ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路
原題:Nannerl,Mozart’s Sister
2010年シカゴ国際映画祭、モントリオール世界映画祭コンペティション部門正式出品作品
2010年/フランス/カラー/120分/ 配給:アルバトロス・フィルム
2011年4月9日(土)より Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開
© 2010 Les Films Alyne
公開初日 2011/04/09
配給会社名 0012
解説
人も羨む天賦の才能に恵まれながら、時代の波に運命を押し流されたひとりの女性がいた——
ヨーロッパの音楽界を震撼させた神童ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。その彼の傍らには、知られざる“もうひとり”のモーツァルトが存在した。その人の名は、マリア・アンナ・モーツァルト、愛称ナンネル。ヴォルフガングの4歳年上の実姉である。
本作『ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路』は、天才の陰に隠れたもうひとりのモーツァルト、ナンネルの知られざる真実に光を当てるとともに、ルイ15世の王太子であるルイ・フェルディナンとの秘かな恋のゆくえを、実際のヴェルサイユ宮殿でのロケを敢行、絢爛たる宮廷絵巻とルイ王朝時代の衣装、重厚なバロック音楽によって描くスケールあふれる一大ロマンである。華麗なるヴェルサイユ宮で繰り広げられる数奇なる運命のドラマ。女性が音楽家として生きることが許されなかった時代、懸命に自らの運命を模索したナンネルの情熱と絶望は、現代を生きる私たちにとっても感動と共感で胸揺さぶるに違いない。
ストーリー
18世紀中頃。ザルツブルクを旅立ったモーツァルト一家の長い演奏旅行も 3年の歳月を重ねようとしていた。父レオポルド(マルク・バルベ)の教育によって3歳から音楽を学び、その才能を開花させた14歳のナンネル(マリー・フェレ)には、11歳の弟ヴォルフガング(ダヴィッド・モロー)がいた。ヴォルフガングのヴァイオリン演奏と、ナンネルの伴奏は各地で好評を集め、報奨金代わりに豪華な装飾品が贈られたが、それらは馬車の旅の足枷にしかならず、一家の生活は困窮を極めていた。旅の途中、父は次第に “神童”と呼ばれ演奏会で絶賛を浴びるヴォルフガングを溺愛し、ナンネルにはヴァイオリンに触れることさえ禁じるようになるが、姉弟は幼く無邪気な情愛の絆で結ばれていた。やがて、一家は時のルイ15世が君臨するヴェルサイユ宮演奏する機会に恵まれる。ヴェルサイユ滞在中、ナンネルは王太子ルイ・フェルディナン(クロヴィス・フワン)と出会い、恋に落ちる。彼女の才能に気付いた王太子に作曲を勧められ、創作の歓びに目覚めていくナンネル。王太子の庇護の下、作曲家となる夢を実現すべく情熱を燃やすが、女性が作曲家になることは許されない時代、ナンネルの歩む道のりは決して容易いものではなかった…。
スタッフ
監督・脚本:ルネ・フェレ
提供:ニューセレクト
キャスト
マリー・フェレ
マルク・バルベ
ダヴィッド・モロー
クロヴィス・フワン
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