原題:THE CRIMSON RIVERS

2つの事件、2人の刑事−−−− 閉ざされた氷の世界に宿る巨大な闇。

2000年9月27日フランス公開

2000年/フランス映画/上映時間:1時間46分/シネマスコープサイズ/ ドルビーデジタル・DTS翻訳:松浦美奈/ 提供:ギャガ・コミュニケーションズ+テレビ東京+ヒュ—マックスピクチャーズ/ 配給:ギャガ・ヒュ—マックス共同配給

2007年06月01日よりDVDリリース 2004年11月25日よりDVD発売開始 2001年8月24日DVD発売/2001年8月24日ビデオ発売&レンタル開始 2001年1月27日より新春第2弾日比谷スカラ座ほか全国東宝洋画系ロードショー

公開初日 2001/01/27

公開終了日 2001/03/30

配給会社名 0025

公開日メモ 雪崩!険しいクレパス!大自然の脅威! 雪のアルプスを舞台に、恐ろしい、猟奇事件を追う二人の刑事。 ラストの衝撃!隠された驚愕の真実!!

解説


雪崩!険しいクレパス!大自然の脅威!
雪のアルプスを舞台に、恐ろしい、猟奇事件を追う二人の刑事。
ラストの衝撃!隠された驚愕の真実!!

腐敗した死体。被害者の傷口を超アップで描写するカメラ。割り貫かれた両目、切断された両手。驚愕の表情。そして被害者は胎児のような姿に縛られている。導入部のリアルな重さで、一瞬にして観客を画面に集中させ、上映中の106分間は瞬きすら躊躇させる展開に圧倒される。
観客の心臓は高鳴り、リアルなビジュアルと大自然の美しさの対比から生まれるショッキングな映像と、ミステリー、スリラー、ホラーが持つ共通した要素(=人間の神をも恐れぬ不遜な行為とそこから生じる意外な結末)、アクション(=苦難に立ち向かう主人公達の行動)を兼ね備えた、非常にパワフルな一流のエンターテインメント超大作が遂に日本に上陸する。
「クリムゾン・リバー」は20億円を超える製作費が投入され、本国フランスでは、2000年9月27日、約600館の劇場で拡大公開され、見事興行成績第1位のスタートを記録した。本作の特徴は「バーティカル・リミット」「クリフハンガー」の持つ大自然を舞台にした山岳アクションの要素と、「セブン」「羊たちの沈黙」が持つスリラーの要素が、見事に融合された物語となっていることである。そしてまさしく雪崩のごとく、アクション+ミステリー+スリラー+ホラーの持つ、全ての映画的醍醐味が観客に押し寄せてくる。

フランスで超拡大公開、超ヒット!
マチュー・カソヴィッツ+ジャン・レノ+ヴァンサン・カッセルが挑む、全世界注目のスーパーアクション!スーパースリル!!

原作はフランスで1998年1月に出版され40万部を越える大ベストセラーとなっており、壮絶な映画化権獲得競争が繰り広げられたジャン=クリストフ・グランジェの同名小説。(日本版は2001年2月創元推理文庫より刊行予定)
小説を、メジャー感溢れる映画にすることに成功した監督に「憎しみ」「アサシンズ」でフランス映画界のホープと呼ばれるマチュー・カソヴィッツ。原作の持つパワーに引き込まれ、初めて自身オリジナルではない原作小説の映画化及びハリウッドメジャー作品と予算・内容ともに同等のダイナミックなスケールの映画創りに挑戦し、見事大成功を収めた。
主演の二人の刑事に「グラン・ブルー」「レオン」、そして近年はハリウッドに進出し「ゴジラ」「RONIN」と大活躍を続けるベテランのジャン・レノと、「ドーベルマン」で強烈な印象を残した売出し中の若手ヴァンサン・カッセル。
「セブン」のモーガン・フリーマンとブラッド・ピットを髣髴とさせる刑事コンビの誕生である。その他レノ扮する刑事を助ける大学の氷河学者に新進女優ナディア・ファレス。撮影に「ニキータ」以降全てのリュック・ベッソン作品を支えてきたティエリー・アルボガスト。
世界を睨んだメジャーな顔ぶれが集結した、超大作である。

ストーリー



険しい雪のアルプス…隠された真実
深紅の秘密に、悲鳴は凍りつく

一面の雪に覆われた壮大なアルプス山脈。そのふもとにある大学街。修道院の回廊。氷河。クレパス。壮大な大自然の中、連続殺人事件は起こった。
死体の発見。無数の裂傷。無数の骨折。それは胎児のような形に裸で縛られている。死後約48時間が経過。目が刳りぬかれ、手が切断されている。苦悶にゆがんだ被害者の顔。犯行は数時間に及び、被害者がすぐに死なないように時間をかけ行われている。パリから派遣されたベテラン警視のニーマンス(ジャン・レノ)は、この世で一番おぞましいものを見ている。被害者は地元のゲルノン大学図書館の司書をしていた。ゲルノン大学は医学部を併設する欧州最古の大学の一つで、ふもとの街はほとんどが大学関係者である。ニーマンスは閉鎖的な雰囲気に、秘密の匂いをかぎとる。
同じ頃、100キロほど離れた街で、若手刑事のマックス(ヴァンサン・カッセル)は、同時におきた墓の盗掘事件と小学校への強盗事件を調べている。何も接点が無いように思われた二つの事件。墓は1982年に死んだジュディット・エローという少女の墓であった。マックスは次に学校に向かい、記録保管室から盗まれたものがジュディットの記録であることを知る。彼女は母親の前でひき殺されたのだ。マックスは母親の行方を探す。
ニーマンスは死体の発見者である大学で雪崩の仕組みを研究している女性、ファニー・フェレイラ(ナディア・ファレス)に話を聞きに行く。彼女もこの大学の閉鎖的な雰囲気に反感をもっているが、しかし必要以上のことは話そうとはしない。
マックスは修道院に、娘の事故死後18年近く引きこもり、誰にも会わない母親の元へ行く。母親は言う「娘は悪魔に殺された。娘の存在を消すため。秘密を守るために」。
ジュディットの死の状況を聞くマックス。母は答える「娘が病気になり、生まれた病院に行った。すると悪魔に襲われた。逃げだが、見つかり…」。マックスが、ここの前はどこにいたのか聞くと、「ゲルノン…」と答えが返ってきた。
そしてマックスはゲルノンに向かう。

二人の刑事が追う、それぞれの事件。掴んだ数少ない手がかりを元に捜査を進めるうちに、ふたつの事件はひとつの接点に結びついていく。しかし、同時に二人の刑事は犯人に狙われ、いつしか逆に死の恐怖へ追いつめられていく。やがて事件の背景にある、<人間が絶対にしてはいけないこと。心や魂、肉体そのものの存在にかかわる神をも恐れぬ行為>の秘密を知った時、おぞましい過去、驚愕の事実は二人の刑事を死と氷の世界であるアルプス山脈へ導いていく…。

スタッフ

監督:マチュー・カソビッツ
プロデューサー:アラン・ゴールドマン
アソシエート・プロデューサー:キャサリン・モリス
プロダクション・ディレクター:ジェローム・ムシャルウ
ファースト・ディレクターズ・アシスタント:ヴァレリー・お酢人・ジラール
セカンド・ディレクターズ・アシスタント:パスカル・ゲラン
カソヴィッツ氏アシスタント:シルヴィー・カニクイット
ストーリー・ボーダー:ファリド・ケルミチ
スクリプター:ナタリーヴィエルニ、ミケール・アンドレウッチ
キャスティング:ピエール・ジャック・ベニチュ
ジェネラル・アシスタント・ディレクター:シルヴァン・ブラドゥ
デビュティ・アシスタント・ディレクター:マーティン・ジョベール、アントワーヌ・ヴィエルニ
撮影監督:ティエリー・アルボガスト
カメラマン:ジョルジ・ディアン

キャスト

ピエ—ル・ニーマンス:ジャン・レノ
マックス・ケルケリアン:ヴァンサン・カッセル
ファニー・フェレイラ:ナディア・ファレス
シスター・アンドレ:ドミニク・サンドラ
キャプテン・ダーメイン:カリム・ベルカードラ
ドクター・ベルナール・シェルネゼ:ジャン・ピエ—ル・カッセル
修道院長:ディディエ・フラマン
弁護士:フランソワ・レバンタル
校長:フランシン・バージュ
モーターウェイ・サービスの男:フィリップ・ナオン
修道院長の息子:ローラン・ラフィット
墓守:ロベール・ジャンドルゥー
スキンへッド1:クリストフ・ベルナール
スキンヘッド2:ニッキー・ノード
警察官1(サルザック):トニオ・デスカンヴェル
警察官2(サルザック):オリヴィエ・ルセ
修道院のシスター:フランソワ—ズ・ロロウ
コンピュータ技術者:ヴァンサン・トゥリ
サルザック・エステートの若者1:サミ・ジトゥーニ
サルザック・エステートの若者2:スリム・ジトゥーニ
橋を壊す警官:クリストフ・ロシニョン
アイデア警官:ドミニク・ベトンフェルド
子供:アレクシス:ロビン
スキンヘッドカフェのオーナー:ローラン・アヴァ—ル
フィリッピ・セルテス:オリヴィエ・モデル
コンピュータ・コップ:ニコラス・コレツキー
警官:ヴァンサン・シメンティ

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