星願(あなたにもう一度)
原題:Fly me to polaris
全アジアの女性たちを涙させた、感動のラヴ・ストーリー
第19回香港電影金像奨 最優秀新人俳優賞、最優秀主題歌賞、最優秀映画音楽賞受賞
99年8月21日(香港)
1999年度/香港映画/ビスタ・サイズ/93分/ドルビーSR 提供:パノラマ・コミュニケーションズ、オメガ・ミコット、メディア・スーツ 配給:メディア・スーツ
2001年9月21日DVD発売&レンタル開始 2001年9月28日ビデオ発売&レンタル開始 2001年1月27日よりシネマスクエアとうきゅうにて公開決定!!
公開初日 2001/01/27
配給会社名 0006
公開日メモ 子供の頃の怪我かもとで、見ることも話すこともできなくなった青年。二重苦を背負いながらも、病院で明るく働く姿を見て、誰もが彼に好意を持っていた。だが、ある日、不慮の交通事故で天国に召されてしまう。青年にとっての心残りはいちばん仲が良かった看護婦への愛の告白。
解説
子供の頃の怪我かもとで、見ることも話すこともできなくなった青年。二重苦を背負いながらも、病院で明るく働く姿を見て、誰もが彼に好意を持っていた。だが、ある日、不慮の交通事故で天国に召されてしまう。青年にとっての心残りはいちばん仲が良かった看護婦への愛の告白。
天国の計らいで、5日間だけ地上に戻ることを許された青年は、彼女に自分の存在を知らせようとした
社会で殺伐とした事件が起こり、人々の心にやさしさや思いやりが失われつつある今、究極の涙と感動を呼ぶファンタジーラブ・ストーリーが誕生した。体にハンディを持った青年と白衣の天使とのピュアな恋を描いた『星願あなたにもういちど』は、夜空に流れる星に願いをかける人々が奇跡を信じる気持ちを映画のストリーに盛り込み、心から溢れ出る本当の愛を教えてくれる佳作である。ドラマがヒットしにくい東南アジアでは、『ゴースト/ニューヨークの幻』『天国から来たチャンピオン』といった名作にも匹敵する作品と、老若男女に支持され大ヒットを記録。
香港のアカデミー賞である第19回香港電影金像奨では、作品、主演女優(センリア・チャン)、撮影、新人(リッチー・レン、センリアチャン)、音楽、主題歌の6部門にノミネートされた。
この素敵なラブ・ストーリーを作り上げたのが、撮影監督として活躍し『ラヴソング』(96)で香港電影金像奨最優秀撮影賞を受賞しているシングル・マ。撮影監督から監督に転身したその手腕は香港でも評価が高く、売れっ子の監督として活躍中であり、本件も監督と撮影を兼任している。そして彼をフォローするスタッフには香港映画界有数の人々が集結した。脚本は『フル・スロットル/烈火戦車』(95)のラウ・チーリョンと『夜半歌聲 逢いたくて、逢えなくて』(95)のヤン・シンリンが担当し、美術には『パラダイス』(97)のチャン・サイウォンが手掛けた。そして編集には『恋する惑星』(94)で香港電影金像奨最優秀編集賞受賞のコン・チーリョンが担当している。また音楽は『ダウンタウン・シャトー』(97)の新鋭ピーター・カムが手掛け、主題歌と挿入歌を主演の3人が歌い音楽も大ヒット。特にセシリア・チャンが歌った「星語心願」は香港電影金像奨最優秀主題歌賞を受賞している。
主演には、二重苦でありながら人生を楽しむ青年オニオンに、台湾音楽界を代表する人気歌手で、『ゴージャス』(99)で香港においても人気を不動のものとしたリッチー・レン。彼が恋する看護婦オータムには、99年『喜劇王』で映画デビューするや、あっという間にトップアイドルスターとなり、本作で香港電影金像奨最優秀新人賞を受賞したセシリア・チャン。そして彼女を密かに想う医師ウーには、香港で実力派歌手として人気を誇るウィリアム・ソーと、涙溢れ心温まる主人公たちの姿を見事に演じている。また『ラヴソング』(96)で香港電影金像奨最優秀助演男優賞受賞のエリック・ソァン、香港サブカルチャーの最先端を歩く『ドラゴン・ヒート(99)のエリック・コット、『バイオレンス・コップ 復讐計画』(90)のシャーレン・タン、『ソウル』(86)のラム・サンサンと、香港映画界を代表する俳優たちが脇を固めている。
ストーリー
病院に住み込みで働く青年オニオン(リッチ−・レン)は、天涯孤独の身。しかも子供の頃の水泳事故が元で盲唖の二重苦になっているが、そんな不幸を気にせず、明るく前向きに毎日を生きている。彼は病院内で誰からも好かれている人気者で、担当医のウー(ウィリアム・ソ−)、親友で売店主のジャンボ(エリック・ツァン)らも彼を見守っている。その中でも一番彼に優しく接してくれるのは、看護婦のオータム(セシリア・チャン)だった。天真爛漫でいつも笑顔を忘れないオータムは、オニオンの目には見えないものの、心に安らぎを与えてくれる。そんな彼女のために、彼は子供の頃、父から教わったサックスを、夜になると吹いていた。彼女にとっても部屋で勉強中に聞こえるサックスの優しい音色は、唯一の心の安らぎだった。だが、オニオンはサックス奏者が自分であることをオータムに隠していた。それはずっと胸に秘めていた彼女への想いを音楽に託していたからだった。
ある夜、一緒に空を眺めていた二人は流星を目撃し、願い事をする。オニオンの願いは、すべての目の不自由な人が、見えるようになること。オータムの願いは彼の目が見えるようになって一緒に流星を眺めることと、もう一つは秘密と言う。オータムの心に触れ幸福感に満ちあふれたオニオンだったが、彼女と別れた後、道で車に跳ねられてあっけなく命を落としてしまう。肉体が離れ、彼の魂がたどり着いた先は、死んだ人々の魂が集うと言われる北極星へ向かう途中の乗換駅。突然の出来事に戸惑うオニオンは、天国の審査官(エリック・コット)から、百億人に一人だけ願いをかなえられる権利を与えられる。そして彼は5日間だけ現世に帰ることを許された。
現世に戻ったオニオンは、目も見えるようになり喋れるようにもなるが、姿形は別人となっていた。彼は自分の葬儀に出席して泣きじゃくるオータムの姿を見て、自らの死を実感する。悲しみに暮れるオータムへの想いを捨て切れないオニオンは、自分の生命保険担当だった外交員になりすまして彼女に近づくが、自分の正体を明かすことは天国から禁じられている。言葉で伝えることが出来なければと、手紙を書きテープに声を吹き込むが、それも全て消されてしまい無駄な行為でしかなかった。
オニオンは最後の願いを託し、コンサートの後、オータムと会う約束をする。日記を使って彼の想いを伝えようとしたのだ。生前のオニオンの気持ちを知ったオータムは、傷つき悲しみにくれる。夜の街頭を一人彷徨う彼女は、以前、オニオンに伝えなかった願いを叫ぶ。それは好きなオニオンといつまでもずっと一緒に居たいという気持ちだった。
天国へ帰るときが迫った二日前、オニオンは唯一、自分の存在に気づいたジャンボに励まされ、最後までオータムを見守る決意をする。その頃、オータムは不思議な存在感を感じ始める。まるでいつも側にオニオンが居るかのような…。そしてウー医師は外交員が偽者であることを突き止め、オータムにそれを告げる。
とうとう最後の夜がやって来た。オニオンへの想いを募らせるオータム。その時、あのサックスの音色が聞こえて来た。サックスを吹く男の元へ彼女は駆けつけるが、それはウー医師だった。二人は抱き合うが、ウーは彼女にあの外交員から頼まれたことを話す。そうと知った彼女は、彼を求めて病院内を捜し回る。星空の下で二人の奇蹟は起きるのか…。
スタッフ
製作総指揮:レイモンド・チョウ
製作:チャン・チーコン
監督:ジングル・マ
脚本:ロー・チーリャン、ヤン・シンリン
撮影:ジングル・マ、チャン・ゴクハン
美術:チャン・サイウォン
編集:コン・チーリャン
音楽:ピーター・カム
主題歌:リッチー・レン
挿入歌:セシリア・チャン、ウィリアム・ソー
キャスト
リッチー・レン
セシリア・チャン
ウィリアム・ソー
エリック・ツァン
エリック・コット
シャーレン・タン
ラム・サンサン
LINK
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