原題:THE MUSE IN GODDESS WE TRUST

ハリウッドを華麗に舞い、ヒットメイカー達を魅了!!

(全米1999年8月27日公開)

1999年/アメリカ映画/カラー作品/ビスタサイズ/ドルビーデジタル/ 上映時間:1時間37分/ギャガ・ヒューマックス共同配給/ 日本語字幕:石田泰子/サントラ盤CD:ユニバーサルインターナショナル ギャガ・ヒューマックス共同配給

2008年05月02日よりDVDリリース 2001年1月26日ビデオ発売&レンタル開始 2000年9月9日よりスバル座ほか全国東宝洋画系にてロードショー公開

公開初日 2000/09/09

配給会社名 0025

解説

大ヒット映画の影にはミューズがいた!!

 人々に夢と感動を与え続ける映画の都、ハリウッド。だが、忘れちゃいけない。華やかな世界の裏には、それを支えるクリエーターたちの、血のにじむような努力があるのだ。才能あふれるヒットメーカーだって、スランプになることもある。そんな時、彼らはどうやって窮地を脱してきたのか? もし、彼らに救いの手を差しのべ、インスピレーションを与える<創造の女神>ミューズがいたとしたら…?
 ハリウッドの伝説として、秘密のべールに包まれていたミューズの姿が、ついにスクリーンに現れた! 運に見放された一人の脚本家の前に、「氷の微笑」をたたえて降り立ったミューズ、サラ。カリスマ的な魅力で人々を虜にする彼女はしかし、とんでもない気分屋でわがまま。しかも、ブランド大好きのゴージャス女だった。そんなミューズに振り回され、魅了されながら奮闘するクリエーター達の涙ぐましい姿を描いた業界暴露コメディ! 特にハリウッドの映画関係者が見たら、ぼうだのナミダと大爆笑(とヒミツをバラされた困惑?)を禁じ得ない内幕ものの傑作。それがこの『ハリウッド・ミューズ』である。
 ハリウッド業界人としての実感を込めて(ミューズに助けられながら?)この脚本を書き、さらに監督・主演と3役をこなしたのは、アルバート・ブルックス。役者、コメディアンとして活躍する一方で『あなたの死後にご用心!』や、NY映画批評家協会賞の脚本賞を受賞した『ミスター・コンプレックス/結婚恐怖症の男』などで監督・脚本家としても高い評価を受けるコメディ界の奇才である。辛辣な業界描写にほろりとさせる味わいは、「西海岸のウディ・アレン」の異名を持つ彼の面目躍如というところ。
 そして、この作品をいっそう輝かしいものにしているのが、ミューズを演じるスター女優、シャロン・ストーンのスーパー・チャームなのだ。これまであまりコメディには縁のなかった彼女だが、キュートな演技で魅せる! ウンガロの豪華な衣装をとっかえひっかえ着こなす、セクシーでファッショナブルな彼女の美しさは、どこから見ても「女神」そのもの。超わがままで賛沢な振る舞いを「もしかして地か!?」と思わせながら、どこか憎めないかわいらしさは、さすがシャロン様。自分のイメージを逆手にとってのセルフ・パロディを、思いっきり楽しんでいる。
 さらに、映画ファンにとらては贅沢なお楽しみがある。映画ネタ満載なことはもちろん、ジェームズ・キャメロン、マーチン・スコセッシ、ロブ・ライナーという人気監督が、本人役で出演しているのだ! なんとシャレのわかる監督たちだろう。彼らとミューズの繰り広げる「いかにも」なやりとりには、もう爆笑間違いなし! そのほかにも、A.ブルックスの妻にアンディ・マクダウェル、同業者の親友ジャック役にはジェフ・ブリッジスと、贅沢なキャストが集結。また、ポップス界のスーパースター、エルトン・ジョンがスコアを書き下ろしていることも、大きな話題だ。これは、ファンタジーか、それとも実話なのか?
 夢と創造をつかさどるミューズに魅せられた、ハリウッドのおかしな物語。これを見れば、あなたもすっかりハリウッドの事情通だ!

ストーリー

めぐり逢えたら、人生が薔薇色に!

 ハリウッドでそれなりのキャリアを積んできた脚本家、スティーブン(アルバート・ブルックス)はその晩、栄誉ある賞を受賞して、ごきげんだった。ところが翌日、彼を天国から地獄へ突き落とすような出来事が襲う。スタジオのイヤミな若手重役から「キレがない」だの「盛りを過ぎた」だのと言われて脚本を却下され、契約を打ち切られてしまったのだ。壁にぶち当たったスティーブンは、藁をもつかむ思いで同業者の親友、ジャック(ジェフ・ブリッジズ)にアドバイスを求めに行く。そこで耳打ちされたのが、創造の女神「ミューズ」であるというサラ(シャロン・ストーン)の存在だ。ロブ・ライナーから紹介され、ジャック自身も彼女にインスピレーションを与えてもらったおかげで助かったというのだ。初めは半信半疑だったスティーブンだが、インスピレーションを授かりたい一心でサラのもとへ。しかし、それが哀れな脚本家の、受難の始まりでもあった。サラは超わがままで、賛沢大好きな女神様だったのだ! テイファニーの贈り物に埋もれたサラは、高級なフォーシーズンズ・ホテルのスウィートを用意すること、冷蔵庫はリストにあるもめぞ常にいっぱいにすること、などなど、ハンパじゃない要求を次から次へと繰り出してくる。24時間体制でその要求を満たさならればならないスティーブンは、てんてこ舞いだ。しかし、サラの最初の啓示でロングビーチのパシフィック水族館へおもむいたスティーブンは、そこですばらしいコメディのアイディアがひらめく。うん、なかなか幸先がいいぞ。すっかり信じ込んでサラに振り回されるスティーブンに、妻のローラ(アンディ・マクダウェル)は浮気を疑ったものの、命令ばかりする彼女と寝るはずはないと、一応納得。そんなとき、ランチをともにしたローラとサラは、意気投合。得意のクッキー作りを「商売にしてみたら?」とサラに勧められたローラは、すっかりその気にをるのだった。サラの助力でクッキー・ビジネスをどんどん軌道に乗せるローラとは対照的に、スティーブンの筆はぱったり止まったままだ。どうなってるんだ!? ゲストルームで同居するようになったサラのもとには、ジェームズ・キャメロンやマーチン・スコセッシまでもが助言を乞いに来ている。ミューズのパワーが妻や監督たちに吸い取られているのではないか、とスティーブンのイライラは募るばかり。果たして彼女は、本物のミューズなのか? スティーブンが救われる日は、やってくるのか……!?

スタッフ

製作総指揮:バリー・バーグ
製作:ハーブ・ナナス
脚本・監督:アルバート・ブルックス
撮影監督:卜ーマス・アッカーマン
共同脚本:モニカ・ジョンソン
美術監督:ディーナ・リプトン
編集:ピーター・テシュナー
音楽:エルトン・ジョン
衣装デザイナー:ベッツィー・コックス

キャスト

サラ・リドル:シャロン・ストーン
スティーブン・フィリップス:アルバート・ブルックス:
ローラ・フイリツプス:アンディ・マグダウェル
ジャック・ウォリック:ジェフ・ブリッジス
本人:ジェームズ・キャメロン
本人:マーチン・スコセッシ
本人:ロブ・ライナー

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