原題:Muybridge’s Strings

第35回モントリオール世界映画祭・短編映画コンペティション

2011年/12分38秒/35ミリ/ドルビー・デジタル/カナダ・日本/セリフなし/字幕:英語、日本語/カラー&白黒 配給:ポリゴン・ピクチュアズ、ヤマムラアニメーション

2012年08月25日よりDVDリリース 2011年9月17日(土)〜10月7日(金) 3週間限定ロードショー

© 2011 National Film Board of Canada / NHK / Polygon Pictures

公開初日 2011/09/17

配給会社名 1244/0358

解説


映画の発明に大きなインスイレーションを与えた写真家
エドワード・マイブリッジと、現代東京の母と子が、
時空を超えて織りなす映像詩

時間を止めることは出来るだろうか? 時間を反転することは? 山村浩二の『マイブリッジの糸』は、1878年に馬のギャロップの連続動作を撮影することに成功した写真家エドワード・マイブリッジと、母と娘の情景、ふたつの世界の対比によって「時間」に思いをめぐらせるアニメーションだ。

作品は、カリフォルニアと東京、19世紀と21世紀を往き交いながら、マイブリッジの波乱に満ちた人生に焦点を当て、一方では母親のシュールな白日夢を紡いでいる–それは、人生の過ぎ去る一瞬を捉えたい、幸福の瞬間を凍結したいという、人間の飽くなき欲望を探る、詩的な対位法である。

日本アニメーション界の奇才、山村浩二の洗練された芸術性と、カナダアニメーション界を代表するサウンドデザインの巨匠、ノルマン・ロジェによる音の世界に彩られ、『マイブリッジの糸』は、J.S.バッハ作「蟹のカノン」の透明な音色の上に浮遊する時の「瞬間」と「永遠」を体感させてくれる。

エドワード・マイブリッジ

ギャロップする馬の連続動作を捉える独創的なシステムを設計した写真家エドワード・マイブリッジ(1830-1904)は、運動の写真解析分野の先駆者と見なされている。彼は1872年に写真の実験を開始したが、彼の妻の愛人を射殺した後に中断を余儀なくされた。1879年に動物種を対象に実験を再開し、1886年からは人間も対象とした。1880年には写真を連続投影できるズージャイロスコープ( Zoogyro-scope)を開発し、それを1889年にエミル・レイノーの作品に触発された改良版ゾープラクシスコープ(Zoopraxiscope)に置き換えた。

ストーリー



スタッフ

監督・脚本・編集・デザイン・アニメーション:山村浩二
オリジナル音楽・サウンドデザイン:ノルマン・ロジェ、ピエール・イブ・ドラポー、ドゥニ・シャルトラン
J.S.バッハ「蟹のカノン」 編曲:ノルマン・ロジェ
エグゼクティブプロデューサー:デヴィッド・ヴェロール(NFB)、斉藤健治(NHK)、塩田周三(ポリゴン・ピクチュアズ)
プロデューサー:マイケル・フクシマ(NFB)、土橋圭介(NHK)、塩田周三(ポリゴン・ピクチュアズ)
配給:ポリゴン・ピクチュアズ、ヤマムラアニメーション

キャスト

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