原題:GOODBYE LOVER

イケてるビッチな純愛娘パトリシアの魅力が爆発する裏切りだらけのオフビート・フィルム

1998年アメリカ映画/1時間44分/シネマスコープサイズ ドルビーSRD/字幕翻訳:伊藤奈津子/配給:ワーナー・ブラザーズ映画 カラー/90分

2000年9月8日よりDVD発売 2000年8月11日よりビデオレンタル開始 1999年10月2日よりシネマミラノにて公開

公開初日 1999/10/02

配給会社名 0085

解説

一番大切なものは愛。だけどお金があればもっと幸せ。この映画はイマドキの究極純愛物語(?)。「愛が一番大切だけど、お金もあればもっと幸せ。欲望(愛とお金)に正直になれば、だましも彼以外の男とのセックスも、そして殺人も、なんでもあり。それのどこがいけないの? 」
“凡人は、自分の望みがわからず、適性にも気づかない_進歩のために、一歩ずつ努力を積み重ねていけば、30日後には大違いだ。”こんな自己啓発テープを聴き、豪邸の不動産ブローカーをしながら、教会での奉仕活動にいそしみ、そして夫の兄と禁断の浮気を重ねるサンドラ。お気に入りの歌は、なんとも無邪気にも「ザ・サウンド・オブ・ミュージック」。なんだかとても矛盾しているようだけれど、欲望に忠実な彼女の中ではどこにもムリはない。留守宅の豪邸や教会で繰り広げられる、夫の兄との奔放なセックスで、彼女は超ポジティブに快感をむさぼる。
_SO WHAT? なにがいけないの? 私は自分の欲望に忠実なだけ。自分の望みを知り、適性に気づいた私は、それを実現してるだけよ_。だがしかしサンドラの真の「望み」は、愛する夫とゴージャスでハッピーな生活を送ること。夫の兄にかけられた400万ドルの保険金を手に入れるために、サンドラは彼女の「適性」をフルに生かして、夫の兄に色仕掛けの罠を仕掛けている真っ最中なのだった。ついでにセックスも楽しみながら。
ところがサンドラの誤算は、周りの人たちもサンドラ同様、自分の「欲望」に忠案だったこと。かくして、保険金の400万ドルを巡って、壮絶な争奪戦とだましあいが始まる。最後の最後まで続く、結末の見えないどんでん返しに、思わず釘付け。そして鮮やかすぎる裏切りと結末に、快感すら覚えてしまうはずだ。

ストーリー

大都会、ロサンゼルス。満たされない夢がどこにでもいるごく普通の女性、サンドラ・ダンモア(パトリシア・アークエット)もまた夢を見ていた。高級住宅に立ち並ぶ豪邸の不動産ブローカーとして働く彼女は、美人でオシャレ。親しみやすく、教会の奉仕活動にも熱心な、すばらしい女性だ。自己啓発テープを繰り返し聞き邪心のない「サウンド・オプ・ミュージック」がお気に入り。それは真実だが、彼女のほんの一面でしかない。なぜなら彼女は現代に生きる女性で、「夢」をもっているから。
彼女はPR会社の重役で、ハンサムだがアル中寸前の夫・ジェイク(ダーモット・マルロニー)の兄、ベン(ドン・ジョンソン)と浮気を繰り返している。留守中の豪邸や教会で、奔放なセックスに明け暮れるサンドラ。しかし彼女の「夢」は、快感の追求ではなかった。ベンにかけられている400万ドルの保険金を入手して、最愛の夫・ジェイクとリッチでゴージャスに暮らすことこそが、彼女の「夢」であり目的だったのだ。彼女の色仕掛けと夫の陽動作戦は見事に成功して、兄のベンは死ぬ。しかし、サンドラには誤算があった。それは彼女を取り巻いすべての人が、サンドラ同様、限りない「夢」と「欲望」を抱えていたことだった。

スタッフ

監督: ローランド・ジョフィ
脚本: ロン・ビア、ジョエル・コーイン、アレッグ・ソーコロブ
原作: ロン・ビア
製作: アレクサンドラ・ミルチャン、パトリック・マクダラー
    ジョエル・ルードマン、クリス・ダニエル
製作総指揮: アーノン・ミルチャン、マイケル・G・ネイサンソン
撮影: ダンテ・スビノ・ッティ、A.I.C.
美術: スチュワート・スターキン
編集: ウィリアム・スタインスンプ、A.C.E.
ライン・プロデューサー: ジェラルド・T・オルソン

キャスト

サンドラ・ダンモア: パトリシア・アークエット
シェイク・ダンモア: ダーモット・マルロニー
ベギー・ブレイン: メアリー・ルイーズ・パーカー
リタ・ポンバノ: エレン・デジェネレス
ローリンズ: レイ・マッキノン
ナサニエル・クローリー刑事: アレックス・ロッコー
ベン・ダンモア: ドン・ジョンソン
フィンレイソン牧師: アンドレ・グレゴリー

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