娯楽の原点ここにあり。涙も忘れて心が躍る、小さな村のハレ舞台。

2011年/日本/カラー/93分/ 配給:東映

2011年7月16日(土)公開

©2011「大鹿村騒動記」製作委員会

公開初日 2011/07/16

配給会社名 0004

解説


美しき日本の山村で「芸能の原点」を守ってきた人たちの、ホロ苦くもオカシミあふれる群像劇──。日本映画界を代表する名優・原田芳雄が「70代を迎えて、どうしても演っておきたかった」という珠玉の人間ドラマが、最高のキャスト・スタッフを得てここに完成した。監督はあの鮮烈なデビュー作『どついたるねん』以来、『KT』『座頭市 THE LAST』など計6本にわたって原田に熱い眼差しを向けてきた阪本順治。誰もが待っていた「20年越しのガチンコ勝負」の実現に大楠道代、岸部一徳、佐藤浩市、松たか子、瑛太、石橋蓮司、三國連太郎などの豪華実力派が駆けつけ、遊び心たっぷりに脇を固めている。さらに忌野清志郎の隠れた名曲「太陽の当たる場所」が主題歌に選ばれ、悲喜こもごもの結末を温かく包み込む。ままならぬ事情を抱えた人生と、浮き世の憂さも吹き飛ぶハレ舞台。絢爛たる舞台の向こうに見えてくる、軽妙な人間模様。日本映画が久しく忘れていた滋味深い“オトナの喜劇”の誕生だ。

ストーリー





雄大な南アルプスの麓にある長野県大鹿村。そこでシカ料理店を営む初老の男・風祭善(原田芳雄)は、300年以上の歴史をもつ村歌舞伎の花形役者だ。ひとたび舞台に立てば、見物の声援を一身にあびる存在。だが実生活では女房に逃げられ、あわれ独り身をかこっていた。そんなある日、公演を5日後に控えた折も折、18年前に駆け落ちした妻・貴子(大楠道代)と幼なじみの治(岸部一徳)が帰ってくる。脳の疾患で記憶をなくしつつある貴子をいきなり返され、途方に暮れる善。強がりながらも心は千々に乱れ、ついには芝居を投げ出してしまう。仲間や村人たちが固唾を呑んで見守るなか、刻々と近づく公演日。そこに大型台風まで加わって……。ハテ300年の伝統は途切れてしまうのか、小さな村を巻き込んだ大騒動の行方やいかに!?

スタッフ

企画/監督:阪本順治
脚本/荒井晴彦 阪本順治
主題歌/「太陽の当たる場所」忌野清志郎(ユニバーサルミュージック)

キャスト

風祭 善/原田芳雄
風祭貴子/大楠道代
能村 治/岸部一徳
越田一平/佐藤浩市
織井美江/松たか子
大地雷音/冨浦智嗣
柴山寛治/瑛太
重田権三/石橋蓮司
柴山 満/小倉一郎
朝川玄一郎/でんでん
平岡健太/加藤虎ノ介
山谷一夫/小野武彦
津田義一/三國連太郎

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