原題:MASK DE 41

2001年/日本/113分/35mm/カラー/1:1.85ビスタ/DTSステレオ 配給:ファントムフィルム

2005年01月26日よりDVD発売開始 2005年01月26日よりビデオレンタル開始 2004年8月21日より、K'cinemaにてロードショー公開

公開初日 2004/08/21

配給会社名 0442

解説


倉持忠男、41才。負け犬の人生を歩んできたサラリーマン。ある日突然のリストラ宣告に、夢だったプロレス団体を興すことを決意する。プロレス愛を武器に、人生に闘いを挑む主人公と、巻き込まれる家族たち。かっこ悪くて、 可笑しくて、情けないけど、何故かじんわりときてしまう、そんな物語———-。

監督はCMディレクターとして活躍を続ける新鋭の村本天志。プロレスへの熱い想いを胸に、自ら企画を持ち込んだ本作品は、2000年10月に行われた釜山国際映画祭で企画賞グランプリ(PPP Awards)を見事獲得。失った家族愛を取り戻すため、必死に頑張る主人公を演じるのは田口トモロヲ。『鉄男』で鮮烈なデビューを飾って以来、日本映画界きっての個性派俳優として活躍中。自らもリングにあがる本作では、専属トレーナーのもとで、肉体改造とプロレス訓練に取り組んでいる。

プロデューサーの仙頭武則は、青山真治、諏訪敦彦ら注目を浴びる若手監督のデビュー作品を数多くプロデュース、国際的にも高い評価を得ている。昨年のベルリン国際映画祭でも『独立少年合唱団』が新人監督賞にあたるアルフレート・バウアー賞を受賞しており、再び新人監督と組むことになる本作でも、新たな才能とのコラボレーションに期待が高まっている。

ストーリー



長女春子は家出中、次女ハルカはパラパラ、妻恭子はフラワーアレンジメント、と家族がそれぞればらばらの倉持家。リストラの嵐が吹き荒れる会社で不安な毎日を過ごす忠男にとって、プロレス仲間の集まる「カフェアリーナ」でプロレス談義に興じているひとときが、唯一の心のオアシスだった。そんなある日、忠男は大学時代にプロレスのタッグを組んでいた蝦脇と再会する。
最強の新人・浜田京子を看板に、新団体を立ち上げる!と意気込む蝦脇に、眠っていたプロレス魂を呼び覚まされる忠男。

同僚が次々と希望退職していく中で、ある日突然、忠男は本社への異動を命じられる。栄転だ、と喜ぶ家族を前にまんざらでもない忠男。ところが、異動した部署は、何もしないことが仕事、という、自主退職を迫るための部署だった。会社にとって、自分の存在がいかに小さなものかを思い知った忠男は、家族には内緒で辞表を出し、退職金で蝦脇と共に新団体を興そうと決意する。
ところが、スター選手を相手に派手派手しくデビュー戦を飾ろうと画策していた矢先、蝦脇が浜田京子を妊娠させてしまう。集まっていた仲間は一気に離散し、新団体の夢は跡形もなく消える。

意気消沈した忠男に追い打ちをかけるように、事情を知った家族は忠男に冷たく当たる。恭子は前夫にお金の相談を持ちかけ、これまでもちぐはぐだった忠男と恭子の仲はますます悪化する。
そんな忠男の前に、前妻との子、光雄が、高校を中退しメキシコにプロレス留学する、と告げにきた。光雄は、忠男が学生時代につけていた「マスク・ド・小鉄」のマスクを手渡して去った。息子の勇姿にプロレス魂を揺り動かされた忠男は、再び団体を起こそうと決意する。

まるで人が変わったかのように、新団体設立のため東奔西走する忠男。そんな忠男を全く理解できない家族。一家崩壊の危機の中、カフェアリーナの連中も巻き込んで忠男の戦いは始まる。メキシコから、伝説のレスラー、サル・ワスカラスを招聘することに成功した忠男たちの興奮は頂点に達した。
いよいよ旗揚げ公演のその日、ある事件が起こった……!

スタッフ

プロデューサー:仙頭武則
監督:村本天志
脚本:足立紳
撮影:藤澤順一
美術:磯見俊裕
照明:吉角荘介
音楽:三宅純
衣装:新井正人
配給:ファントム・フィルム

キャスト

田口トモロヲ
松尾スズキ
筒井真理子
伊藤歩
蒼井優
中川五郎
片桐仁(ラーメンズ)
小日向文世
ハヤブサ
元川恵美
ミスター雁之助
ファング鈴木(JDスター女子プロレス)
レジー・ベネット
冬木弘道
川津春
加納幸和
黒田勇樹
黒田哲広
内田春菊
ザ・コブラ

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