ゆらり
2017年/日本/配給:ベストブレーン
2017年11月〜 池袋シネマ・ロサほか全国順次公開予定
︎(c)2017映画「ゆらり」製作委員会
解説
もしも、あの時伝えられなかった想いを、もう一度伝えられるとしたら…。
TAIYO MAGIC FILMの大人気舞台、ついに映像化!
西条みつとし氏の主宰しているTAIYO MAGIC FILMにて、2013年の上演より好評を博し、再演を熱望されていた舞台『ゆらり』
お笑い芸人として活動していた西条のコメディセンスと優しさが詰まったハートフルな家族の物語。
2015年6月には待望の再演が決定し、僅か10日間の公演で2000人以上を動員した。西条氏は本作でも脚本を手がけ、舞台の感動をそのままに映像化を実現。
監督を務めるのはドラマやMVなど、数々の映像作品を手掛けてきた横尾初喜。
『ゆらり』の初公演を観劇した際に、「ぜひ実写化したい」と熱望し、西条氏より脚本を預かっていた。
「もしもあの時…」
その思いが叶えられるなら、あなたは誰に何を伝えますか?
時を超えて受け継がれる家族の愛を綴った物語。
本作は、古都・石川県の老舗旅館「赤木箱」を舞台に、宿を営む家族や宿泊客など、「あの時、伝えられなかった想い」を抱える人々が、時を超えて家族の絆を取り戻す姿を、笑いと涙で描いたヒューマン・ファンタジーです。現在のシーンで岡野真也が演じるのは、老舗旅館「赤木箱」の女主人、泉凛香。未来のシーンで内山理名が演じるのは、凛香の娘でシングルマザーとして一人息子を育てる木下ゆかり。
脚本の西条みつとしは、お笑い芸人として活躍後、放送作家に転向、バイきんぐ、我が家、フォーリンラブなどのコントを手掛ける一方、自身の劇団TAIYO MAGIC FILMを主宰。齊藤工初監督『blank13』の脚本や劇作家競作による話題の深夜ドラマ「下北沢ダイハード」(TX)で筆頭を飾り、三谷幸喜、宮藤官九郎、西田征史らに続く、演劇界第四の才能として最注目のクリエイターです。13年、15年に上演して好評を博した同劇団の代表作を、西条自身の脚本で映画化しました。監督は、数々のドラマやMVを手掛け、本作が劇場映画初監督となる横尾初喜。初演観劇後の興奮冷めやらぬ中、西条に映画化を熱望した念願のデビュー作となります。
ストーリー
現在——————————
海沿いのひっそりとした佇む民宿「赤木箱」
民宿を営むのは女主人・凛香とアルバイト・瞳。
ある日、中年の男・高山たちが宿泊にやってくる。
特に変わった男ではないけれど、瞳への対応だけがどこかぎこちない。
一方、凛香は接客の傍ら、しきりに甘えてくる娘・ゆかりをついつい突き放してしまう。ショックを受けたゆかりは、父・孝介に「自分を誘拐してほしい」とせがみ、2人で狂言誘拐を計画するのだが…
未来——————————
シングルマザーのゆかりは、息子・青空と二人暮らしをしていた。
ある日、青空が「神様なんていないんだよ」と残念そうにゆかりに話す。どうやら、学校でそんな話になったらしい。
ゆかりは「神様はいるよ」と青空に神様から手紙が届くポストをプレゼントする。それは、自分が幼い頃に祖父がマジックに使っていたものだった。
その日から、ポストに投函された青空からの手紙に、返事を書くのがゆかりの日課になった。
毎朝嬉しそうに手紙を読む青空を微笑ましく見守るゆかりだったが、同時に恐れていることがあった。それは、日増しに悪くなっていく自身の体調。やがて、ゆかりは入院することになり、別れた夫・正樹に青空を預けることに…
そして、過去——————————
舞台は、数年前の民宿「赤木箱」
女優の夢を諦め、実家に戻ってきた娘・凛香は、母・美和とうまくいっていなかった。
父・幸雄になだめられても、凛香の母への態度は変わらない。
そんなある日、凛香の友人が旅館へと遊びにくる。
久しぶりの再会を喜ぶ凛香と友人だったが、あるものを発見する。
それは…不思議な注意書きが書かれたリモコン。
「このリモコンを利用してその時間に何をしても、未来の出来事は変えられません。多少の時間のずれは起こりますが、本来の時間の流れに戻っていきます。」
そのリモコンをきっかけに、凛香たちは思いがけない展開に巻き込まれていくのだった。
もしも奇跡が起こるなら、あの夜をもう一度だけ。
日常のなかに、一瞬だけ浮かび上がる温かな家族の絆。
3つの家族に起こった 暖かくて 切ない「ゆらり」な物語
スタッフ
監督:横尾初喜
脚本:西条みつとし
キャスト
岡野真也、内山理名(W主演)
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