原題:Gharwali_Baharwali

インド・エンターテインメントの神髄を知る、愛あり、歌あり、踊りあり。 そして涙と笑いがこぼれ出る、 これが噂のボリウッド・ムービー!

1998年インド映画/ヒンディー語/133分/カラー/シネマスコープ/ドルビーSR/ 提供:ビデオサウンド社(米)/配給:ムンバイストリート

1999年11月6日より銀座シネパトスにてスーパーエンジョイ・レイトロードショー

公開初日 1999/11/06

配給会社名 0577

解説

『ムトゥ踊るマハラジャ』の大ヒットで日本でも大ブレイク中のインド映画。しかし、ここまでにおいて注目されているのはタミル語である南インド映画で、実は映画の都がボンベイを中心とした北インドであることは日本においても一部ファンにしか正確に知られていません。映画王国インドのハリウッド的聖地、それがボンベイ生まれのボリウッド・ムーピー(Bombay+Hollywood)であり、インド全土のみならず、世界中にそのファンは多い。もちろん歌と踊りも都会派センスいっぱいで、ハイセンスでカラフルな衣裳と、笑いと涙が超〜満載、お色気たっぷり腰クネクネの壮大なダンシング・シーンがポッブでキュートに展開されています。そしてそれらが全編に詰まった最新映画が『歌う色男、愛・ラブ・パラダイス!』です。
仲の良い夫婦に起こるある事件、子供ができない為に主人公アルンは父親に新しい妻をめとるように強制されるが、ネパールでの出張中に偶然が重なって結婚してしまう。家内の妻(ガールワリ)と家外の妻(バハールワリ)に挟まれた主人公の運命はいかに?
二人の妻の間を行き来する主人公アルンには、北インドが誇る大スター、『Mr.インディア』のアニル・カプール。1980年代以降のボリウッド・ムービーにおいてアクション、シリアスドラマコメディーとなんでもござれの人気スターで、その雰囲気からも香港から世界のスターとなったチョウ・ユンファを思い起こさせます。彼を悩ませる二人の妻を演じるのは『アルナーチャラム 踊るスーパースター』でラジニカーントを魅了したランバー、インドの若い女性の憧れでモデル出身の人気女優ラヴィーナー・タンダンと、ボリウッド・ムービー最強の美女たち。そして都会派センス抜群のおしゃれでかっこいい、歌と踊りが炸裂する本作を監督したのが都会派ラブ・コメディーを得意とし、インドのコメディー映画王といわれるデヴィッド・ダワン。ミュージカル・シーンには沽行いくまでお金をつぎ込む浪費家としても有名で、そのサウンドトラックは必ずインドで大ヒットすると言われています。ボリウッド・テクノダンス・ビートにノッた、最新インドフイルム・ミュージック担当したのは、これまで手がけたサントラが100本以上と、ボリウッド映画サントラの巨匠アヌ・マリク。インド・ネバールのエスニックサウンドにテクノのを交えた全く新しいダンスピートが全編に炸裂。これまでのインド映画とは一味違った内容をご賞味あれ。

ストーリー

アルン(アニル・カプール)とカージャル(ラヴィーナー・タンダン)は人も羨む仲の良い夫婦である。だがアルンの父親(カーダル・カーン)には不満があった。それはまだ孫がいないことである。今日もいとこの子供や近所の子供たちを集めて遊ばせていたが心が晴れない。それを知ったアルンは、子供が授からない原因を探るために夫婦で病院の検査を受けた。そしてその原因が妻カージャルにあることを知った彼は、彼女が傷つくことと父親がそれによって何を言い出すかわからないので、自分に欠点があると医師に嘘の診断言を書かせ、彼は飲みたくもない薬を飲まされるはめになる。ところが父親がアルンの友人ジャンボ(サティーシュ・コゥチク)と医師との会話でアルンの嘘を知ってしまった。そしてアルンに再婚しろと言い姶め、会社の従業員を全て女にするわ、アルンが行くとこ行くとこ女だらけにしてしまう。
呆れたアルンは、逃げるかのようにジャンボとネバールヘ出張する。だが、ネパールに着いて目的地へ向かう途中、田舎道で山羊を追う少女マニーシャー(ランバー)に出会い、アルンはおもわず山羊を捕まえてしまう。それが運のつきで、その山羊は結婚できない少女の身代わりに生けにえとなる山羊で、かわいそうになった彼女は逃がそうとしていたのだった。それを知ったアルンはなんとかしようとジャンボに頼むが、彼は適当にごまかすためにアルンがマニーシャーと結婚すると彼女の父親に言ってしまったのだった。それを知らないアルンはジャンボが事をうまく治めたと思っていたが、ヒンデイー語が彼らに伝わらないことをいいことに、ジャンボはアルンを不妊のためのお祈りだとだまして、結婚式に出席させ結婚させてしまった。周りの雰囲気がおかしいことに気付いたアルンは、ジャンボを問い詰め、それが結婚式であったことを知り激怒するが、詰婚しないとマニーシャーが村人に辱めを受けることを知るや、彼女を妻として迎えることに決めたのだった。さて、父親の願いがかなったと思ったアルンは、空港に迎えにきていた父親にネパールの一件を話そうとするが、今度は再婚話をなかったことにするという父親の言葉にアルンはびっくり。実はアルンのネパール出張中に、父親は嫁のカージャルのやさしさに感激し、仲良くなっていたのだった。そうと知ったアルンはネパールでの出来事を言うに言えなくなってしまった。二人の妻に挟まれたアルンはどきどきしながら毎日を迎えていたが、ネバールからマニーシャーの電話で彼女が妊娠したことを知る。その一方でカージャルが子供ができないためにアルンを連れて孤児院へ行き、かわいい子供を引き取ろうとするが、産みの母が現れてだめになってしまう。それを見たアルンは一計を案じてマニーシャーの産んだ子を孤児にしたてて引き取ったのだった。息子はすくすくと育ち、やんちゃな子供に成長していた。だが、アルンの父親は孫があまりにもアルン似ていることと太もものところに同じほくろがあることに気づき、ついにアルンから本当のことを口き出した。父親に全てを話したアルンはマニーシャーに子供を逢せる決意をする。そうとは知らないカージャルは、怪我をした息子の傷口にサリーを巻いて止血したマニーシャーを家に招き入れる。なにはともあれ、アルンも父親も大喜びするが、マニーシャーに対してあまりに親しくする二人にカージャルが不信に思い始め、ついに嫉妬の怒りが爆発してしまった。はたしてアルンは事をうまく解決することができるのか…。

スタッフ

製作: トゥトゥ・シャルマー
監督: デイヴィッド・ダワン
脚本: ルーミー・ジャーファリー
撮影: K.S・プラカーシュ・ラーオ
音秦: アヌ・マリク(サウンドトラック盤販売/ラッツバック・レコード)

キャスト

アルン: アニル・カプール「ミスターインディア」
マニーシャー: ランバー「アルナーチャラム踊るスーパースター」
カージャル: ラヴィーナー・タンダン
アルンの父: カーダル・カーン
ジャンボ: サティーシュ・コゥシク

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