前代未聞!怪獣の出ない怪獣映画!?

1998年作品/カラー/配給:松竹株式会社

2000年7月25日よりDVD発売 1999年1月29日よりビデオレンタル開始 1998年9月26日より松竹洋画系にて2本立てロードショー!!

公開初日 1998/09/26

配給会社名 0003

解説

日本映画において、1954年の『ゴジラ』に始まる怪獣映画は常に重要な地位を占めてきました。その特撮技術においてもキャラクターデザインにおいても日本の怪獣映画は他国に類を見ないほどの成熟を果たした。いつの世も、怪獣映画は子供たちの夢と憧れを育んでやみませんでした。そして幼い頃に培われた憧れはいつまでも冷めることなく大人になってもフィギュアだLDボックスだとファンを惹きつけて止まりません。そして今年はハリウッド版『GODZILLA』も全世界で公開。さらに幻の映画といわれていた北朝鮮の怪獣映画『フルサガリ/伝説の大怪獣』も晴れて公開となり、怪獣映画熱にますます拍車がかかる一方です。しかしそんな怪獣映画の累系に一石を投じる問題作が出現しました!何と、怪獣が登場しない怪獣映画、その名も『大怪獣東京に現わる』!そんな無茶苦茶な、とお思いかもしれませんが、これが映画としてきちんと成立しているのである。では、いかにして、怪獣が東京を襲い、破壊しそしてさらに驚くべき事は「東京に現わる」というタイトルにも関らず映画の舞台となるのは東京ではなく、福井県は坂井郡、三国町なのです。しかも福井県に詳しくない方のために福井観光ガイドつきといった懇切さ。この奇想天外な作品を手掛けたのは8mm映画『駕篭』以来、12年来の仲である監督・宮坂武志と脚本・NAKA雅MURA。オリジナル脚本を書き上げたNAKA雅MURAは『岸和田少年愚連隊〜血煙り純情篇〜』『岸和田愚連隊 望郷』『中国の鳥人』などの三池祟史監督作品で、今最も注目を集めている異才脚本家。きっちりと練られたシナリオに、笑いの中にもシニカルさとしっとりとした人間ドラマと織り混ぜたNAKA雅MURA独特の持ち味が本作品でも光っています。

ストーリー

ある日、正体不明の大怪獣が突然東京湾から上陸した。謎の大怪獣は東京を荒らしまくり、ビルは踏み潰され大規模な火災が発生、都市部は崩壊状態となった。怪獣の勢いは衰えず府中、八王子、山梨へと突入していく。政府は米軍への協力を要請し主要機関は大阪に移転した。その時、超大形地震が関東で発生、かつてなかった大災害が日本を襲う!…そのころ、福井県坂井郡三国町では主婦たちが茶の間でおしゃべりしながらこの模様をTVで眺めている。かつて反原子力開発運動をしていた無職の老人は正座して書きかけの自分史を綴っている。若いカップルは子供を産むか堕ろすかで痴話喧嘩しているし、ライヴをしにわざさざ東京から来た売れないロックバンドのメンバーは観光へと繰り出す。新興宗教の信者である巨乳の女は、一人ほくそ笑む。怪しげなビラをバラまいて三浪の青年を勧誘しまくる。「あの怪獣はね、文明の幕引きに現れたビヒモスちゅう使者や。最後の審判を下すんや。選ばれた者だけが救われるんや。」いつも生徒にないがしろにされていた高校教師は急にキレて校内を暴れまくる。その時突如、福岡にまたもや第ニのカメ怪獣が出現、琵琶湖湖付近で第一の怪獣と激しく戦いを繰り広げる。いよいよ福井にも危機が!迫り来る怪獣に徐々に町にも不安が広がっていく。果たして、三国町の人々に最後の審判は下されるのか…?!

スタッフ

製作   …………  木村政雄、古里靖彦、渡邊 惇
企画   …………  中澤道弘、清水敬弘
プロデューサー……  辻 裕之
キャスティングプロデューサー
     …………  田辺博之
原案・脚本…………  NAKA雅MURA
撮影   …………  坂江正明
照明   …………  清野俊博
録音   …………  塩原政博
美術   …………  武藤順一
編集   …………  中村 雅
音楽   …………  鈴木大介
音響監督 …………  柴崎憲治
製作   …………  吉本興行株式会社、丸紅株式会社、株式会社東急エージェンシー
製作協力 …………  セディックインターナショナル、エクセレントフィルム
監督   …………  宮坂武志

キャスト

桃井かおり
本田博太郎
角替和枝
西山由海
吉行由実
奥野敦士
田口トモロヲ
柏谷享助
田京恵
沢木麻美
竹内力(友情出演)
高松英郎

LINK

□公式サイト
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す