原題:Sunk into the Womb

実事件を基に、家庭の密室を描いた社会派フィクション映画

2013年/日本/カラー/95分 配給:Paranoidkitchen

2015年3 月 21 日(土)より、横浜シネマジャック&ベティにて1週間限定上映 2015年03月04日よりDVDリリース 2014年11月8日、新宿K's cinemaにてアンコール公開 2013年11月9日、新宿K's cinemaにて公開

©paranoidkitchen

公開初日 2013/11/09

配給会社名 1210

解説


『子宮に沈める』の背景にある「大阪二児遺棄事件」とは?

2010年、夏。大阪市内のマンション、大量のゴミに埋もれた一室で幼い女児と男児の遺体が見つかった。
警察は、この部屋に住んでいた亡くなった2児の母親である下村早苗(しもむらさなえ)を死体遺棄容疑で逮捕。
裁判所は、下村被告に殺意があったとして殺人罪で起訴、有期刑で最長である懲役30年(求刑無期懲役)を言い渡した。
被告は最終意見陳述の際、涙を流し「もう一度2人を抱きしめたい。こんなひどい母親ですが、私はこれからも2人の母親でいます。
一生2人を背負って、罪を償って生きていきます」と発言していた。
親が子どもに「食事を与えず殺した事件」として、メディアによってセンセーショナルに取り上げられた。
育児放棄(ネグレクト)を行う母親への激しい非難が起き、親の責任、子どもの命の所有について考えさせる象徴的な事件となった。
国内で続発する虐待事件に対して、母親の「厳罰」を求める声は今も強まりを見せている。

ストーリー







孤独が、母を追いつめる。

帰らない夫に一方的な別れを告げられ、子供2人とアパートでの新生活がはじまる。
必死に“良き母”であろうとする主人公、由希子。
毎日の長時間労働、資格試験、家事、子育て。
やがて直面する学歴、職歴のないシングルマザーの経済的困窮、
社会からの孤立、すぐ隣に見える誘惑。
都会で暮らす若いシングルマザーが、孤独に追いつめられ、逃避に陥ることではじまる、子供たちの悲劇。
いかにして若い母親が、殺人者となったのか?
小さな命を闇に閉じ込めたのは、誰なのか?
育児放棄という見えにくい現実を、あえて“部屋”という閉ざされた空間のみを使い、衝撃的で静かな映像美で描いた社会派フィクション。

スタッフ

監督・脚本:緒方貴臣
撮影:堀之内崇
録音:根本飛鳥
美術・衣裳:渡辺麗子
編集:澤井祐美

キャスト

伊澤恵美子
土屋 希乃

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