2012年/カラー/ステレオ/デジタル/96分/日本 配給:トラヴィス

2013年6月15日(土)ユーロスペースにてモーニング・ロードショー!!

(C)2012 庵治石映画製作委員会 株式会社ダイテツ

公開初日 2013/06/15

配給会社名 1274

解説


2009年「さぬき映画祭」脚本コンクール入賞作品の「紲〜庵治石の味〜」が遂に完成いたしました。この映画は香川県高松市で生産される「庵治石」をテーマにし、過去、香川県内で撮影されたどの映画よりも、この街にしかない景色と、音と、匂いと、人をしっかりと描いた作品になっています。
主演は映画「指輪をはめたい」などで注目を浴び、今回人生に悩む翔太役を見事に演じた佐藤貴広、その恋人役にNHK「梅ちゃん先生」などで活躍中の小野まりえ、さらにNTV「電波少年」出演後特異な風貌を売りに俳優業に専念したなすびが脇を固めます。監督にはクリント・イーストウッドの母校で製作全般を学び、帰国後TV・CM・映画とあらゆる映像ジャンルでディレクターを手がける俊英の片岡秀明があたり、孤高の石職人に弟子入りした青年の葛藤、師弟愛、家族との絆などを高松の美しい景色を背景に感動的に描きます。

ストーリー




東京で大学に通う鈴木翔太。
ここ数年音信不通だった父の訃報を聞き、生まれ故郷である、香川県高松市庵治町に帰省する。
父、英之は、高松市庵治町の最大の地場産業でもある、世界一高級な石「庵治石(あじいし)」を加工する
石職人だった。翔太は、そんな父の仕事を、時代遅れだ、跡は継がないと告げ東京に出てきた経緯があった。

あまりにも突然だった為すぐには父の死を受け入れることができずにいたが、葬式の後、仏壇の前で涙する
母の姿を見て、父の仕事場に残された小さい頃にプレゼントされたホコリをかぶった石琴(せっきん)を見
て、自分の中の父の存在の大きさに気づく。

葬式の後、翔太は地元に残り生まれ育った街並みを散歩する。少し山の中に入った時、遠くの方から聞こえて
くる不思議な音に気づく。

カーン、カーン、カーン。

懐かしいような、新しいような、心の奥に響く、何かを叩く音。

音の聞こえる方に歩みを進めると、そこには古ぼけた一件の作業小屋が建っていた。小さな窓から中を覗いて
みると、そこでは初老の男性(源次郎)が石像を彫っていた。翔太に気づいた源次郎はぶっきらぼうに何か用
か?と問いつめる。恐縮する翔太、引き返そうとしたその瞬間、小屋の壁にかかっている一枚の写真に気がつ
く。父、英之の作業場に飾られているものと同じ写真だった。

家に戻った翔太は、母と姉に、夏休みの間地元に残る旨を伝え二人を驚かせる。翌日翔太が足早に向かった先
は山奥の源次郎の小屋。そこで突然、源次郎に「弟子入り」を申し込む。どこの馬の骨かわらかない翔太を冷
たく跳ね返す源次郎。そこへ、源次郎の娘、結維がやってくる。翔太の顔を見て驚く結維。二人は高校の同級
生だった。翔太の願いを知った結維は父親に弟子入りを認めるよう懇願する。

翔太の名前を聞いた途端、突然弟子入りを認めた源次郎は、翔太を彼の父と同じ石職人に育てる決心をする。
その動機はいった何なのか。

ふとしたきっかけで交錯する二つの人生。
自然豊かな高松市庵治町、牟礼町を舞台に、400年続く石職人とそのまわりの人たちのつつましくも芯の強い生き方が描かれる。

スタッフ

エグゼクティブプロデューサー:大久保一彦 
プロデューサー:有川潤
脚本・監督:片岡秀明 
撮影:はやしまこと(J.S.C)
照明:吉角荘介 
録音・整音:小牧修二 
キャスティング:石垣光代 東平七奈 
サウンドトラック:三島元樹 オープニング曲:「Song in Blue」小倉博和
エンディング曲:「さよならのうた」一ノ宮頼子題字:祥洲
製作:庵治石映画製作委員会 株式会社ダイテツ
配給:トラヴィス

キャスト

佐藤貴広 
小野まりえ 
志賀圭二郎 
なすび 
高橋努 

朝岡実嶺 
根岸つかさ 
提坂笑加 
村井克行

LINK

□公式サイト
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す