原題:Che: Part Two

2008年度カンヌ国際映画祭主演男優賞受賞

2008年/スペイン・フランス・アメリカ/カラー/133分/ 配給:ギャガ・コミュニケーションズ、日活 Powered by ヒューマックスシネマ

2009年06月12日よりDVDリリース 2009年4月11日(土)より、シネマート新宿にてロードショー 2009年4月4日(土)より、シネカノン有楽町1丁目にてロードショー 2009年1月31日(土)より、日劇PLEX他にて全国連続公開

(C) 2008 Guerrilla Films,LLC−Telecinco Cinema,S.A.U.All Rights Reserved

公開初日 2009/01/31

配給会社名 0025/0006

解説



かつて、本気で世界を変えようとした男がいた。 これは、チェという旅人と共に海を渡り、チェという英雄と共に革命を追体験する、世紀の2部作。

・革命家の人生を描く、革命的な映画の誕生!
『JFK』、『ジャンヌ・ダルク』、『エリザベス』、さらにはキリスト(『パッション』)。ここ近年だけでも数多くの英雄や偉人が映画を通して姿を蘇えらせ、その功績と苦悩、謎と真実が、スクリーンに映し出されてきた。
そして2008年、生誕80周年の期に、“ある男の半生”を描く1本の作品が、カンヌ国際映画祭を「悲鳴と喝采」で沸かせた。愛と情熱の革命家、チェ・ゲバラの生と死を描く『CHE』2部作である。
総上映時間は約4時間30分。20分の休憩時には特例の「キットカット」と水が配給された。上映会場は、PART1『チェ 28歳の革命』で若き革命家のヒロイズムに酔いしれ、PART2『チェ 39歳 別れの手紙』では、その革命家の劇的な死の瞬間に悲鳴があがる─。
そしてスティーヴン・ソダーバーグ監督とチェ・ゲバラを演じたベニチオ・デル・トロの、「チェを映画化する」ことに対する一切の妥協もない姿勢と、他に類を見ないスタイルによって完成した「新しい映画の誕生」に、惜しみのない拍手が贈られたのだ。

・すべては“体験する”ためにある。
「僕がどうしても観客に伝えられなかったもの、それは臭いだけだ」そんなウィットに富んだ発言を交えつつ、ソダーバーグ監督は「チェという人間と一緒にいること、それはどんな感覚だったのかを味わってほしい」と語る。
チェ・ゲバラ本人同様、ソダーバーグ監督も己の信念にブレることなく、ストイックなスタイルを貫き通した。『チェ 28歳の革命』はシネマスコープサイズで上映、『トラフィック』に代表されるソダーバーグ流“計算しつくされた構成”により、支配するものと支配されるものとの間の苦闘を表現する。
『チェ 39歳 別れの手紙』はビスタサイズで上映、死の2日前まで日記をつけ続けたチェ・ゲバラの旅の、“いつ何が起こってもおかしくない”極限の緊張状態をスクリーン上に維持し続ける。
25kgもの減量と7年間に及ぶリサーチにより、まるで生き写しのようなチェ・ゲバラ像を演じきったベニチオ・デル・トロの熱意、臨場感を突き詰めた最新鋭の革命的カメラ「RED」による撮影など、本作のために準備されたすべての要素は「チェを知り、チェと共に 彼の半生とゲリラ活動を体験する」ために不可欠なものであった。

・「いま、あなたが必要なのだ」
カンヌ国際映画祭の衝撃的なお披露目の後、9月にはスペインで世界初の『チェ 28歳の革命』一般公開が始まり、大ヒットを記録。
“敵国”アメリカでもアカデミー賞有力の声があがり始め、12月に公開が決定。その他ヨーロッパ、アジア、オセアニアなどの主要各国では、「キューバ革命50周年」のメモリアルイヤーとなる2009年1月から2部作を連続公開する形で準備を進めている。
正義の見えない現代において、今なお世界中の人々に愛され続ける“正義のアイコン”が、かつてない巨大なスケールと共に蘇える。 アルゼンチン生まれの青年が南米大陸を旅し、革命家として生まれ変わり、そして39歳で死に至る。
2部作として描かれる生と死、成功と失敗、光と影。あなたはどちらを目撃するか? どちらを体験しても確実なことはただひとつ、あなたはもう、あなたのままではいられない。

彼が2度もすべてを捨てて他人のために命をかけたことに、 ものすごく心動かされるものを感じるんだ。
──スティーヴン・ソダーバーグ

ストーリー




なぜ、彼は永遠の正義のアイコンとなったのか? 世界中の人から愛される男の〈死〉を描く感動巨編。

39歳で銃殺。信念は、殺せない──

1965年3月、チェ・ゲバラは「サトウキビ農場の視察に行く」と言い残し、忽然と姿を消した。
様々な憶測が飛び交う中、カストロはキューバ共産党中央委員会の場で、チェ・ゲバラの“別れの手紙”を公表する。
「今、世界の他の国々が、僕のささやかな助力を求めている。君はキューバの責任者だからできないが、僕にはできる。別れの時が来たのだ─」
チェ・ゲバラはキューバでの地位や市民権をすべて放棄し、再び革命の旅への準備を進める。
頭髪の薄い中年男“ラモン”に扮したチェ・ゲバラは、子供たちすら気づかない変装のまま、“お父さんの友人”として家族と食卓を囲み、愛する妻アレイダと最後の時を過ごす。
1966年11月、“ラモン”はボリビアに入国。ボリビアはアメリカと強固な関係を築くバリエントス大統領の独裁政権下にあり、農民やインディオは圧制と貧困にあえいでいた。
チェ・ゲバラの命を受けて諜報活動をしていた女性戦士タニア(フランカ・ポテンテ)も加わり、新たな革命戦争が始まるが、 ボリビア共産党の協力が絶たれたことでゲリラ軍は急速に孤立し迷走していく。
アメリカの援助を受け、爆撃機まで投入した大規模な一掃作戦を展開するボリビア政府軍と、地元民に裏切られ、食料も、医薬品も、武器や弾薬さえも尽きかけた、あまりにも無力なゲリラ軍。
「革命には、勝利か、死しかない。」
約一年間に及びチェ・ゲバラが記し続けた“ボリビア日記”は、ついに最後のページを迎えようとしていた…。

スタッフ

監督:スティーヴン・ソダーバーグ
プロデューサー:ローラ・ビックフォード、ベニチオ・デル・トロ
製作総指揮:アルバロ・アウグスティン、アルバロ・ロンゴリア、ベレン・アティエンサ、フレデリック・W・ブロスト、グレゴリー・ジェイコブズ
脚本:ピーター・バックマン
美術:アンチョン・ゴメス
衣装:サビーヌ・デグレ
コンサルタント:ジョン・リー・アンダーソン
音楽:アルベルト・イグレシアス

キャスト

ベニチオ・デル・トロ
カルロス・バルデム
デミアン・ビチル
アキム・デ・アルメイダ
エルビラ・ミンゲス
フランカ・ポテンテ
カタリーナ・サンディノ・モレノ
ロドリゴ・サントロ
ルー・ダイアモンド・フィリップス
マット・デイモン(友情出演)

LINK

□公式サイト
□IMDb
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す