原題:THE WAY OF THE GUN

『ユージュアル・サスペクツ』の脚本家が仕掛けた新たな罠————

2000年/アメリカ/アーティザン・エンタテインメント提供/アカバカラー製作/ビスターサイズ/ ドルビーSRD、DTS、SDOS/119分 提供:アスミック・エースエンタテインメント/角州書店 配給:アスミック・エース

2001年10月3日DVD発売&12月21日DVDレンタル開始 2001年10月3日ビデオ発売&レンタル開始 2001年6月9日より丸の内ピカデリー2にて公開

公開初日 2001/06/09

公開終了日 2001/06/29

配給会社名 0007

公開日メモ 『ユージュアル・サスペクツ』でアカデミー賞オリジナル脚本賞を受賞、全世界の映画ファンを瞠目させた脚本家・クリストファー・マックァリー。自身の脚本で初監督に挑戦した『誘拐犯』は、前作を遥かに凌ぐクライム・アクションの問題作して、2000年9月に全米公開されると同時に業界内外で大きな論議を巻き起こした。

解説


《『ユージュアル・サスペクツ』をはるかに凌ぐ心理戦。胎児に賭けられた身代金1500万ドルを手にするのは誰なのか?》
『ユージュアル・サスペクツ』でアカデミー賞オリジナル脚本賞を受賞、全世界の映画ファンを瞠目させた脚本家・クリストファー・マックァリー。自身の脚本で初監督に挑戦した『誘拐犯』は、前作を遥かに凌ぐクライム・アクションの問題作して、2000年9月に全米公開されると同時に業界内外で大きな論議を巻き起こした。
その日暮らしのアウトロー、ロングボーとパーカーは、大富豪のチダック夫妻が出産を依頼した代理母のロビンを誘拐、1500万ドルの身代金を要求する計画を立てていた。身重のロビンを首尾良く拉致したまでは良かったが、しかしチダックが裏社会の顔役であることに2人は気付いていなかった。チダックの命を受け、動き出した刺客たちに逆に命を狙われるはめになった2人は、出口のない袋小路へと追い詰められていく…。
次々と襲いかかる罠の連続。サスペンスとバイオレンスのかつてない融合。『ユージュアル・サスペクツ』では描かれなかった。”狂暴な知性”が、今その全貌を現す。裏切りに次ぐ裏切り、仲間割れ、秘密と嘘、明かされることなき謎の数々——一2人の誘拐犯と1人の代理母、彼らを追い詰める組織の人間たちの、心の裏側に隠された野望と欲望。複雑に絡み合ったその思惑の、どれが実を結び、どれが踏みにじられるのか…。底知れぬ心理戦とと呵責なき暴カの果てに、彼らが辿り着いた場所とは?最後に1500万ドルを手にする者は?そして誘拐の収支決算はいかなる結末を迎えるのか?

《本年度アカデミー賞受賞のベニチオ、そしてライアン、ジュリエット———エキセントリックな個性派たちが白熱の競演!》
主演に『トラフィック』でアカデミー賞助演男優賞を獲得、その他各映画賞をも総ナメにした現在最も旬の性格俳優、ベニチオ・デル・トロ。寡黙で冷徹な誘拐犯の肖像を圧倒的な存在感で体現している。相棒役には『54』の若手注目株、ライアン・フィリップ。ベニチオとは対照的に、無軌道な若者役を狂犬の如き迫力で演じ切る。そして『ナチュラル・ボーン・キラーズ』のジュリエット・ルイス。秘密を隠した代理母の、母性と打算が入り混じった複雑な心情を鮮やかに浮かび上がらせている。その他脇役も曲者揃い。70年代アクション映画の顔、『ゴッド・ファーザー』のジェームズ・カーン。同じく70年代の犯罪映画の名脇役、『冷血』のスコット・ウィルソン。ジュリットの実父であり、イーストウッド映画の常連ジョフリー・ルイス。『TATARI』の若手黒人俳優テイ・ディッグズ。『英雄の条件』のニッキー・カットらが適所に配され、見応えある駆け引きを繰り広げる。

監督・脚本は、クリストファー・マックァリー。精密に構築されたプロットと予想を裏切り続けるストーリー展開の面白さはこれまでどおりだが、凄惨を極める驚樗のクライマックスについては、全米映画評も真っ二つに分かれ、大きな講論を呼んだ。製作は『ユージュアル〜』に引き続き、マックァリーの盟友ケネス・コーキンが手掛けている。

ストーリー


あてどなき人生を彷徨う2人のアウトロー、ロングボー(ベニチオ・デル・トロ)とパーカー(ライアン・フィリップ)。食いつめた2人は、3000ドルの代金を得るため、精液提供者の資格検査にとある大病院を訪れた。資格検査には勿論引っかかりもしなかったが、待合室でウマいハナシを聞きつけた。大富豪のチダック(スコット・ウィルソン)は、若い後妻のフランチェスカ(クリスティン・リーマン)の代わりに、ロビン(ジュリエット・ルイス)という代理母を雇って自分の子を妊娠させたというのだ。護衛が常にロビンを監視しているとはいうものの、背に腹は変えられない。2人はロビンの誘拐計画を実行に移すことにした。
2人の護衛、ジェファーズ(テイ・ディッグズ)とオベックス(ニッキー・カット)の猛追を振り切り、ロングボーとパーカーは、ロビンの誘拐に成功する。しかしそこで思わぬ事態が発覚した。携帯電話で呼び出したロビンの主治医であり、チダックの息子でもあるペインター医師(ディラン・カスマン)によると、実はチダックは石油王であるだけでなく、組合乗っ取り、裏金の資金浄化に手を染める組織の一員だというのだ。2人は脅迫状をペインター
に預け、チダックのもとに帰らせたが、すでにチダック直属の”掃除屋”ジョー(ジェームズ・カーン)は、相棒のアブナー(ジョフリー・ルイス)と共に2人を追って動き始めていた。大失態を演じたジェファーズとオベックスもジョーの指揮下に入り、2人を追うことになったが、ジェファーズは実はフランチェスカとある密約を交わしていた…。
ようやくチダックに連絡をとることが出来たロングボーとパーカーは、ロビンを連れて身を隠しているメキシコ国境の町サルシプエデスに、身代金1500万ドルを届けさせるように指示を出した。公衆電話を切ったロングボーの前に突然現れたのは、ジョーだった。ジョーは100万ドルで手を打てとロングボーに持ちかけるが、ロングボーは相手を信じることが出来ない。そして一瞬の間にジョーは消え去った。
3人がモーテルで身代金を待つ間、ロビンが驚くことを口にした。もうすぐ生まれてこようとしているお腹の胎児は、実はチダックの子ではないというのだ。そして隙を突いてショットガンを発砲。2人は車で逃走した。1人きりになったロビンの前に通報を受けたパトロール警官2人、身代金を持って駆けつけたジェファーズ、オベックス、ペインター医師の3人、そしてアブナーが集結、一触即発の状況に…。
その張り詰めた空気を切り裂いて、どこからか撃ち込まれた一発の銃弾が、モーテル前を修羅場に変えた。降り注ぐ銃弾をかいくぐり、ジェファーズとペインターはロビンを連れて脱出に成功。一路南下、出産場所として確保してあった娼家へと車を走らせた。モーテル前に戻り、惨状を目の当たりにしたロングボーとパーカーは、まだ息のあったオベックスを拷問、行き先を聞き出すとロビンたちの後を追った。そしてその後ろにはもう一台の車が…。
娼家にたどりついたロビンに陣痛の痛みが襲いかかる。胎盤が剥離し、帝王切開が必要な状況に。ペインターが手術を始めたその時、銃撃戦の火蓋が切られた。砂塵渦巻く荒野の果て、金に狂った男と女の欲望に最後のピリオドが打たれようとしていた…。

スタッフ

監督・脚本:クリストファー・マックァリー
製作:ケネス・コーキン
製作総指揮:ラス・マーコウィッツ
撮影監督:ディック・ポープB.S.C.
プロダクション・デザイナー:メイア・ジャバン
衣裳デザイン:ジェネビエーブ・ティレル/ヘザー・ニーリー・マックァリー
編集:スティーブン・セメル
音楽:ジョー・クレイマー
スタント・コーディネイター:ゲイリー・ポール

キャスト

ロングボー:ベニチオ・デル・トロ
パーカー:ライアン・フィリップ
ロビン:ジュリエット・ルイス
ジェファーズ:テイ・ディッグズ
オベックス:ニッキー・カット
ヘイル・チダック:スコット・ウィルソン
ジョー・サーノ:ジェームズ・カーン
ペインター医師:ディラン・カスマン
フランチェスカ・チダック:クリスティン・リーマン
アブナー:ジョフリー・ルイス

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