純粋であることは罪ですか。−−−−−−−−アルテミシア 17歳 17世紀イタリア。あまりにも早熟な天才女流画家の波乱万丈の生涯。

1997年/フランス・イタリア合作/日本ビクター、エース・ピクチャーズ提供/エースピクチャーズ配給

98年7月4日より Bunkamuraル・シネマにて公開!! 1999年1月22日よりビデオレンタル開始

公開初日 1998/07/04

配給会社名 0007

解説

17世紀のローマ。バロック美術が花盛りの一方、人々はとりわけ女性は封建的な制度に縛られていた。そんな時代に、わずか17歳にして奔放に、大胆に、官能的に、欲望のおもむくままに愛と芸術に生きた女性がいました。それは伝説の美貌の天才画家アルテミシア。その知られさせる波乱万丈の生涯、そしてその想像を越えた創作の秘密が400年の時を越えて、いま鮮やかに甦ります。今回の映画カで主人公であるアルテミシアに挑むのは、ジェーン・カンピオン監督『ある貴婦人の肖像』での蟲惑的な演技で世界中から注目されている美貌の新人女優ヴァレンティナ・チェルヴィ。また共演は『アンダーグラウンド』のミキ・マノイロヴィッチ、『とまどい』のミシェル・セロー等の実力派が脇を固めています。画家アルテミシアは1989年、初めてローマで回顧展が開催され、同時にアメリカで初の研究本が出版されました。今、その偉業に対して再評価が高まっています。

ストーリー

親の決めた結婚まで修道女として厳格な日々を送るアルテミシア。しかしその絵画への激しい情熱によって、ついに父親の許しを得る。その天性の才能はたちどころに開花し、著名な画家アゴスティーノへ弟子入りするまでになる。だが、それは二人にとって運命的な出会いだった。彼女は彼のもとで芸術の修業をしながら、無意識のうちに愛と性欲を発見してしまう。やがて彼女は官能をテーマにすることによって絵画に豊饒な感情表現を実らせていくようになる。そんな自分のやり方を信じ、どこまでも純粋なアルテミシアにアゴスティーノは次第に惹かれていくようになっていた。正式な結婚でなくとも、愛する事を恐れないアルテミシア…。だがしかしアゴスティーノはアルテミシアの父からレイプの汚名を着せられ、恋人たちは社会の不条理な掟に裂かれてしまう。しかも彼女のあまりにも官能的、かつ、激しい強い表現力自分のやり方を信じ純粋なアルテミシアにひかれていく…。拷問され、恋人を失い、精神的に屈辱を受けたアルテミシア。しかし、そうした哀しみ、痛みはアルテミシアの芸術に豊かな表現を生み出し“画家として初めて認められた女性”と名声を築くことになっていく。

スタッフ

監督 ………… アニエス・メレル

キャスト

ヴァレンティナ・チェルヴィ
ミキ・マノイロヴィチ
ミシェル・セロー

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