買って出るようになった。そんなふうにして、他人様の仇討ちを探しながら、全国を流れ流れて七年が過ぎた。

ちょっとしたあぶく銭が出来たので、ひさしぶりに故郷に帰ってみる気になった。お袋は助六が五才の時に死んだ。父親の顔は知らない。生れる前の助六と母を捨ててどこかへ行ってしまった。いまとなっては、会いたいとも思わない。何はさておき、お袋の墓に行ってみると一輪の菊が供えられていた。助六母子には親類縁者はいないはずだが…

周りを見渡すと、宿場というのに人っ子ひとり見当たらない。様子がへんだ。振り返ると、そこには子供のころガキ大将を競っていた幼なじみの太郎（村田雄浩）が立っていた。太郎は、宿場を取り締まる役人になっていて、聞けば、もうすぐここで仇討ちが行われるという。七年前に同僚を斬った元八州廻りの役人・片倉梅太郎（仲代達矢）という侍が仇だそうだ。「じゃ、要るだろ、助太刀？」と助六。「要らねえ」と返す太郎。居酒屋「いげた」には、仇を討つ側の脇屋新九郎（鶴見辰吾）、妻木涌之助（風間トオル）に加えて、助太刀役の二人の浪人（本田博太郎、友居達彦）が待ち構えていた。一人に四人じゃ分が悪過ぎる。「いげた」の二階には太郎の妹・お仙（鈴木京香）と宿場のヤリ手ばあさん・オトメ（岸田今日子）の姿があった。いったいなんのために？だが、助六は無性にお仙に会いたい気がした…

助太刀の出番がないと知り、昔馴染みの棺桶屋に向かった助六は、そこで片倉に出会う。すでに戒名ももらい、泰然自若とした佇まい。どう見てもこの侍、には見えない。桶屋の爺さん（小林桂樹）は何かいわくを知っていそうな様子だ。話していくうちに、助六はこの侍の助太刀を、ふとやってみたい気がした。やがて、この仇討ちの検分役、関八州取締出役・榊原織部（岸部一徳）が到着した。いよいよ仇討ちが始まる。片倉はゆっくりと腰を上げ、自分が入る予定の棺桶に、そっと一輪の菊を投げ入れた。この侍が実の父親とは、助六はまだ知らないのだが…

スタッフ

監督・脚本：岡本喜八
原作：生田大作　「助太刀屋」より
製作総指揮：中村雅哉
企画：西岡善信・岡本みね子・猿川直人・森知貴秀
製作：豊　忠雄・宮内正喜
プロデューサー：石丸省一郎・西村維樹・藤倉　博
撮影：加藤雄大美術：西岡善信
照明：中岡源権
録音：横野一氏工
調音：神保小四郎
編集：川島章正
助監督：武内孝吉
音楽：山下洋輔
和太鼓：林　英哲
題字・ポスターイラスト：山藤章二
製作協力：喜八プロダクション　映像京都
製作：日活　フジテレビジョン
配　給：東宝

キャスト

助太刀屋助六：真田広之
お仙： 鈴木京香
太郎：村田雄浩
脇屋新九郎： 鶴見辰吾
妻木涌之助：風間トオル
堀田某： 本田博太郎
倉田某： 友居達彦
タケノ：山本奈々（新人）
榊原織部： 岸部一徳
オトメ：岸田今日子
棺桶屋：小林桂樹
片倉梅太郎：仲代達矢

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