フリントストーン２／ビバ・ロック・ベガス

　遥か遠い遠い昔一モダン石器人たちの街ベッドロック・シティができる以前の石器時代・・・。スティーブン・スピルバーグ率いるアンブリン・エンターテインメントとキャラクター・アニメの老舗ハンナ・バーベラが贈る『フリントストーン2/ビバ・ロック・ベガス』は、前作から、何と!さらに時代が遡ってしまった!!
　これは続編?いや、そんな枠に入らない全く新しくリニューアルされバージョンアップされた、テーマパーク・ムービーの決定版だ!　パソコン、インターネット…どこを見てもコンピューター至上主義の現代人が忘れてしまった、人間的なハンドメイド感が伝わる作品『フリントストーン2/ビバ・ロック・ベガス』。
　人気キャラクターたちの出会い、ラブラブ関係など、前作で明かされなかった興味津々のエピソードがオリジナル・ストーリーで描かれ、21世紀の”新しい幕開け”を飾るにふさわしい、まさに本作は、ファン待望の「フリントストーン」の「エピソード1」だ。
　監督は、『ベ一トーベン』や『ジングル・オール・ザ・ウェイ』、そして前作『フリントストーン/モダン石器時代』のブライアン・レバント。ほのぼのコメディの達人とも言える存在だ。すでに前作の編集中に、”ロック・ベガス”という設定を考えていただけあって、陽気ではじける演出ぶりを発揮している。ネオンがまぶしい”ロック・ベガス”の繁華街でのスペクタクルな大ミュージカル・シーンや、フレッドもステージに立つゴージャスなパフォーマンス、さらに、石器仕様のギャンブル・マシーンの数々は、現在のラス・ベガスも驚く、ビバなユニークさと楽しさ。『アメリカン・グラフティ』さながらのローラースケート・ガールスがオーダーをとるバーガー・ショップ”ブロンコ・キング”。高級車のキャデロック。イギリスからやって来たロック・バンド”ミック・ジャギー(ノコギリの歯のような岩という意味)＆ザ・ストーンズ(石器人)”たち。その他、フリントストーン家のペットとなる恐竜ディノ、低俗な地球人のメイク・ラブをリサーチするため訪れた宇宙人ガズーなど、超ぶっ飛んだ個性まるだしのキャラクターたちが大活躍!
　キャストは前作から顔ぶれを一新。フレッド役には、『フル・モンティ』で小心者デイブを演じたマーク・アディ。『フル・モンティ』の演技とは違い、若いフレッドの「ヤバ・ダバ・ドゥ!」とファイトー発の元気ぶりを熱演する。相棒のバーニー役は、『ユージュアル・サスペクツ』『スリーサム』など、エキセントリックな役柄をこなしてきたスティーブン・ボールドウィン。その笑いのツボをつかんだ芸達者ぶりに圧倒される。ウィルマ役には、『オースティン・パワーズデラックス』で、ロシア人女性スパイ役を快演したクリスティン・ジョンソンが大変身。ベティ役には、TVシリーズ「アリーmyラブ」のエレイン役で好評を博したジェーン・タラコウスキー。また、前作でウィルマ役を演じたロージー・オドネルが、マッサージが得意の大ダコの声を担当、アン・マーグレットが本作のために「ビバ・ロック・ベガス」を歌ったりと、すみずみまで行き届いたサービスを披露する。
　視覚効果は、『ベイブ』『タイタニック』などの実績を誇るリズム＆ヒューズ社。そして、宇宙人ガズーや恐竜をユニークに映像化した、マペット工房の最高峰ジム・ヘンソンズ・クリーチャー・ショップの精密かつ想像性豊かな仕事ぶりも見事だ。