2013/日本/カラー/HD/101分 配給:太秦

2013年10/5(土)〜新宿K’scinemaにてモーニングショー、以下全国順次公開

(C)タキオンジャパン

公開初日 2013/10/05

配給会社名 0864

解説


村上春樹、中上健次らと並び評されながら、不遇をかこった小説家・佐藤泰志。その知られざる生き様をいま—−−−

2010年に劇場公開され、キネマ旬報第9位に選出されるなど大きな話題になった映画『海炭市叙景』(加瀬亮主演・熊切和嘉監督)。原作者・佐藤泰志の故郷である函館をモデルにした“海炭市”を舞台に、その土地で生きる人々の姿を力強く描き、複数の挿話が交錯する物語は多くの観客を魅了した。その原作者であり、“幻の小説家”と言われていた佐藤泰志も、映画『海炭市叙景』の公開により過去の著作の復刊が相次ぎ、大きな注目を浴びた。村上春樹、中上健次らと並び評されながら、文学賞にめぐまれず、90年に自らの命を絶った不遇の小説家・佐藤泰志。その知られざる、小説を書く事に捧げた生き様を再現ドラマを交え、世に問うドキュメンタリー映画『書くことの重さ』。ひとりの小説家の生き方から、我々は何を思い、何を感じるのだろうか。

監督は、広島と長崎の両市で被爆し、二重被爆者となった山口彊さんを追ったドキュメンタリー映画『二重被爆』『二重被爆〜語り部 山口彊の遺言』の稲塚秀孝。北海道苫小牧市出身で自らも小説家を志していた稲塚監督は、同時代に同じ北海道で生まれ、中央の文壇で活躍していた佐藤泰志にまばゆい憧れを抱きながらも、若くして命を絶ったその人生に興味をもち、ドキュメンタリー映画の製作を思い立つ。
その趣旨に賛同するように集まったスタッフとキャスト。ナレーターに日本を代表する名優、仲代達矢。ドラマ部分で佐藤泰志の母親役を演じる、歌手、加藤登紀子。また、仲代達矢が主宰する無名塾から結集した若き俳優たちも、佐藤泰志の人生の再現に力を注いでいる。

ストーリー




厳しい冬と短い夏の街、函館。佐藤はこの街に生まれ育ち、20歳まで過ごす。
父母は青函連絡船を往復して、青森産の黒石米を運び、函館で売りさばく「担ぎ屋」として生計を立てた。幼いころから作文を書いた佐藤は、中学2年の文集に「芥川賞作家になる」と将来の目標を書いている。
佐藤泰志の物語は、「きみの鳥はうたえる」が芥川賞候補になった1982年1月から始まる。  

スタッフ

プロデュース・監督:稲塚秀孝
撮影:進藤清史、作佐部一哉
音声:内田丈也、斎藤 泉、武田脩平
照明:男澤克幸、川島孝夫
美術:庄司 薫(NHKアート)、嶋村 崇(NOAR)
音効:塚田 大
EED:金井 猛、佐藤 幸
ミキサー:永田恭紀
助監督:岩田大生、池田春花、新見圭太、中野沙羅
編集:油谷岩夫
日本芸術文化振興会 助成作品
製作:タキオンジャパン
配給:太秦(北海道以外)

キャスト

語り:仲代達矢
 
佐藤泰志
加藤登紀子

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