シロナガスクジラに捧げるバレエ
2015年/日本/カラー/72分 配給:スーパーサウルス
2015年9月19日公開
公開初日 2015/09/19
配給会社名 1577
解説
『シロナガスクジラに捧げるバレエ』は、地震と津波により、家族を失った幼い姉妹が元住んでいた海辺の村に帰り、亡くなった家族と数日間を過ごす物語。震災遺児、震災孤児の心の再生と希望への旅路を独自の映像美で、詩情豊かに描く内容で、監督自ら出演し、撮影を行なった。
本作はサイレント映画であり、音楽を映画『おくりびと』で12人のチェリストの一人としてレコ−ディングにも参加、東京フィルハーモニー交響楽団等への首席客演など多方面で活躍する海野幹雄氏(チェロ)、現在、作曲家・ピアニストとして多岐にわたり精力的に活動、テレビ番組等メディアでも大活躍の作曲家・新垣隆氏(ピアノ)が共同で担当しているのも話題だ。
シンポジウムには、公益社団法人日本ユネスコ協会連盟ユネスコ運動推進委員、千代田ユネスコ協会副会長、東京都ユネスコ連絡協議会理事の炭谷宇紀子氏、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン東日本大震災復興支援事業部 子どもにやさしい地域づくりプログラムスペシャリストの田代光恵氏が出席し、熱心な討議を繰り広げた。
ファシリテーターを務めた坂口監督は、震災後、被災地に足を運んだ経験も踏まえ、東日本大震災の被災地にある児童養護施設で、震災遺児、震災孤児を受け入れている「里親支援」の担当者にインタビューを敢行、独自の取材を公開した。
「子どもたち受け入れている里親は祖父母や叔父叔母など親戚である場合が多い。思春期を迎えた子どもたちの精神的な苦悩に加えて、里親の高齢化が進んでいる。里親が短期入院など万一の場合、子どもたちを支援する体制は不整備だ。また、公的機関の支援制度は18歳未満(事情がある場合、20歳未満)で打ち切られる。そこから先は自立して、社会のなかで生きて行かなくてはならないという厳しい現実がある」(坂口監督)
そんな子どもたちに手を差しのべているのが日本ユネスコ協会連盟であり、東日本大震災の被災地の子どもたち全般を対象に活動しているのがセーブ・ザ・チルドレン・ジャパン だ。両法人ともに、今後はよりきめの細かい活動を手がけていきたいという。
観客からは、「震災は過去のものではなく、まだまだ被災者へのサポートが必要とわかった」「本当の意味の復興は、一人一人の心のケアなのだと感じた」など多数の感想が寄せられた。
ストーリー
スタッフ
監督:坂口香津美
脚本:坂口香津美
音楽:海野幹雄、新垣隆
キャスト
松下華菜
大久保妃織
新倉真由美
橘春花
山下直
白樹栞
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