スリーピー・ホロウ

原題：SLEEPY HOLLOW

1999年アメリカ映画/カラー/106分/ 提供:マンダレイ・ピクチャーズ 製作:スコット・ルーディン/アメリカン・ゾーエトロープ 配給：日本ヘラルド映画

2000年8月19日よりビデオレンタル開始 2000年8月19日よりDVD発売開始 2000年2月26日より、日本劇場ほか公 2001年4/14〜4/20　自由が丘武蔵野館にてレイトショー公開

公開初日　2001/04/14

公開終了日　2001/04/20

配給会社名 0058

公開日メモ　ニューヨーク郊外にある呪われた村“スリーピー・ホロウ”で、謎に満ちた連続殺人事件が発生した。被害者はみな首を切られ、しかもその首は行方不明。そして、犯人にも…首がない!?　奇才ティム・バートンが『シザーハンズ』、『エド・ウッド』のゴールデン・コンビ、ジョニー・デップと組んで作り上げた話題の新作は、待ちに待った“ゴシック・ホラー・ミステリー”。『

解説

ストーリー

連続殺人事件に揺れる“スリーピー・ホロウ”の村を訪れるNY市警の捜査官。 彼を待っていたのは「首なし騎士」の呪われた言い伝えだった……。

“首なし”連続殺人事件が“スリーピー・ホロウ”の村を震撼させていた。その村には夜毎、黒い闇を切り裂くような漆黒の馬“デアデビル”の嘶きと共に、月光に照らされた剣を振りかざし、猛然と姿を現す“首なし騎士”が村人の首を切って持ち去るという恐ろしい言い伝えがあったのだ…。1799年、ニューヨーク。NY市警の捜査官、イカボッド・クレーン(ジョニー・デップ)は身の毛もよだつような事件の捜査に向かう馬車に揺られていた。行き先はNY郊外の村“スリーピー・ホロウ”。白霧に包まれた何か異様な雰囲気の漂うこの村で、人々を恐怖に陥れている連続“首なし”殺人事件が起きていたのだ。
村に到着するなり長老達に呼ばれるイカボッド。そこで彼は、この“首なし”殺人事件は“首なし騎士”—-それはかって南北戦争の最中にこの村で殺されたドイツ人騎士の幽霊—-によるものだということを聞かされ、既に被害者は３人にのぼることを知る。村長ピーター・ヴァン・ギャレットとその息子、そしてウィンシップ未亡人だ。

宗教を信じず、科学的捜査を信用しているイカボッドにとって、過去の言い伝えに怯える彼らの話はまったくの眉唾ものだった。そして宿を提供してくれた大地主、バルタス・ヴァン・タッセル(マイケル・ガンボン)の大屋敷で目隠しをして“魔女のキス”ゲームに興じていた一人娘、カトリーナ(クリスティーナ・リッチ)にキス
をされ、その美しさにひと目で惹かれてしまう。しかしカトリーナには恋人ブロム
(キャスパー・ヴァン・ディーン)がいた。
そんな折、新たな犠牲者が出た。ヴァン・ギャレット家の使用人だったジョナサン・マスバスだ。厳かに行われた葬儀の際、イカボッドは父の復讐を誓ったマスバスの息子、ヤング・マスバス(マーク・ピッカリング)の協力を得る。意気揚々と捜査に挑むイカボッドだが、長老の一人で、“犠牲者は実は５人いる”とイカボッドに告げた判事が“首なし騎士”に殺されてしまうのを目の当たりにする。あまりの衝撃に気絶するイカボッド。そして夢の中で幼少の頃に、母(リサ・マリー)と過ごした想い出が蘇える…。

非協力的で硬く口を閉ざす村人の中で、カトリーヌだけはイカボッドに好意的だった。気絶したイカボッドを手厚く介抱したカトリーナの話によると、彼女の母は既に亡く、父は母を看護していた女性をヴァン・タッセル夫人として後妻に迎えているということだった。気を取り直し、言い伝えを受け入れながら再び捜査をはじめたイカボッドとマスバス、そしてカトリーナは“首なし騎士”が眠っているという“死人の木”を探し出す。魔女の教えに導かれ、森の奥深くに聳え立つ木の前に立った３人は、この奇妙な曲線を描く木の持つ異様な空気にただならぬものを感じ取る。そして、遂に血の滴る不気味な木の根元に持ち去られた村人の首と、“死の世界への入り口”を見つけ出す。そこで３人は“首なし騎士”は自らの首を取り返すまで、殺戮を続けるに違いないと確信するのだった。

静寂に包まれた村で次の犠牲者が出たのは、それからすぐのことだった。村の助産婦の一家がその標的となり、密かに警戒にあたっていたブロムは“首なし騎士”に真っ二つに切られ、イカボッドも深手を負うことになる。再び、気絶したイカボッドは、夢の中で幼い日の幻想を見る。目覚めたイカボッドは目の前にいるカトリーナにブロムの死に対する許しを乞い、自らの両親にまつわる忌まわしい事実を告白し、堅く抱きしめあうのだった。

殺されなかったイカボッドは“首なし騎士”はある特定の村人を、まるで他の何者かに操られるかのように殺害していると推理する。その黒幕の存在を探すイカボッドの目にふと大地主の家にあった家系図がとまる。それを見るうちに、このオランダ系移民の暮らす村人たちの血縁の深さに気がつき、ある考えがひらめいた。そし
て長老の一人で公証人であるハーデンブルック（マイケル・ガフ）を追及するイカボッドはそこで最初に殺されたヴァン・ギャレット村長の遺言状を見つけ全てを悟る。ギャレット村長の莫大な遺産を狙い、大地主ヴァン・タッセルがこの全ての黒幕として動いていたのだ。
証拠の遺言状を手に、ヴァン・タッセルの家へ向かうイカボッド。しかし、目を離した隙にカトリーナがそれを燃やしてしまう。父を守るために証拠を燃やしたカトリーナを責められないイカボッドは、何者かによってベッドの下に“呪いの目”が描かれていたことを知る。

翌日、助産婦一家の葬儀が行われ、村人が教会に集まった。そこに、ヴァン・タッセルが取り乱して姿を現し、それを追うように“首なし騎士”が再び姿を現す。混乱する村人達。疑心暗鬼になった長老達は次々と殺し合いを始めたが、なんと“首なし騎士”の次なる標的はヴァン・タッセルであった。父の死に気を失うカトリーナ。しかしイカボッドの目に飛び込んだのは無残な死体とカトリーナの倒れた側に描かれた“呪いの目”だった。

タッセル亡き後の遺産の相続人はカトリーナだと知っていたイカボッドは、一連の犯行はカトリーナであることにショックを受ける。魔術を使い、“首なし騎士”を操っていたのはカトリーナの仕業だとわかり、村を去ることを決意したイカボッドは“呪いの目”により自分の人生は終った、とベッドで眠るカトリーナに語りかける。そして、帰途につく馬車の中から、村を眺めるイカボッド。しかし、闇にひそむ真犯人はカトリーナの命を狙っていた……。

スタッフ

監督：ティム・バートン
製作：スコット・ルーディン、アダム・シュローダー
製作総指揮：フランシス・フォード・コッポラ、ラリー・フランコ
脚本：アントーリュー・ケヴィン・ウォーカー
原案：ケヴィンイエーガー、アンドリューケヴィン・ウォーカー
原作：ワシントン・アーヴィング
共同製作：ケヴィン・イエーガー
撮影監督：エマニュエル・ルベッキー
編集：クリス・リーベンソン
プロダクション・デザイナー：リック・ベインリックス
衣裳デザイナー：コリーン・アトウッド
音楽：ダニー・エルブマン

キャスト

イカボット・クレーン：ジョニー・デップ
カトリーナ・ヴァン・タッセル：クリスティーナ・リッチ
ヴァン・タッセル夫人：ミランダ・リチャードソン
バルタス・ヴァン・タッセル：マイケル・ガンボン
ブロム・ヴァン・ブラント：キャスパー・ヴァン・ディーン
トーマス・ランカスター医師：イアン・マグダーミット'
ジェームズ・バーデンブルック公証人：マイケル・ガフ
ニューヨーク市長：クリストファー・リー
スティーンウイック牧師：ジェフリー・ジョーンズ
ヤング・マスパス：マーク・ピッカリンク
レディ・クレーン(イカボッドの母)：リサ・マリー

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