原題:LE ROI DANCE

わが君(ルイ14世)はベルサイユの舞台に輝く太陽、わが愛は報われぬ闇。 『カストラート』の名匠コルビオ監督の絢爛豪華な話題作!

2001年ベルリン国際映画祭出品 第9回フランス映画祭横浜2001出品作品::http://www.nifty.ne.jp/fanta/france2001

2000年12月6日フランス公開

2000年/ベルギー・フランス・ドイツ/115分/カラー/シネマスコープ/ドルビーSRD/ 日本語字幕:古田由紀子/オリジナル・サウンドトラック:ユニバーサルミュージック 提供:アミューズ・ピクチャーズ/日本ヘラルド映画 配給:日本ヘラルド映画

2001年12月21日DVD発売/2001年12月21日ビデオ発売&レンタル開始 2001年7月20日よりシネマライズ他にてロードショー

公開初日 2001/07/20

配給会社名 0058

公開日メモ 20年前に解読された舞踏譜。そこには才気溢れるダンサー、ルイ14世と宮廷音楽家リュリが記されていた——。 『カストラート』の名匠コルビオ監督の絢爛豪華な話題作!

解説


わずか20年数年前に解読された17世紀バロック・ダンスの舞踏譜。そこに記されていた振付やダンス・ステップには、才気溢れるダンサー、そして「太陽王」の名をほしいままにしたフランス国王ルイ14世の姿があった。ルイはわずか5歳で国王となったが、政治の実権は母と愛人が握っていた。幼い時から音楽とダンスの才能に恵まれていた彼にできることは、ダンスを通して人々の崇拝を獲得することだけだった。そんな彼のそばには常に一人の男がいた。国王ルイ14世をまさに太陽のごとく輝かせるために3000曲余りを作曲し、バロック・ダンスの隆盛を支えた音楽家にして舞踊家、リュリである。彼の情熱の源は、国王である一人の男、ルイに対する熱く狂おしい愛にほかならなかった。
本作は、時代を輝かせた二人の男の秘められた苦悩と禁断の愛の物語である。と同時に、極上のサスペンスに満ちた宮廷内の権力闘争の中で若きルイ14世が政治の実権を握り、真の権力者となる過程がダイナミックに描き出されていく。『カストラート』で世界にセンセーションを巻き起こし、賞賛を集めた名匠ジェラール・コルビオ監督がヴェルサイユ宮殿に実際にロケし、歴史の陰に秘められたドラマを大胆に耽美的に映画化した絢燗豪華な話題作である。

監督は、アカデミー賞に2度ノミネートされたベルギーの名匠ジェラール・コルビオ。デビューは、88年『仮面の中のアリア』でカンヌ国際映画祭招待作品に選ばれ、米アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされる。94年には、実在したカストラートの中でももっとも有名なファリネッリをモデルに描いた『カストラート』を発表。世界中で大ヒットを記録したこの作品は再びアカデミー賞外国映画賞にノミネートされた。これまで同様、本作でも彼は夫人のアンドレとともに自らシナリオを執筆、さらに、「リュリ、もしくは太陽の音楽家」等の著者フィリップ・ボサンを始め、数人の名だたる作家の協力を得て、史実と大胆な着想を取り混ぜ、豪華できらびやかなタペストリーのごとく物語を織り上げるのに成功した。振付は、バロック・ダンスの踊り手で、「フェット・ギャラント」の創始者ベアトリス・マサンが担当。この時代の舞踏のステップを記した「舞踏譜」は非常に複雑な拍子やテンポ、ステッップが書き込まれているが20年ほど前に解明され、名手マサンが現代に引き継いでいる。本作ではルイ14世のダンサーとしての地位を決定した、プティ・ブルボン宮でのルイとリュリの初舞台《夜のバレエ》の「昇る太陽」役の踊りや、傑作オペラ《アティス》の「眠り」役、成人したルイが金粉に身を包んで踊ったと伝えられる《堂々たる恋人達》等をバロック・ダンスのステップに忠実に振り付けた。また、リュリとモリエールが演じた舞台は1670年にシャンボール城で初演された《町人貴族》の再現である。音楽はリュリが残した3000の楽曲の中から1年間をかけて45曲を選択、ラインハルト・ゲーベルが指揮を担当しているのも話題である。
更に、本作ではバロック時代に演奏された弦の先端が尖っているバロック・ボウ(ヴァイオリン)、そしてリュリがダンスを教える時に使用していたポシェット(小さなヴァイオリン)などの数々の古楽器も再現されている。加えて、ヴェルサイユ宮殿でのロケを敢行したダイナミックな映像も見逃せない。

ストーリー


《バロック時代を輝かせた二人の男。政治の実権を握り、真の権力者になろうとする若きルイ14世と、国王を生涯愛する音楽家リュリの秘められた苦悩と禁断の愛の物語。》
1643年5月14日、ルイ14世は5歳にしてフランス国王となる。そして、14歳になった今も政治の実権を握っているのは、母のアンヌ・ドートリッシュと、宰相マザランだった。ルイに与えられた権利はたった二つ、ギターを弾き、ダンスをすることだけだった。その頃ルイは、イタリアからやって来た音楽家で舞踏家のリュリが作る楽曲に魅せられていた。一方、リュリもひと目で、聡明で輝くばかりに美しいルイに心を奪われる。リュリはルイの舞踏の才能にも感銘を受け、ルイの存在を引き立てる音楽を作り、彼の舞踏の技巧を際だたせる振り付けを考えた。舞台に立つルイは、まさに自身が好んだ太陽のイメージと重なり、王の権威を十分に人々に知らしめた。
1661年3月9日。ルイが22歳の時にマザランが死去、ルイは親政を敷いて自分が全権を握ることを宣言する。母はルイのいとこのコンティ公と自分自身の権利を守るため激しく反対するが、ルイは聞く耳をもたず、初めに王立舞踏アカデミーの設立を命じた。スペインの王女マリ=テレーズと政略結婚したルイは、リュリにも結婚を命じる。相手はよりによって、皇太后付きの音楽総監督で、何かとリュリと敵対しているカンベールの恋人、マドレーヌだった。マドレーヌはエール・ド・クールの作曲家として有名なミシェル・ランベールの娘だ。しかし、実はリュリは男色家で、ルイを密かに愛していたが、叶わぬ恋と知り、彼の命令に従うのだった。ヴェルサイユの平原へ庭園を作るための視察に行ったルイは、足を取られて沼の中へ転倒、それが原因で重い病にかかってしまう。リュリは臣下たちに止められてルイの部屋に入れてもらえない。折しも妻のマドレーヌは出産直前、陣痛に苦しんでいたのだが、リュリはそんな妻を置いてルイの部屋の前で病気回復を祈る為、一晩中ヴァイオリンを弾き明かした。翌朝、まさに愛の奇跡が起こった。ルイは一命をとりとめたのだ。
回復したルイの権力は日に日に増していった。既に名を馳せていた作家モリエールと音楽総監督に就任させたリュリに、共同で音楽と芝居を合わせた画期的な舞台を作るよう命じる。舞台は大評判、モリエールは次々と芝居を書き上げる。その頃、ルイとリュリはダンスで不思議な関係を保っていた。ある日ルイは愛人モンテスパン夫人との情事をまるで、リュリにあてつけるかのように見せつける。そして、リュリは女を愛するルイの姿に激しく嫉妬し、ルイヘの想いを音楽に託して演奏する。
1672年には王立音楽アカデミー(オペラ座)を設立し、ダンスを取り入れたリュリとモリエールのコメディ・バレが舞台芸術として確立されていった。そんな彼らの舞台の一つを、長老派が神を冒涜したものだと強く批判する。まだ絶対的な権力を得ていないルイは、モリエールの上演を禁じた。
ルイは自分を、音楽と舞踏を見捨てるのか?不安と悲しみに駆られたリュリは、男色の館に足を踏み入れ、若き日のルイの面影と似た少年と一夜をすごす。泥酔して目覚めると、リュリの上で少年はのどをかき切られて死んでいた。男色を禁じる国王の寵愛がリュリから失われるように仕組まれた策略だったのだ。事件を知ったルイは怒りを爆発させたが、リュリの国王に対する狂おしいほどにプラトニックな愛情は変わらなかった。やがて、母が死の床につき、名実ともにルイが国を支配する時がやって来る。もはや自ら舞台に上がって、舞踏を誇示しなくとも、その権力は絶大なものとなったのだ。ルイは次第に、モリエールはもちろん、リュリヘの興味も無くし、フランスの絶対君主としての地位をヨーロッパ全土に確立していった。もはやルイが訪れる事もない音楽会で、かつての愛しいルイの面影が脳裏によぎった時、指揮するリュリは足を怪我する。それが原因で足の切断を医師に宣告される。1687年「王と踊った脚は切れない」と、リュリは切断手術を拒否して、息を引き取る。彼の死に顔には微笑みが浮かんでいた。初めて会った日のルイの笑顔を抱きしめて旅立ったのだ。その日、ルイ14世はヴェルサイユ宮殿で「リュリがいない。今夜は音楽が聞こえない・・・・・・」と眩いた。

スタッフ

製作:ドミニク・ジャンヌ
監督:ジェラール・コルビオ
脚本:エーヴ・ド・カストロ/アンドレ・コルビオ/ジェラール・コルビオ
脚本協力:ディディエ・ドコワン/フィリップ・ボサン著(ガリマール刊)「リュリ、もしくは太陽の音楽家」の自由な脚色
撮影:ジェラール・シモン
美術:ユベール・プイユ
衣裳:オリヴィエ・ベリオ
メイク:アンヌ・モラリス
振付:ベアトリス・マサン
編集:リュド・トロック/フィリップ・ラヴォエ
音響:ナイジェル・ホランド
ミキシング:ドミニク・ダルマッソ
音楽顧問:ダニエル・リプニク
音楽監修・指揮:ラインハルト・ゲーベル
演奏:ムジカ・アンティクヮ・ケルン

キャスト

国王ルイ14世:ブノワ・マジメル
音楽家リュリ:ボリス・テラル
劇作家モリエール:チェッキー・カリョ
アンヌ・ドートリシュ:コレット・エマニュエル
マドレーヌ:セシール・ボワ
歌手ジュリー:クレール・ケーム
カンベール:ヨハン・レイゼン
コンテイ:イドヴイグ・ステファン
ルイ14世、14歳:エミル・タルディング
カンブフォール:ジャック・フランソワ
マザラン:セルジュ・フイヤール
マリ=テレーズ:ヴェロニク・マイユ
アマンド・ベジャール:カロリーヌ・ヴェイ
ヴァリエール嬢:セゴレーヌ・ピアトン
モンテスパン夫人:イングリッド・ルイフ
マントノン夫人:ヴァレリー・ガブリエル

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