原題:Death at a Funeral

いいお葬式って?全ての家族に贈る、お葬式マニュアル。

2007年/アメリカ/カラー/90分/DOLBY DIGITAL/ビスタサイズ/字幕翻訳:川又勝利/ 提供・配給・宣伝:プレシディオ

2009年8月1日よりシネマート六本木にてロードショー

(C)2006 Sidney Kimmel Entertainment,LLC.All Rights Reserved.

公開初日 2009/08/01

配給会社名 0830

解説


いいお葬式って?全ての家族に贈る、お葬式マニュアル。
“お葬式”それは誰しもが経験をしたことがあるであろう別れの儀式。一見笑いとは対極にありそうなものだが、禁じられれば禁じられるほどそこには笑いが生まれてくるものである。本作『ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式』は主人公のダニエル(マシュー・マクファディン)と、彼を取り巻くちょっぴり個性の強い家族による、恋愛、嫉妬、義理の家族、幻覚剤、秘密、そして脅迫(!?)ありのちょっぴりユニークなお葬式の物語。誰しもが通る親族・知人の死別、そこに残るものは決して悲しみだけではないはず。家族同士といえども分かり合えない部分はもちろんあるもの。でも、そこにはちょっとの思いやりを加えるだけできっとうまくいく。

オズの魔法がかけられた、
思いっきり笑えて心温まるハートフルコメディの秀作誕生!!

メガホンを取ったのは、『イン&アウト』『ビッグムービー』、そして『スターウォーズ』シリーズのヨーダの声優でその名を世界に知らしめた奇才フランク・オズ。フランク・オズがすごいのはヨーダの正体であるだけではなく、世界中の子供たちを虜にした「セサミストリート」の人気者でもある。ヨーダもセサミストリートの登場人物たちもすべてオズによって命を吹き込まれたキャラクターたちなのである。
 完成した『ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式』はアスペン・コメディ映画祭で大評判となり、映画祭の目玉であるシネマックス観客賞を見事受賞した。タブーを抱腹絶倒の笑いと心温まる家族の話に昇華させたフランク・オズの才能はロカルノ国際映画祭でもオーディエンスアワードを受賞し、絶大な支持を得て、既にニール・ラビュート監督(『ベティ・サイズモア』)でリメイクの撮影中である。

圧倒的な演技力で魅せる、演技力のぶつかり合い
主人公のダニエル役を演じるのは、『プライドと偏見』『フロスト×ニクソン』で圧倒的な存在感を見せ付けたマシュー・マクファディン。大混乱の中心に立たされるダニエルを、生真面目に繊細に表現して見せた。その他、『トレイン・スポッティング』のスパッド役から『ブラック・ホーク・ダウン』など幅広く活躍を見せるユエン・ブレムナー。そして、『3時10分決断のとき』のアラン・テュディックなど個性派・実力派を取り揃え、その安定した演技力で見せ付ける豪華な面々が顔を揃えた。たくさんのキャラクターが登場する物語だが、このキャラクターたちの信憑性は彼らがそれぞれに抱えている問題や、表面化に物語がきちんと構成されていて、コメディの内側で同時にある種の悲劇が進行しているということに尽きる。これは数々のキャラクターを構築してきたフランク・オズの才能の賜物である。

ストーリー





父親の葬儀の朝、ハウエルズ家の家族とその友人、親族たちがそれぞれの思惑を胸に集まってくる。息子のダニエル(マシュー・マクファディン)は、妻ジェーン(キーリー・ホーズ)と約束した新居の準備金のことに加え、ちょうどニューヨークから到着したばかりのダニエルにとってコンプレックスである弟ロバート(ルパート・グレイヴス)と顔を合わせること、そして参列者の誰しもがダニエルではなく小説家として成功を収めている弟のロバートに弔辞を期待していることに居心地を悪くしていた。その頃、ダニエルの従妹のマーサ(デイジー・ドノヴァン)と真面目な婚約者サイモン(アラン・テュディック)は、マーサの神経質な父親に好印象を与えることばかり考えソワソワしながら、マーサの弟トロイ(クリス・マーシャル)を迎えに行っていた。トロイは薬学部の学生だが、ドラッグつくりに精を出しており、その日も友人に売る予定のドラッグの準備をしていた。トロイのもとに到着したマーサと、緊張が高まるばかりのサイモンはトロイの仕度を待つ間、近くにおいてあったドラッグを安定剤と間違え服用してしまう。同じ頃、ダニエルの知人の過剰な心配性のハワード(アンディ・ナイマン)と、過去に一夜を共にしたことがあるマーサを再びモノにしようとたくらむジャスティン(ユエン・ブレムナー)も、気難しく会った瞬間から機嫌を損ねているアルフィー叔父さん(ピーター・ヴォーン)と式に向かうべく叔父さんに突かれながら車を飛ばしていた。
会場の近くでマーサと再開したジャスティンは彼女と話すべく、ハワードとアルフィー叔父さんを残し車を降りてしまう。一方ジャスティンのことなんて気にも留めてないマーサは薬を飲む前よりも明らかに挙動不審に陥っているサイモンが心配でハワードが止めようとしていたスペースへ車を滑り込ませる。もちろん叔父さんは怒り心頭でさらにハワードは小突かれるのである。

 ロバートが到着し、久しぶりに弟と会話をするダニエルだったが、お互い葬儀代の押し付け合いや、母親を押し付けあったりと自分の都合しか考えていない。話はまとまらないまま、参列者が次々と集まってくるが、皆がみな弔辞を作家であるロバートが読むのではないかと聞いてくることにダニエルはいらいらを募らせていく。しかし、そんな中たった一人見覚えのない小男の姿が。彼はダニエルのもとに近寄ってきて後で父親のことで大事な話があるという。

やっと参列者がそろい式がスタートし、牧師の厳かな挨拶が始まる。挨拶の間もハワードはマーサに対し、駐車スペースを奪われた恨みや、アルフィー叔父さんの恨みをたたみかけてくる。そしてダニエルの弔辞が始まるが、徐々にドラッグが効き始めたサイモンはもはやマーサの手には負えない状況になっていた。「棺が動いている!」と叫びだし、仕舞いには棺を誤って倒してしまう。遺体が故人の妻サンドラ(ジェーン・アッシャー)の目の前に転がりサンドラは錯乱状態に。果たしてダニエルは父を安らかに送り出すことができるのか・・・・?そして、謎の小男の正体とは?!

スタッフ

監督:フランク・オズ
脚本:ダニエル・クレイグ
製作:シドニー・キンメル
製作:ダイアナ・フィリップス
撮影:オリヴァー・カーティス、B.S.C.
美術:マイケル・ハウエルズ
衣装:ナタリー・ウォード

キャスト

ダニエル:マシュー・マクファディン
ジェーン:キーリー・ホーズ
ハワード:アンディ・ナイマン
ジャスティン:ユエン・ブレムナー
マーサ:デイジー・ドノヴァン
サイモン:アラン・テュディック
サンドラ:ジェーン・アッシャー
トロイ:クリス・マーシャル
ロバート:ルパート・グレイヴス
アルフィー叔父さん:ピーター・ヴォーン
ビクター:ピーター・イーガン
ピーター:ピーター・ディンクレイジ

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