原題:bulworth

全米マスコミをかつてない激震で揺るがし、絶賛と興奮、爆笑と論戦で 人気大ブレークさせている最高の超話題作!! 若者熱狂のラップが世界を変える! 21世紀の政治を先取りした 天才ウォーレン・ビーティの過激メッセージ!!

☆98年度アカデミー賞<脚本賞>ノミネート ☆ロサンゼルス批評家協会賞 最優秀脚本賞受賞 ☆98年度ベネチア映画祭特別賞受賞 ☆大阪国際シネマドリームいずみさの映画祭'99出品作品::http://www.nifty.ne.jp/fanta/izumisano/index.htm

1998年度作品/カラー作品/ドルビーSRD/1時間46分/字幕翻訳:戸田奈津子/配給:20世紀フォックス映画

2007年12月21日よりDVDリリース 2007年05月25日よりDVDリリース 2004年10月22日よりDVD発売開始 1999年6月12日よりシネシャンテ、新宿シネマカリテにて公開

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公開初日 1999/06/12

配給会社名 0057

解説

『レッズ』でアカデミー監督賞を受賞。『俺たちに明日はない』でニュー・シネマのリーダーになり、いつも時代を先取りし“ミスター・ハリウッド”の異名をもつ名優で名監督、製作者のウォーレン・ビーティ。オーソン・ウェルズをしのぐハリウッドが生んだ巨星が『市民ケーン』以来の最も重要なアメリカ映画をここに誕生させたと、マスコミを大反響で揺るがし、爆笑のなかに痛烈な政治と社会批判と激辛の風刺で世界を震撼させています。
1996年、カリフォルニア州予備選挙が終盤を迎えた頃。クリントン大統頷は対立候補もなく民主党から出馬。共和党のホブ・ドールとの対戦もほぼ勝利は決まっていた。現職の民主党上院議員ジェイ・ブルワースは、クリントンの対抗候補として立候補したが、マスコミも選挙民も関心外のことだった。選挙戦終盤を迎えてノイローゼ状態のブルワースは、議員の裏面工作をしている悪徳保険屋と取り引きし、自分の娘を受取り人に高額の保険をかけ、雇った殺し屋に選挙運動最後の週末に殺させるという巧妙な自殺を計画する。自分は死んだものと覚悟したブルワースは、すべて無欲無心。怖いものなし。自由そのもの。遠慮して言えなかったこともズバズパ言える。がぜん彼の人気は急上昇してくる。はたして彼は選挙に勝てるのか?。
爆笑につぐ爆笑の型破りコメディには、いま日本も例外ではなく世界を覆う政治不信の根源に痛烈な糾弾をこめ、選挙の裏にある金権とメディア、人種偏見などなど、容赦なく鋭く欺瞞を暴き出していきます。著者を熱狂させるラップに込められた熱いメッセージには、21世紀を先取りした政治の本質的な問題が込められているのです。この映画が世界で大きな論議を呼び起こしているポイントはそこにあります。ブルワースを演じるのは、監督、製作、オリジナル・ストーリー、共同脚本を兼ねるウォーレン・ビーティ。次期アカデミー賞でも有力候補とされています。

ストーリー

1996年3月、カリフォルニア州予備選挙で、共和党の大統領候補はロバート・ドールに対する民主党は対抗候補もなくクリントン大続領を推した。国民は当然のこととして受け止めていた。だから現職の民主党上院議員ジェイ・プルワース(ウォーレン・ビーティ)の対抗候補として選挙出馬しても、ほとんどの市民には関心外のことだった。選挙戦は最終ラウンドにさしかかっていた。ブルワースは政治献金の問題や、世論調査では4ポイントダウンしており、ここ3日聞、なにも食わず一睡もしていないノイローゼ状態に陥っていた。ブルワースを長年にわたって支えてきた顧問ダイバース(ジャック・ウォーデン)は香港に投資している株のことで頭がいっぱい。選挙参謀マーフィ(オリバー・プラット)は神経をいらだたせるばかり。追い詰められたブルワースは、議員の裏面工作をしている悪徳保険屋クロケット(ポ一ル・ソルビノ)を呼び、1000万ドルの生命保険を賭け、17歳の娘を受取人にして、選挙運動の最後の週末に、雇った殺し屋に自分を暗殺させるという取り引きをしてしまう
クロケットは、さっそくギャングの大物ヴィニー(リチャード・サラフィアン)にヒットマンの手配を依頼する。黒いサングラスの男が、ブルワースの前に出睨しだす。死と背中合わせの状況に自分を置いたブルワースの心境に大変化が起こる。アクが抜け、目からウロコが落ち、これまで遠慮して言えなかったことも、ズバり本音で言える。死を超越すれば世のなかに怖いものはない。辛辣な政治批判をズバズバ言い出すブルワース。マーフィは、ロサンゼルスの黒人地区サウス・セントラルの教会にブルワースを送り込む。アフリカ系アメリカ人のコミニティは、4年前の暴動や犯罪多発地帯としても知られる。「地域再違の予算はどうなたのだ」という声に「ブッシュもクリントンも空公約で、今は忘れている」と答えるブルワース。彼は人種偏見についての現状を批判するが、刺激的な発言に発展。演説原稿と違う内容に、混乱を恐れたマーフィは火災報知器を鳴らし演説会を中断させる。本音を言って胸がすっきりしたというブルワース。300人の黒人のなかにニーナ(ハル・ベリー)が、熱心に聞き入り、ブルワースとの接近を狙っていた。映画界の支援者の前では、彼らが製作する作品をケナして、ユダヤ人である彼らの神経を逆なですることまで言ってしまう。政治の世界は、きれいことを並べ有権旨に媚びる。その逆手をとりだしたブルワースに少しづつ共感者も出てくる。
ニーナとの交際にスキャンダルを嗅ぎ追うトップ屋を感じながら、ブルワースは皮肉にも彼女を通して、新しい生きる活力を見いだしていた。彼女は26歳で、60年代の黒人市民権運動の運動家だった母親に育てられ、自分の意見をしっかり持つ知性の人でブルワースは父親以上の年齢ながら、彼女から教えられるものがあった。
ブルワースは、次第にマスコミに“大衆の期待に答える男”として取り上げられ、やがてテレビの特番に出演する。ドール、クリントンとのナマ番組に黒いサングラスに短パン・スタイルで登場しラッブで強烈なメッセージを送り出した。その反響は大きく彼の支持率は急上昇、実に民主党票の71%を獲得してしまう。上院の指名を受けると同時に大統領候補にノミネートされてしまう。はたして、この結末は?…

スタッフ

監督: ウォーレン・ビーティ
脚本: ウォーレン・ビーティ、ジェレミー・ピクサー
ストーリー: ウォーレン・ビーティ
製作: ウォーレン・ビーティ、ビーター・ヤン・ブルッズ
製作総指揮: ローレン・シュラー・ドナー
撮影: ビットリオ・ストラーロ、AIC・A.S.C
プロダクション・デザイナー: ディーン・タブーラリス
編集: ロバート・C・ジョーンズ、ビリー・ウェバー
衣裳デザイナー: ミレン・キャノネロ
共同製作: ビクトリア・トーマス、フランク・キャプラ三世
作曲・オーケストレーション・指揮: エンニオ・モリコー
サウンド・トラック製作総指揮: キャリン・ラクトマン

キャスト

ジェイ・ブルワース: ウォーレン・ビューティ
ニーナ: ハル・ベリー
L.D.: ドン・チードル
デニス・マーフィ: オリバー・プラット
グラハム・クロケット: ポール・ソルビノ
エディ・ダイバース: ジャック・ウォーデン
ダーネル: イザイア・ワシントン
ゲイリー: ショーン・アスティン
コンスタンス・ブルワース: クリスティーン・バランスキー
ビル・フェルドマン: ジョシュア・マリ一ナ
ヴィニー: リチャード・サラフィアン
マカヴォイ: ジャッキー・ゲイル
ラスタマン: アミリ・バラカ
ミミ: ローリー・メトカーフ
フレッド: ウェンデ'ル・ヒアス
シェリル: ミシェル・モーガン
ターニャ: アリヤン・ジョンソン

LINK

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