マトリックス
原題:THE MATRIX
なぜ気づかない
1999年アメリカ映画/136分/7巻・3,726m/シネマスコープサイズ/SRD・SDDS・DTS/ 字幕翻訳:林完治/ 配給:ワーナー・ブラザース映画 オリジナル・サントラ盤:ワーナー・ミュージック・ジャパン/スコア盤:カルチュア・パブリッシャーズ
2013年08月07日よりDVDリリース 2007年09月07日よりDVDリリース 2000年3月17日ビデオレンタル&発売開始 1999年9月11日より全国松竹・東急洋画系にて全国拡大ロードショー 2001年3/24〜3/30 自由が丘武蔵野館にてレイトショー公開
公開初日 2001/03/24
公開終了日 2001/03/30
配給会社名 0085
公開日メモ 「これは映画の革命だ!」99年3月31日に公開されるや、メディアがこぞってこう書き立てた映画。それが、3日間の興行収入が2700万ドルという記録を樹立しイースターシーズンのアメリカ興行成績歴代NO.1の記録を打ち立てた『マトリックス』だ。
解説
全米で熱狂的リピーター続出!!見るたびに面白さが進化する。
「これは映画の革命だ!」99年3月31日に公開されるや、メディアがこぞってこう書き立てた映画。それが、3日間の興行収入が2700万ドルという記録を樹立しイースターシーズンのアメリカ興行成績歴代NO.1の記録を打ち立てた『マトリックス』だ。
“かつて誰も見たことのなかった、驚異の映像”という、さんざん使い古されてきた言葉は、『マトリックス』のために取っておくべきだったというのがこの映画を見た評論家や記者、映画ライター、映画ファンが異口同音に語った感想だ。
見る者の度肝を抜く最新SFX、ガンアクション、そして、香港映画界におけるスタントの第一人者、ユアン・ウー・ピンを迎えてハリウッド映画史上初めて実現した、ワイヤースタントとカンフーの完全な融合による過激でありながら優雅なバイオレンスシーン……。一夜にしてハリウッドの新しいカリスマとなったウシャウスキー兄弟(監督)が作り出した映像は、「ヘッドホン不要のスリリングな4次元体験であり、3次元世界の傑 作」(『タイム』誌) として、全米に一大センセーションを巻き起こした。
主演は、4ヵ月もの間、ワイヤースタントと本格的なカンフーの訓練を受けて撮影に臨んだキアヌ・リーブス。彼はすべてのスタントを自分自身でこなし、『スピード』を超える新たな代表作を手にすることになった。
『マトリックス』が与えてくれるのは、かつてなかった、驚くべき視覚体験だけではない。作品の中にちりばめられたいくつもの謎、隠喩<メタファー>、警句、そして、現実と区別のつかない悪夢…。これらを解く鍵は、聖書であり、ギリシャ神話であり、サイバーパンク小説であり、ユング心理学であり、ジャパニメーションと呼ばれて高い評価を受けている日本のアニメである。いまいるこの場所この時間こそが“現実”だと、誰もが思っている。それを見事にひっくり返してくれるのが『マトリックス』だ。
感覚と知性と感情が刺激され、混乱させられ、ぬくぬくとした日常の中から引きずり出されて、気がつくと、まったく知らない場所で目覚めている—『マトリックス』を観ることは、そんな体験をすること。『ブレードランナー』や『ターミネーター』、『2001年宇宙の旅』の世界を色濃く反映しながら、それらよりもっと新しく、ずっと複雑で、しかも痛快な映画がここに生まれた。21世紀を目前とした今、ウォシャウスキー兄弟が世界につきつけた、新しい時代の映画の無限の可能性の集合体—それが『マトリックス』なのだ。
「聖書と『バットマン』のジョイント。ルイス・キャロルとウィリアム・ギブスンの融合。ギリシャ神話とオタク的伝説の対決。そこから誕生したのが『マトリックス』の世界観なのだ」(『タイム』誌より)
ストーリー
コンピュータプログラマーとしてニューヨークの企業で働くネオ(キアヌ・リーブス)。凄腕のハッカーという顔も持っている彼は、最近“起きてもまだ夢を見ているような感覚”に悩まされていた。
ある日、自宅のパソコンのモニター画面に、不思議な文字列が浮かび上がる。「起きろ、ネオ」「マトリックスが見ている」「白ウサギの後をついていけ」…。
正体不明の美女、トリニティ(キャリー=アン・モス)に導かれて、ネオはモーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)という男と出会う。彼に見せられた世界の真実の姿は、驚くべきものだった。今は1999年ではなく、2199年ごろ。人間たちが“現実”だと思っているのは、「マトリックス」と呼ばれる仮想現実。
実際には、人々はバイオメカニカルな“発電所”で羊水のような液体の中に浮かび、コンピューターによって“栽培”されている。自分の足で立つことも、自分の目でものを見ることもなく…。そう、この世界は、コンピューターによって脳に送られた電気的な刺激が作り出した、スーパーリアルな幻なのだ。
21世紀の初め、A.I.(人工知能)が単一の意識を持つようになり、自分たちが主導権を握ろうと反乱を起こした。当時、コンピューターは太陽エネルギーを動力源としていたため、人類は太陽光を人工的に遮るという対抗手段に出た。戦いに勝ったコンピューターが、新たな動力源として選んだのは人間だった。人間を計画的に“生産”し、その身体が吐き出す熱を動力源とすることにしたのだ。
その事実を知り、A.I.による支配と戦っている少数の人間たちは、長い間、予言者が語った人物の出現を待ち望んでいた。そしてネオが選ばれた。この世を人間の手に取り戻すことのできる“救世主”として…。
はたして自分は本当に救世主なのか?確信が持てないまま、ネオはコンピューターの中枢に直結した監視プログラムであるエージェント・スミス(ヒューゴ・ウィービング)との戦いに参加する。スミスにはすべてが可能だ。驚異的なスピードと力を持ち「マトリックス」の中の誰にでもなりかわれる。そんな敵に対抗できる手段とはいったい何なのか。救世主であるためには、何をなせばいいのか?戸惑うネオにモーフィアスは言う。「既成概念を捨てろ。心を解き放て。心が仮想現実を現実にするのだ」と。
人類の命運を賭けた壮絶な戦いが、いま始まろうとしていた…。
スタッフ
監督・脚本:ウォシャウスキー兄弟
製作:ジョエル・シルバー
製作総指揮:バリー・M・オズボーン/アンドルー・メイスン/
アンディー・ウォシャウスキー/ラリー・ウォシャウスキー/アーウィン・ストフ/ブルース・バーマン
撮影:ビル・ポープ
美術:オーウェン・パタソン
編集:ザック・スティンバーグ
共同製作:ダン・クラッチョロム
衣裳:キム・バリット
作曲・演奏・指揮:ドン・デイビス
視覚効果監修:ジョン・ゲイター
カンフー・コテオグラファー:ユアン・ウー・ピン
キャスト
ネオ:キアヌ・リーブス
モーフィアス:ローレンス・フィッシュバーン
トリニティー:キャリー=アン・モス
エージェント・スミス:ヒューゴ・ウィンビーグ
予言者:グローリア・フォスター
サイファー:ジョー・パントリアーノ
タンク:マーカス・チョン
エイポック:ジュリアン・アラハンガ
マウス:マット・ドーラン
スウィッチ:ベリンダ・マクローリー
ドーサー:アンソニー・レイ・パーカー
エージェント・ブラウン:ポール・ゴダード
エージェント・ジョーンズ:ロバート・テイラー
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