原題:the dress

注目のオランダ映画界から、奇妙で奇抜な異色作の登場!

☆96年ヴェネチア国際映画祭国際批評家連盟賞受賞 ・オリジナルサウンドトラック9月25日カルチュア・パブリッシャーズより発売

1996年/オランダ映画/カラー/1時間43分/協力:日活 宣伝協力:シネマ・キャッツ/配給:エースピクチャーズ 提供/アスミック・エースエンタテイメント

1998年10月31日より、俳優座トーキナイトにて公開!

公開初日 1998/10/31

配給会社名 0007

解説

ポール・ヴァーホーベン(『危険な愛』『氷の微笑』『スターシップ・トゥルーパーズ』)やヨス・ステリング(『イリュージョニスト』『ポインツマン』)監督を輩出し、さらに最近では97年『アントニア』、98年『キャラクター孤独な人の肖像』(今秋公開)と2年連続アカデミー賞・最優秀外国語映画賞を受賞しているオランダ映画界。そこには異色な発想と突出した独特のセンスが吹出し、常に注目を集めています。そのオランダからまたしても、新たに奇妙な映画が登場しました。その名も『ドレス』。監督はオランダにおいて、演劇作家として数々の賞を受賞しているアレックス・ファン・バーメルダム。彼の長編デビュー作『アベル』(86年)は、閉ざされた世界観の青年と“覗き窓”の娼婦を主人公としたユーモラスでブラックな傑作として、ヴェネチア国際映画祭・批評家賞をはじめ、オランダ・アカデミー賞を総ナメにしました。そして今回登場する彼の第3作『ドレス』では“男と女の争い”という永遠のテーマを根底に息づかせながら容赦ない力強さで、時に露出狂的に人々の隠された欲望を白日のもとにさらしていきます。

ストーリー

デザイナーのグレーマは最悪の朝を迎えていた。スチュワーデスの恋人から別離を宣言された途端、デザイン案不採用の電話が入るといった具合に、次から次へと不幸が重なる。自棄になった彼は、偶然外を行くインド人女性の着る何の変哲も無い服の柄をそのまま盗用し、自分のデザインとして提出する。クライアントのローマン慨製服社では、クレーマーが新しく提出したデザインを巡って社長のローマンと重役のファン・ティルトが激論を交わしていた。その結果、クレーマーが盗用したデザインが採用され、異を唱えたファンはクビになり、会社を出ていく。服飾デザイナー、デ・フェットの山荘ではデ・フェットの恋人エヴァが裸で逃げ出した。巨大な豚“トニー”との3Pセックスを強要されたからだ。逃げるエヴァを猟銃で撃つデ・フェット。そんな騒ぎの最中、クレーマーのデザインによる生地見本が届けられた。そしてある朝、完成したドレスが、ローマン慨製服の新製品としてウィンドウに飾られる。最初にそのドレスを買ったのは61歳になるステラだった。「セックスをしましょう。そう、ワイルドに」。ドレスを着て夫を誘う彼女はやがて病に倒れ、夫の腕の中で息を引き取る。ステラの死を見届ける様にして風に飛ばされ消えていくドレス…。次にドレスを着たのはヨハンナだった。彼女のドレス姿を見て、ある男が強烈な欲望を覚えた。列車の車掌デ・スメットだ。執拗なスメットは、彼女が画家の恋人ヘルマンと暮らす家にまで忍び込み、ヨハンナを脅し、翌日のデートを約束させる。次の日、間一髪でスメットから逃れたヨハンナだが、今度はバスの運転手に襲われる。この男も彼女のドレス姿を欲情したのだ。男の額を蹴ってヘルマンの許へ逃げるヨハンナ。やがてドレスは袖を短く切られリサイルショップへ出されるが…。

スタッフ

製作 ………… マルク・ファン・バーメルダム
撮影監督 ………… マルク・フェルバーラン
音楽 ………… ヴィンセント・ファン・バーメルダム
脚本&監督 ………… アレックス・ファン・バーメルダム

キャスト

ヨハンナ ………… アリアーヌ・シェルター
ファン・ティルト ………… アンリ・ガルサン
マリー ………… オルガ・ツイダーフク
シャンタル ………… リッキー・クール
デ・スメット ………… アレックス・ファン・バーメルダム

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