鎧 サムライゾンビ
原題:Samurai Zombie
第12回韓国プチョン国際ファンタスティック映画祭・World Fantastic Cinema正式招待作品
2008年/日本/カラー/92分/ 配給:ザナドゥー
2009年2月14日(土)より、シアターN渋谷他にて全国順次ロードショー
Ⓒ2008鎧 サムライゾンビフィルムパートナーズ
公開初日 2009/02/14
配給会社名 0025
解説
『VERSUS ヴァーサス』で世界中のド肝を抜き、『あずみ』、『ゴジラ FINAL WARS』などの大ヒットを経て、08年8月全米公開の『THE MIDNIGHT MEAT TRAIN』で華麗なるハリウッド進出を果たした超攻撃型映像クリエーター、北村龍平。彼の次なるプロジェクトを全世界が注目する中、北村が原案・脚本・プロデュースを手掛け、監督に坂口拓を迎え再び日本から世界に向けて叩きつける、まったく新しく、とてつもなく過激で強烈なインパクトを持ったデッドエンド・バイオレンス・ショッカー。それが、この『鎧 サムライゾンビ』だ!
緑に囲まれた郊外のハイウェイ、ドライブを楽しんでいた家族を逃亡中の強盗犯が襲いカージャックした。強盗犯の指示で山道の奥へ入り、立入禁止区域の鉄柵を突破してさらに進んでいった車は突然原因不明のトラブルを起こし、立ち往生してしまう。彼らが踏み入れてしまったのは、戦国時代から続く忌まわしい因縁に祟られ、数々の惨劇が数百年に渡って繰り広げられてきた呪われた土地だった。彼らはその土地の封印を解いてしまったのだ。やがて彼らの前に鎧を身にまとい、全身腐乱したおぞましい落武者=サムライゾンビが姿を現した。サムライゾンビは、その土地に迷い込んだ人間の生首を狙っていた。そして、犠牲者の鮮血がその土地に降り注ぐと、一体、また一体とゾンビは増えていった。刀、こん棒、弓とそれぞれ得意の武器を持って迫りくる、銃弾を浴びせても、車で轢いても倒すことのできない不死身のゾンビ軍団、果たして人間たちに生き残るチャンスはあるのだろうか?
ノンストップの恐怖と戦慄、ハードなアクションとバイオレンス、そして想像を絶する衝撃と興奮。今、サムライゾンビという日本発の超残虐な無敵のホラーヒーローが世界を激震させる! これは、映画という名の核弾頭である!!
出演は、狂気に満ちた強盗グループのリーダー、次郎に、「桜塚やっくん」としても熱狂的人気を誇る植田浩望。彼は本作で「スケバン恐子」のキャラを完全封印し、本格的な俳優として新たなる一歩を踏み出す。次郎のパートナー、理沙には、元カリスマ的AVアイドル、夏目ナナ。彼女もまたこの作品での体当たりの熱演で個性的な演技派女優ぶりを披露する。次郎と理沙にカージャックされ、悪夢のドライブに引きずり込まれる一家の父親、茂雄役に『ホワイトアウト』『リアル鬼ごっこ』の吹越満、母親康子役に『いつかギラギラする日』『忠臣蔵外伝 四谷怪談』の荻野目慶子。娘麻美にミスマガジン2007の中島愛里、息子良太にNHKドラマ「ジイジ〜孫といた夏」や『その日のまえに』の小杉彩人。次郎、理沙と共に強盗三人組を形成する相原役には『気球クラブ、その後』『キャプテントキオ』のいしだ壱成、『スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ』『クローズZERO』のやべきょうすけ、『最強兵器女子高生 RIKA』の上條公太郎らが脇を固める。
監督は、『VERSUS ヴァーサス』『荒神』などの北村作品のほか、『地獄甲子園』『デス・トランス』などに主演して切れ味鋭いアクションを披露し、『魁!!男塾』で監督デビューを果たした坂口拓。撮影は『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』『お父さんのバックドロップ』の金谷宏二。照明は『包帯クラブ』『20世紀少年』の木村明生。録音は『真昼ノ星空』『ミラクルバナナ』の岡本立洋。編集は『LOFT ロフト』『フライング☆ラビッツ』の大永昌弘。美術は『魁!!男塾』『リアル鬼ごっこ』の大庭勇人。音楽は『VERSUS ヴァーサス』から『THE MIDNIGHT MEAT TRAIN』まで北村監督作の多くを手がける森野宣彦。また主題歌に六子が歌う「祈り」が使用されている。最大の見せ場となるアクションを設計したアクション監督は『魁!!男塾』『東京残酷警察』のカラサワイサオ。SFXおよびVFXは『河童』『ケルベロス 地獄の番犬』のbuildupが担当、醜悪なサムライゾンビ軍団のクリーチャーデザインを『グリード』『X-MEN:ファイナル・ディシジョン』など、ハリウッド映画でも活躍する木谷太士郎が手掛けている。
ストーリー
のどかな休日の昼下がり、自然に囲まれた郊外のハイウェイ。夫婦は高校生の娘麻美と小学生の息子良太を連れミニバンでドライブを楽しんでいた。だが、仲のいい4人家族の休日は突如地獄と化した。車が林の中の一本道にさしかかったとき、白い服を着た一人が銃を構えて道を塞いだ。ハンドルを握る父親は急ブレーキをかけるが間に合わず、車は男を大きく跳ね飛ばした。白い服の男は起き上がるが、突如として黒い服を着た男が現れ、白い男に何発もの銃弾を浴びせた。呆然とする一家には赤い毛皮を着た女が銃を向けていた。黒い服の男と赤い服の女は車に乗り込むと、一家の姉弟に銃を向け、車を出すように命じた。黒い服の男は次郎、赤い髪の女は理沙、白い服の男は相原。彼らは逃亡中の強盗犯で、仲間割れをしていたのだった。
車はひたすら直進し、次郎の命じるまま立入禁止となっている鉄柵をブチ破って山道の奥へと進んでいく。すると突如としてカーナビの画面が赤く染まり、人里離れた山道の途中で車輪がパンクして立ち往生してしまう。
次郎は父親に近くの村までいいって別な車を調達してくるように命じる。父親は林を抜けて村を目指すが、その途中、古い墓地に足を踏み入れると何かに憑かれたように土を掘り出し、埋まっていた刀で自らの首を切り落とした。その首から噴き出した血しぶきが墓地に降り注ぐと、やがて墓の中から一人の鎧を身につけた武者、サムライゾンビが蘇る。
父親の帰りを待つ一行の前に、父親の生首を手にぶら提げたサムライゾンビがやってくると、刀を抜き彼らを襲い始める。次郎と理沙は手にした銃を乱射するが、鎧に覆われたゾンビはびくともしなかった。理沙はパンクした車を強引に動かし、ゾンビを轢く。ゾンビが動きを止めているすきに一行はその場から逃げだすのだった。
一行は無人の廃村に逃げ込んだ。そこは行政によって立入禁止に指定された“八鎗塚村”だった。その村は戦国時代から続くおぞましい因縁に祟られ、数々の惨劇が数百年に渡って繰り広げられてきた土地だった。彼らはその土地の封印を解いてしまったのだった。その頃、強盗を追う地元の2人の警察官もその場所にやってくる。そして、人間たちの生首を狙って血に飢えたサムライゾンビも現れた。ゾンビはすでに1体ではなかった。やがて、この呪われた土地に隠された忌まわしい過去の惨劇が明らかになり、村はこの世の地獄と化すのだった。無敵のサムライゾンビ軍団の襲撃を受け、人間たちは一人また一人と生首を奪われていく。果たして彼らに生き残るチャンスはあるのだろうか?
スタッフ
監督:坂口拓
プロデュース・原案・脚本:北村龍平
特殊造形・VFX:岡部 淳也
クリーチャーデザイナー:木谷太士郎
主題歌:「六子(ろこ)」
制作:ソフトオンデマンド
キャスト
植田浩望
夏目ナナ
やべきょうすけ
中島愛里
いしだ壱成
松原慎太郎
吹越満
荻野目慶子
LINK
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