原題:LOVE SONG

一枚のレコードからはじまるラブストーリー

2000年/日本/100分/カラー/ビスタ/全6巻/2,769m/DTS Stereo/ 製作:LOVE SONG Partners (イマージュ/ソニー・シネマチック/ソニー・ピクチャーズエンタテインメント/ソニーPCL/日活/博報堂/) 製作協力:オズ 配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

2001年10月12日DVD発売&レンタル開始 2001年10月12日ビデオ発売&レンタル開始 2001年4月28日より渋谷東急3ほか全国松竹・東急系にて公開

(C)2001 LOVE SONG Partners

公開初日 2001/04/28

公開終了日 2001/05/25

配給会社名 0042

公開日メモ 尾崎豊の主題歌にのせて切なく描く心温まる青春ラブ・ストーリー

解説


尾崎豊の主題歌にのせて切なく描く心温まる青春ラブ・ストーリー

一枚のレコードからはじまるラブストーリー。胸をしめつけられるような切ない想いから『LOVE SONG』は始まる。誰でも一度は経験する、はかない夢の挫折、そして年上の男性への切ない恋心。今までにないピュアな想いが全編にあふれる青春ラブストーリーが誕生した。
主題歌は尾崎豊。死後10年経った今でも多くの熱狂的ファンを持ち、新し世代にもカリスマ的存在として支持されている。80年代を描くこの作品は、80年代に最も強烈に、そして最も多くの若者に影響を与えた尾崎豊の歌なしでは考えられなかった。しかし、彼の楽曲は今まで映画音楽として一切、許諾されることはなかった。今回、製作者側の熱いアプローチによって、遂に「OH MY LITTLE GIRL」と「FORGET-ME-NOT」が主題歌として許可され、初めてスクリーンを彩ることが実現した。そして、彼のレコードは作品の中でも重要な役割を持っている。

1980年代、携帯電話もメールも普及していない近くて遠い過去がこの映画『LOVE SONG』の舞台。決して便利ではなかったけれど「出会うこと」「会話すること」が今よりずっと大切で、ときめいていたそんな「近過去のラブストーリー」を佐藤信介監督は繊細な感覚で描いている。さらに、2つの世代のラブストーリーが微妙な距離感を保って交叉していく…という監督のねらいが今までの日本映画になかった新鮮な空気感を作品に与えている。
人は大人へ近づくとき、傷ついたり、苦しいことを乗り越えなければならない。尾崎豊の歌からインスピレーションを得た映画『LOVE SONG』には、傷つくことをおそれず、勇気をもって人生に立ち向かっていこうという熱いメッセージが込められている。

2001年、尾崎豊の没10年目にあたり、その魂の叫びは世紀を越えて、若者たちの心に発信される。伝説の歌声が、新たな時代の幕開けを告げ、青春の輝きも痛みも、さらに深く、研ぎ澄まされて甦る。ピュアな想いを、もう一度熱く、そしてもう一度生きる勇気を奮い立たせてくれる映画こそが、この『LOVE SONG』である。

ストーリー


1985年、北海道。レコード店の店頭に飾られていた尾崎豊のアルバム「十七歳の地図」が、松岡(伊藤英明)と高校生の彰子(仲間由紀恵)のふたりを引き合わせた。アルバムの在庫はなし。店員の松岡は、店頭に出していた自分のアルバムを彰子に貸す。「ちゃんと返しに来いよ。」それがきっかけで、ふたりは話すようになった。
松岡は、いずれは自分の好きな音楽だけを集めたレコードショップを作りたい、クラシックから揃っているという意味で、店の名前は生きた化石=シーラカンスにしたい、と話した。自分の夢を熱く語る松岡に、彰子は想いを寄せるようになった。
だが、松岡は、突然レコード店を辞め、自分の店を開くために東京へ行ってしまう。彰子には何も告げずに、彼女の前から姿を消してしまった。貸したままの一枚のレコードを彼女の手許に残して…..。

2年後、1987年夏、北海道。レコード店のコルクボードに貼られた夥しい数のDMやチラシの中に、彰子は「シーラカンス・レコード」のDMを見つけた。「東京にお越しの際は、ぜひ遊びに!」
それは、おととしの消印で、東京から来たものだった。DMの写真には仲間のスタッフと並ぶ松岡の姿があった。彰子にとっては、高校生活最後の夏休み。彼女は東京へ行く決心をした。もういちど松岡に会うために。彰子の同級生哲矢(一條俊)は彼女のことが好きで、ずっとつきまとっていた。ひよんなことから一緒に上京することになった彰子と哲矢、ふたりの旅が始まる。

東京。ようやくたどり着いた「シーラカンス・レコー」は廃墟になっていた。「あの店って、いつ潰れちゃったんですか?」「2年前だよ。できて、2ヶ月ちょいしかもたなかったから。」彰子は、松岡のかつての仲間たちを訪ね歩くが、彼の行方は依然として知れなかった。そんな彰子に文句を言いながらも、哲矢は大都会の喧騒の中で、彰子のために松岡を探すことにのめり込んで行く。
松岡は都会の片隅で、ひっそりと生きていた。夢破れて、変わり果てた、その姿には希望に満ちた昔の面影はなかった。警備員として勤めるオフィスビルのショーウィンドーで、彼はディスプレー・アーティストの千枝(原沙知絵)に出会う。

松岡は話す。昔、磨り減るほど聴いた一枚のレコード、尾崎豊の「十七歳の地図」のことを。彼女にふられた時に、いつも自分の部屋で聴いていて、ふられたことが平気になっても、ずっと聴いていたら、最初は泣けていた曲も、そのうち元気になれる曲になったことを。彼女と話すうちに、次第に松岡は今の自分を見つめなおすようになっていた。
夏の終わり。有明コロシアムで、尾崎豊のコンサートが開催される。彰子は会場で松岡に逢えるかもしれないと思った。それぞれの夢とあこがれと切ない想いが交叉して、たった一度きりの青春のバラードが、いまクライマックスを迎えようとしていた….。

スタッフ

監督・脚本:佐藤信介
エグゼクティブ・プロデューサー:森島恒行
プロデューサー:一瀬隆重
アソシエイト・プロデューサー:廣瀬雄
音楽プロデューサー:須藤晃
主題歌:・尾崎豊
「OH MY LITTLE GIRL」「FORGET-ME-NOT」
Licensed by Sony Music Entertainment(Japan)lnc.
撮影監督:河津太郎
美術:斎藤岩男
照明:中川大輔
編集:田中愼二
録音:柿澤潔
サウンド・エフェクト・スーパーバイザー:伊藤進一
助監督:瀧本智行
製作担当:萩原満
ライン・プロデューサー:坂本忠久/金子哲男

キャスト

松岡:伊藤英明
彰子:仲間由紀恵
哲矢:一條俊
千枝:原沙知絵

石川:津田寛治
哲矢の同級生・高橋:坂本真
彰子の同級生・和美:三輪明日美
美代子:石堂夏央
香織:奥貫薫
自転車の青年:長谷川朝晴(ジョビジョバ)
レコード屋の店員:六角慎司(ジョビショバ)
小林:石倉力(ジョビジョバ)
鈴木:マギー(ジョビジョバ)
小野:木下明水(ジョビジョバ)
岩間:坂田聡(ジョビジョバ)

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