オフィス北野製作・配給、北野武作品に続く第2弾!

☆第51回ロカルノ国際映画祭コンペティション部門正式出品作品 ☆みちのく国際ミステリー映画祭'99出品作品::http://www.lantecweb.com/mystery/index.html

1998年/101分/カラー/ヴィスタサイズ/モノラル/配給:日本ヘラルド映画・オフィス北野

1999年3月25日よりビデオレンタル開始 1998年9月26日より、テアトル新宿にて"最高の選択"ロードショー公開!

公開初日 1998/09/26

配給会社名 0020/0058

解説

『キッズ・リターン』以来、北野武作品を自社で配給してきた“オフィス北野”が、いよいよ映画製作・配給会社としての側面を確立するため、世に送りだすのがこの作品『生きない』です。今回はたけし軍団のダンカンが自らオリジナル脚本を書き上げ、主演もしています。監督には『ソナチネ』以来、北野組の助監督として作品を支えてきた清水浩が抜擢された。その演出は大胆かつ緻密な省略法を成していて、また一人の日本映画界に才能あふれる若手監督を輩出したことを証明しています。撮影は98年2月2日に全編沖縄でクランクインし、3週間で撮りきるという強行スケジュールでのぞみました。この時期の沖縄は天候が定まらず、実際、撮影中晴天だったのは数日しかありませんでしたが、現場の方は「清水のためならば…」と集まった北野組のメインスタッフに支えられ、撮りこぼすこともクランクアップしました。

ストーリー

1997年12月30日。那覇空港。2泊3日の沖縄初日の出ツアーの添乗員・新垣(ダンカン)は最後のツアー客、八代(温水洋一)を待っていた。すでにバスに乗り込んでいるツアー客も。その数はやけに少ない。出発直前1人の女が新垣に声をかけてきた_美つき(大河内奈々子)だ。ツアーに参加するはずだった叔父さんの代わりにやってきたのだ。こうして美つきを加えてたった13人のバスツアーが始まった。じつはこのツアー、参加者たちが多額の借金を抱えている保険金目当てのむ自殺ツアーだったのだ!_ただし美つきを除いて…。その美つきの提案で、バスの中で“しりとり”を始める乗客たち_おしゃべりでやたら人の借金の事を知りたがる伊藤(村野武範)、女に騙され借金を背負った教師の木村(尾美としのり)、病弱な子供を持ちながらギャンブルに走った神田(小倉一朗)、バブル期においしい思いをし過ぎた野口(石田太郎)、おやじギャグを飛ばしまくる町工場の社長小沢(左右田一平)、不倫の関係にある運転手の田口(砂丘光男)とバスガイドの福田(春木みさよ)、宗教家の能勢(グレート義太夫)、設計技師の望月(岸博之)、そして小松(三橋貴志)。みんなそれぞれの想いを胸に、バスは宿泊先のホテルに到着した。その日、最後の夜を楽しもうと、沖縄の街に繰り出すツアー客たち。仮らはいつのまにか同じ目的意識のためなのか。友情のようなものでつながり始めていた。そんな彼らを自覚が無いと叱責する新垣。「どうせ明日死ぬんじゃないかよ!」と思わず美つきの前で叫んでしまう木村。翌日、乗客たちを何事も無かったかのようにバスに乗り込もうとしていた。ただし、美つきをのぞいては…。新垣に薬で眠らされた美つきの姿を見て、彼らは死ぬことに疑問を感じ始めていた。しかし、そんな彼らの気持ちを置き去りにするかのようにバスは動きはじめ。まるで棺桶が運ばれていくかのように…。

スタッフ

監督 ………… 清水浩
製作 ………… バンダイビジュアル・TBS・TOKYOFM
日本ヘラルド映画/オフィス北野
プロデューサー ………… 森昌行、柘植靖司、吉田多喜男
協力プロテューサー ………… 濱名一哉、吉川一博、坂上直行
脚本 ………… ダンカン
原案 ………… 中原文夫/小説すばる「不定期のバスの客」
音楽 ………… MAYA
ラインプロデューサー ………… 小宮慎二
撮影 ………… 柳島克己(J.S.C)
照明 ………… 高屋齋
美術 ………… 磯田典宏
録音 ………… 武進
編集 ………… 太田義則
記録 ………… 松澤一美
キャスティング ………… 吉川威史
助監督 ………… 大野大介
製作担当 ………… 山本章

キャスト

ダンカン
大河内奈々子
尾美としのり
左右田一平
温水洋一
グレート義太夫
岸博之
三橋貴志
砂丘光男
春木みさよ
小倉一朗
石田太郎
村野武範

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