東映黄金時代劇・沢島忠の世界

1966/東映京都/90分/カラー/シネスコ/

2001年三百人劇場にて、5月16日(水)PM2:30、5月23日(水)PM4:45、 5月27日(日)PM6:10、公開 1966年12月11日公開

公開初日 1966/12/11

解説

沢島にとって最後の東映作品となった異色のアクション時代劇。黄金の欲に駆られた奉行が300万両の軍用金を探索させるため、二人の泥棒を牢から放免する。
時代劇が衰退を続ける中で新たな挑戦に挑み、特撮を駆使したノンストップ・アクションに仕上げたもので、秘かなファンのいる作品。

1958年に日本映画が最も多くの観客を動員するその前夜、大映からは増村保造が、日活からは中平康、今村昌平が、そして時代劇のメッカとなった東映京都撮影所からは沢島忠が鮮烈なデビューを果たしました。「彼以前の時代劇は、極めて定型化された表現に束縛されていた。良心的なリアリズム作家は勿論、二流三流の商売用時代劇作家でもいわゆる時代劇の面倒なお約束の束に自由を奪われていた」(増村保造)といわれるほどに、沢島は時代劇を解放し、中村錦之助、美空ひばりたちと「映画の青春」を謳歌しました。
それはまさしく錦之助・ひばり・千代之介らが躍動する晴れ渡った青空=ピーカンのイメージ。大胆に取り入れられたミュージカル・シーンや錦之助のイナセな江戸っ子ぶりを、自在なカメラワークとスピーディーなテンポで、現代感覚豊かに仕上げた沢島の作品群は今もその輝きを失っていません。

ストーリー

スタッフ

監督:沢島忠
脚本:山崎大助/掛札昌裕
撮影:古谷伸
音楽:原信夫

キャスト

松方弘樹
大瀬康一
藤山寛美
野川由美子
春川ますみ
田中邦衛

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