原題:MISSION TO MARS

試されるのは愛か、野望か…? 西暦2020年——人類は火星に裁かれる。 驚異のSFX映像が実現したスペクタクル・パニック巨篇

2000年/アメリカ映画/114min/カラー/シネスコ・サイズ/ドルビーSRD 日本語字幕:戸田奈津子/配給:ブエナビスタ インターナショナル(ジャパン)

2001年3月16日DVD発売 2000年12月20日よりビデオ発売/レンタル開始 2000年5月27日より日本劇場ほか全国東宝洋画系にてロードショー公開

公開初日 2000/05/27

配給会社名 0069

解説

全米NO.1大ヒットを記録した驚愕の《火星のスペクタクル》

人類は火星〈マーズ〉に魅せられてきた——。その炎の色ゆえに古代より凶兆の星とみなされ、不吉であるがゆえに心を惑わす神秘の星。戦いの神マルスの名に由来する赤い惑星=火星に、惑星探査機バイキングが初めて着陸したのは四半世紀も前のこと。その素顔の片鱗を覗かせるだけで、火星は地球外生命が存在する可能性を秘めた惑星としてSF作家と科学者たちを熱狂させた。そこは、人類が最も到達したいと願う星なのだ。
そして2000年——人類は未だ火星への有人ミッションを果たせずにいる…。

『ミッション:インポッシブル』の鬼才ブライアン・デ・パルマ監督が、謎に満ちた惑星《火星》を舞台に仕掛けるスペクタクル巨編——『ミッション・トゥ・マーズ』。デ・パルマ監督が『ミッション:インポッシブル2』を断ってまで挑んだという渾身の映像プロジェクトは、スケール感溢れるアクションと、誰も観たことのない驚異のSFXシーンの連続、そして予想を裏切り続けるドラマティックなストーリー展開が熱狂的な反響を呼び、全米NO.1大ヒットを記録。

人間的魅力に溢れる実力派俳優たちが、奥行きのあるドラマを盛り上げる。最愛の妻を亡くした心の痛手を抱えたままマーズ2号ミッションに参加するパイロット、ジムを演じるのは『アポロ13』では《宇宙に旅立てなかった飛行士》を演じたゲイリー・シニーズ。ジムと力を合わせるミッション・コマンダー、ウッディ役に『ショーシャンクの空に』『ザ・プレイヤー』のティム・ロビンス。監督としても才能を発揮している2人だけに、洞察力のある役作りによって生き生きとしたキャラクターが誕生した。また、マーズ1号のミッション・コマンダーに『アウト・オブ・サイト』のドン・チードル、ミッション・コントロールのチーフに『シャイン』のアーミン・ミューラー・スタール、マーズ2号の乗組員でウッディの妻に『ディアボロス』のコニー・ニールセンなど、存在感のある俳優が勢ぞろいしている。

2000年の幕開けにふさわしい巨大プロジェクトのために、ハリウッドの頂点を極めた映画人たちが結集した。製作総指揮には全世界に一大センセーションを巻き起こした『シックス・センス』の仕掛け人、サム・マーサー。『羊たちの沈黙』の脚本家テッド・タリーが製作補として参加。脚本は『スピード』のグラハム・ヨストが手がけ、既成のSF映画のジャンルを超えたスリリングなストーリーが展開する。
驚異のSFX映像は、ドリーム・クエスト・イメージズとインダストリアル・ライト・アンド・マジック(ILM)の才能の結晶によって誕生した。『アルマゲドン』で小惑星がパリを壊滅させるシーンを手がけたホイト・イートマン、『スターウォーズ・エピソード1』『ミッション:インポッシブル』のジョン・ノールなど視覚効果の巨匠が映像化した誰も見たことのない火星ミッションが、観客をリアルな近未来世界へと誘う。撮影はデ・パルマ監督の片腕として『アンタッチャブル』『ミッション:インポッシブル』などを手がけてきたスティーブン・H・ブラムが担当。また、NASA(米国航空宇宙局)の全面協力の下、企画・脚本から実際の撮影、ポスト・プロダクションに至るまで、第一線で活躍する科学者たちとの密接な共同作業が行われ、近未来の宇宙計画が一足早くスクリーン上で実現された。
さらに話題を呼んでいるのが、映画音楽界の伝説的作曲家エンニオ・モリコーネの参加である。最近では『海の上のピアニスト』でゴールデン・グローブ賞を受賞しているモリコーネの音楽は、このスペクタクル・シーン満載のエンターテイメント巨編に普遍的な崇高さをもたらした。

ストーリー

 火星で何が起こったのか——?

2020年——人類はついに史上初の有人による火星ミッションを実現した。マーズ1号のミッション・コマンダー、ルークと3人の乗組員たちは、6ヵ月におよぶ困難な宇宙飛行と火星着陸に成功し、火星探査の段階に入っていた。探査の成果は驚くべきものだった。ルーク(ドン・チードル)らは火星の地質に水の成分を発見。それは、人類が火星に移住できる可能性を意味していたのである。
マーズ1号の成果を地球軌道上の宇宙ステーションから見守る者たちがいた次の火星ミッションに参加するマーズ2号の乗組員たち——ミッション・コマンダーのウッディ(ティム・ロビンス)と美しく聡明なその妻テリー(コニー・ニールセン)まだ少年らしさが残る若手科学者のフィル(ジェリー・オコネル)の3人だ。そしてもう一人、今はNASAのミッション・コントロールのスタッフとして任務につくジム(ゲイリー・シニーズ)。ルークとウッディとジムの3人は昔からの親友だった。そして、今回のマーズ1号のミッション・コマンダーは、ジムのはずだったのだ。だが、共にマーズ1号で火星に飛び立つはずだった最愛の妻マギー(キム・デラニー)を病気で亡くしたジムは、火星への情熱を失ってしまった。今はただ親友ルークの無事を祈るのみ。そんなジムをづかうルークは、ジムの誕生日に宇宙の彼方から調子っぱずれな“ハッピー・バースデー”を歌って聞かせる。そんなのどかな光景の直後に予期せぬ惨事が待ち受けているとは思いもよらずに…。
火星と地球の交信には、20分の時差がある。ジムが“ハッピー・バースデー”を聞かされている頃、ルークたちはすでに次の調査活動に出発していた。一向は巨大な白い山のようなものを発見。詳しく調査しようと近づくと、すさまじい轟音と共に竜巻のような砂塵の渦がわき上がる。あらゆるものを吸い込むかのようなその渦の中心は、やがてルークたちに向かい、そして——!

火星からの交信が跡絶えた宇宙ステーションでは、ミッション・コントロールのチーフであるレイ(アーミン・ミューラー・スタール)を中心に、《最悪の事態》を想定しての対応策が討議されていた。その時、火星との交信が回復し、傷だらけのルークがスクリーンに映し出される。彼は極度に怯えており、その言葉は意味が不明瞭であったが、彼以外の乗組員が全滅したという残酷な事実だけは明らかだった。再び交信は跡絶え、ミッション・コントロールは重苦しい沈黙に包まれる。マーズ2号の乗組員たちは、ルーク救出のための第2の火星ミッションの発動を求めるが、レイは認めない。マーズ2号はまだ準備段階であり、例え無事に火星にたどり着けても、ルークがそれまでの6ヵ月間をたったひとりで生き延びられるとは思えない…。それでも可能性がある限り、それに賭けてみたいというジムの熱意に、レイはマーズ2号の救出ミッションに同意する。ウッディは、この突然のミッションには熟練の飛行士が必要だと主張し、ジムをマーズ2号の乗組員に加える。

ウッディとテリー、フィル、そしてジムを乗せたマーズ2号は火星へと飛び立ち、178日間の飛行の後に火星の周回軌道に到達。宇宙ステーションから着陸の命令が出るのを待つ彼等のひと時の平穏を打ち破ったのは、衛星による映像観測システム=シーマが送ってきた火星キャンプの映像だった。そこには3つの墓標が映し出されていた。ルークは無事なのか?それとも…?あせる乗組員たちは着陸命令を待ちわびていた。
そして、ついに命令は下った。着陸準備に活気を帯びるマーズ2号を、突然の衝撃が襲う!隕石群によって船体に亀裂が生じたのだ。空気が船外に漏れ始め、目に見えない亀裂を必死に探す乗組員たち。ドリンクをこぼして、それが船外へ漏れる場所を確認するというジムの機転によって、何とか危機を脱出する。だが、さすがのジムも、この衝撃で燃料ラインに致命的な損傷を負った事にまでは気づいていなかった…。

スタッフ

監督:ブライアン・デ・パルマ
脚本:ジム・トーマス、ジョン・トーマス、グラハム・ヨスト
原案:ローウェル・キャノン、ジム・トーマス、ジョン・トーマス
製作:トム・ジェイコブソン
製作総指揮:サム・マーサー
撮影監督:スティーブン・H・ブラム
プロダクション・デザイナー:エド・バリュー
編集:ポール・ハーシュ
視覚効果監修:ホイト・イートマン、ジョン・ノール
衣装デザイン:サーニャ・ミルコビッチ・ヘイズ
音楽:エンニオ・モリコーネ
共同製作:デビッド・ゴイヤー、ジャスティス・グリーン、ジム・ウェダー
製作補:テッド・タリー

キャスト

ジム・マッコーネル:ゲイリー・シニーズ
ウッディ・ブレイク:ティム・ロビンス
ルーク・グラハム:ドン・チードル
テリー・フィッシャー:コニー・ニールセン
フィル・オルマイヤー:ジェリー・オコーネル
レイ・ベック:アーミン・ミューラー・スタール
セルゲイ・キーロフ:ピーター・アウターブリッジ
ニコラス・ウィリス:キャバン・スミス
ルネー・コテ:ジル・ティード
デプラ・グラハム:エリーズ・ニール
マギー・マッコーネル:キム・デラニー

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