中川信夫監督生誕95周年 中川信夫 怪奇との戯れ 死の幻影

1958年/69min/新東宝/大シネスコ/パートカラー ※ニュープリント上映 企画製作:中川信夫監督追悼上映実行委員会+キネカ大森 企画協力:ビターズ・エンド

中川信夫監督生誕95周年 中川信夫 怪奇との戯れ 死の幻影

サブ題名 (ニュープリント版)

公開初日 1958

解説

戦前は鈴木澄子、戦後は入江たか子主演で製作された“化け猫映画”を、大胆な手方でアレンジした常識破りの一作。現代をモノクロ、恐ろしい過去の因縁をカラーで表現、単なる昔話の怖さではない、リアリティのある恐怖を打ち出すことに成功している。

ストーリー

久住哲一郎(細川俊夫)が故郷に帰り、妻頼子(江島由里子)の病気療養も兼ねて病院を開業した家は、幽霊屋敷と呼ばれていた。頼子は気味の悪い老婆の夢ばかり見、その老婆が実際に現れて命を狙い始める。久住は檀那寺の和尚から、それが化け猫の怨霊の仕業だときかされる。
昔、屋敷に家老の石堂左近将監が住んでいた。彼は碁の師匠竜肝寺小金吾(中村竜三郎)をいざこざを起こして殺してしまい、若党の左平治を脅して死体を壁に塗りこめてしまったのだった。息子小金吾の安否を訪ねてきた母宮路は将監に犯され、愛猫に怨みを言い聞かせて自害してしまう。怪猫となった猫は将監の母を殺し、乗り移ると、将監一家を皆殺しにしてしまった。頼子の先祖は左平治だった。現れた老婆は左平治が塗った壁に消え、その中から小金吾の白骨が現れて、頼子の病は回復していった。

スタッフ

監督:中川信夫
脚本:石川義寛、藤島二郎
撮影:西本正
美術:黒沢治安
音楽:渡部宙明

キャスト

細川俊夫
北沢典子
中村竜三郎
江島由里子

LINK

□公式サイト
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す